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単騎がけ

アクセス数が少ない。最近、なかなか売れない。

私は子どものころから国語や社会よりは算数、理科が好きでした。
中学、高校になってもいわゆる理系で、化学、物理、生物、地学などは自らの興味や好奇心があったため、勉強することはあまり苦にりませんでした。

ところが古文、漢文、日本史、世界史、地理に政治経済…となると、もうまったく興味も好奇心も起きず、ただただ苦痛だったことだけが思い出です。
赤点も何度か…(^^;)

それが不思議なもので、だんだんと歳を重ねてくると(おっさんになると!?)、歴史や地理、古典などに興味が沸いてきて…。

といってもNHKの大河ドラマ、時代劇や歴史情報番組、その他小説や漫画やアニメの影響もあるのですが(苦笑)。

要は歴史の事実だけをたんたんと活字で書かれた教科書にはまったく興味も湧かなかったのですが、ドラマや漫画になると登場人物に個性が宿り、ストーリーとして興味を惹きつけられ、物語として楽しめるんですよね(^^;)

興味もバラバラで、古事記や日本書紀から戦国時代の武将物、中国の史記や三国志などまで、さまざまなドラマや映画、数々の漫画や小説などで見ては楽しんでいます。

もはやどれが事実(史実)でどれが演出や脚色、創作なのかよくわからなくなっていますが…まぁ、歴史家や考古学者を目指しているわけでもないので、エンターテイメントとして楽しんでいます。

さて本日のお店は「三国志」をテーマにした、なんとシルバーアクセサリーの専門店です。どんなお店なのか? 楽しみですね!

ではダメ出し!道場スタートです!

第一印象…三国志、単騎がけ…由来や思いが???


EC仙人 太田

トップページの「【三国志】SilverStyleShop 単騎がけ」という店名と商品写真、商品名から、【三国志】をテーマにしたシルバーアクセサリーのお店だということだけはひと目で伝わってくるのですが…

コンセプトのページを見ても
http://tankigake.ocnk.net/page/2

店名にどんな由来や店主(アクセサリー作家)のどんな思いが込められているのか? は見えてきません。

店名の「単騎がけ」は、三国志好きな方ならほとんど知っている有名なエピソード(*注)ですが…

(*注)「劉備」率いる蜀の国の英雄の一人「趙雲」が、敵に捕らわれた主君の劉備の妻子を救うため単騎で敵軍の中に突入し、大勢の敵を蹴散らして返り血で真っ赤に染まりながら、なんとか息子だけは救出したという武勇伝。

…だとしても、なぜこのエピソードを店名に用いたのか?
店主であり、シルバーアクセサリーアーティストである【HIDE】さんは、このエピソードや店名にどんな思いを描いたのか?

は、ぜひちゃんと伝えて欲しいところです。

ここまでコンセプト・テーマを絞り込んでいるのに、肝心の三国志や単騎がけに関してのコンテンツやメッセージがあまりにも少なく、来店される三国志ファンの目線で見ると、がっかり感は否定できないのではないでしょうか?

せっかく【CONCEPT】ページまで用意して、お店の「強み」や「特徴」について伝えようとしていながら、店名「単騎がけ」について触れてなかったり、「Silver Stayle Shop」と Style のスペルが間違っていたり…
↑↑↑↑↑↑↑↑すぐに修正しましょう。

「シルバーアクセサリーアーティスト【HIDE】の独自の見解から作品が生み出されています」と、正にHIDEさんの感性こそがお店の強みであるので、HIDEさんの三国志や単騎がけに関する造詣の深さや、思いなどをもっと発信して共感を得なければ、コンセプトが明確なだけに共感できない人にはまったく興味を持ってもらえないと思います。

つまり一見「三国志好き」はたくさん居そうだし実際多いと思いますが、三国志をモチーフにしたアクセサリーを欲しいと感じるまでに至る人は、相当に少ないマーケットだと思います。

商品について


EC仙人 太田

またなんとなく、商品はすべてHIDEさんの「手作り」なんだろうな? とは感じるのですが…

特に、創作活動、製作模様に関しては説明や写真などもなく、「作家物製造直販ショップ」としては片手落ちだと思います。

価格帯も1万円弱〜3万円を超える物もある、決して安いお店ではありませんので、しっかりとお客様の心をつかみ、不安・懸念材料を取り除かなければ、簡単に売れる価格帯ではないと思います。

Silver925 の説明などは必要十分な物はあると思いますが、肝心の商品のデザインとその説明やそこに込めた思いなどは、もっともっと熱く語らなければお客さんの心は動かせないように思います。

三国志ファンには、知ったばかり、読み始めたばかりの初心者から、Wikipedia並みに細かなウンチクまで知っているヘビーなファンまでさまざまいると思いますが、初心者で、またシルバーアクセを身に着ける可能性の高いおしゃれにも意識の高い比較的若い層こそが、購入可能性の高い見込み客だと思います。

そうであれば、商品ごとに関連する情報も、知っていて当たり前な三国志の登場人物やエピソードも、今一度、一つ一つ丁寧に説明しながら販売しなければ、「欲しい!」という気持ちを呼び起こせないのではないでしょうか?

