ハンドメイドジュエリー天使のアクセサリーアトリエ アイファ

カテゴリ:アクセサリー、時計

ハンドメイドジュエリー天使のアクセサリーアトリエ アイファ

試行錯誤の上、9年近く運営していますが、アクセス数も売り上げも少なく、ぱっとしない状態が続いています。
そんな中、一週間に一度新作とブログをupしています。が…。
手応えがないということは、基本的な考え方や取り組む姿勢が根本から間違っているような気がしております。
何度ももうやめようと思ってきましたが、まだやれることがあるはずと頑張ってきました。
しかし独りよがりの空回り状態のようです。
是非、ご指摘、ご意見ご指導を頂ければと思っております。
自分の作品があまり必要とされていない物なのだろうと思うのですが、それでもアクセス数を上げるには、何を直せば良いのでしょうか?
一方的に作品を提供しているだけでなく、手応えが欲しい。
是非お願いいたします。

秋も深まり温かいカフェラテに癒される季節になって参りました。(^^;)

ほとんど毎日、出勤の途中に寄ってはカップのカフェラテを買うコンビニがあるのですが…。

ご近所の主婦のパートの店員さん達が何人もいて、
「今日は天気がいいね」、「寒くなったね」、「台風大丈夫かな?」などなど…
お天気会話の挨拶はする程度の常連なのですが。

最近では店に入るだけで、「カフェラテホットのLサイズですね!?」と覚えていてくれていたり、こちらが言う前に「お砂糖は半分でしたね」と細かな点まで把握してくれているのです。

先日などは、「カフェラテ用のミルクが変わったんですよ! 少し濃厚になったんです。」「前のは