また「店長のひとりごと」(ブログ)は、最終更新が2015年9月と2年間も更新、情報発信がなく、お客様にはヒトケ(人気)や活気が感じられません。

専門商品、専門店を運営するには、マニアたちを相手に時には彼らを唸らせるようなウンチクであったり、また時には彼らを巻き込み足らない情報はサポートしてもらえるようなムードや環境づくりも必要です。

twitter もされており、こちらは更新もされているようなので、いっそ更新のないイメージダウンの「店長のひとりごと」(ブログ)は削除して、twitterを直リンクして最新のトピックスとされても良いと思います。

ただ、お店の商品の宣伝ばかりだとフォロワーも増えませんし、居たとしても見てもらえなくなるので、三国志やシルバーアクセ作りなど、広くさまざまな情報発信や呼びかけを行って交流をはかってはいかがでしょうか?

釣り具専門店に釣りマニアが集い、テニス用品専門店にテニスファンが集うようなイメージです。まずは三国志ファンを集め、彼らの間で興味を持ってもらい、話題にしてもらう、彼らからリクエストや質問をもらう…

そうした中にヒントがいろいろと出てくると思います。

売れない事実をどう考えるか?


EC仙人 太田

店名で検索させていただくと、このおちゃのこショップ以外にもYahoo Store店、ハンドメイドフリマの minne(ミンネ)にもお店をお持ちのようですね。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/tankigake/
https://www.creema.jp/c/tankigake

残念ながらどちらもレビューなどなく、売れているようには見えません。

GoogleやYahoo検索で「三国志 アクセサリー」で検索すると、どちらでも上位1桁以内にヒットするにもかかわらず、十分なアクセス集客や注文に繋がっていないのであれば、そもそもそういう検索をする人が非常に少なく、「三国志 アクセサリー」という顕在化したニーズそのものが少ないということを受け入れなければなりません。

かといって、決して悲観することもありません。
「三国志」が好きでも、まさか「三国志」の「アクセサリー」があるとは考えていないだけで、存在を知れば興味を持って、欲しいと思う人は一定の確率でいるかもしれないからです。

過去、イベントや催事、雑誌掲載などで大勢の目に存在が知れた際にそこそこ注文がきたのであれば、その可能性は高いと思います。(逆に、そんな時でも売れなかったのなら商品や価格に問題があるでしょう)

電話注文や催事、イベントでのリアル注文はあるかと思いますが、ネットでの注文、販売がほとんどない現状をどう考えれば良いでしょうか?

どこに同じ商品写真や説明文で出しても売れない以上、現状の
1)商品写真、説明文など見せ方が悪く十分な魅力が伝わっていない
2)商品の価格と商品の魅力のバランスが取れていない(高い)
3)お店そのもののコンセプトやターゲットが良くない

のいずれかに原因があると思います。
1)→2)→3)の順で見直してみて、補足情報を増やしたり修正改善を行ってみてください。

「ただ、なんとなく勘で」ではなく、できるだけ詳細なアクセス分析や、多くのお客様の意見、感想などを聞いてみるなどを行って、原因を絞り込んでから改善を行いましょう。

総評

基本的なページ構成や写真などは必要最低限なレベルです。

ただコンセプトにしても商品説明にしても、ブログやtwitterにしても、言葉足らず、情報不足です。

「三国志」という明確なコンセプトはとてもわかりやすく、ターゲットも絞りやすいですが、それだけに「興味がない」人たちにとっては、「かすりもしない」店であることも事実です。ただ現状は「三国志」ファンですら、三国志のシルバーアクセがあってそれを欲しいと考え自ら検索する人はかなり少数だということです。

三国志アクセサリーをどうしても追求したいのであれば、「単騎がけ」さんが自ら、情報発信の頻度や数を増やし、三国志ファンの間にもっともっとお店や商品を知らしめて話題にしてもらえるような活動を行わなければならないと思います。

時代の流れとしてスマホ専用サイトがないのもマイナスです。
最低限、スマホ専用サイトも用意して、コンテンツ、情報密度を上げて、よりターゲット層の方々へアプローチしましょう。
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または発想の大転換で、オーナーでありクリエイターであるHIDEさんの「シルバーアクセサリーをデザインし作れる」「歴史好き」という【強み】を生かし、コンセプトやモチーフを「三国志」だけに留めず、店名を変えてでも商品とターゲットの幅をうんと広げることなども考えられると思います。

例えば…ターゲットの多い日本の戦国武将モチーフのアクセも製造販売するとか、同じ中国の歴史物でも、大人気のコミック「キングダム」にあやかって、舞台となっている春秋戦国時代の人物をモチーフにしたアクセも製造販売するとか(場合によっては別店舗を立ち上げて)などなど…

これだけのクオリティのアクセサリーが作れるスキルは、ビジネスのポテンシャルとしてはかなりあると思います。

つまり発想の大転換でHIDEさんの【強み】を生かした三国志以外の別事業展開も考えられないことはないということです。もちろん、できる、できないとやりたい、やりたくないは別の話です。何を優先し、何をやりたいのか? は、あくまでHIDEさんの経営判断で、これらはあくまで「例えば」の話です。

しかしながら、趣味や副業なら良いのですが、本業としてこれで生計を立てておられるなら、なんとか市場のニーズと自店の商売をマッチさせ、生き残っていかなければならないこともあるでしょう。

よろしければぜひ一度ご来社いただき、現状をお聞かせいただければ、現状分析やブレストを行って、より具体的なご助言やアイデアも出せると思います。ぜひお気軽にご相談会にお越しください。

 

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。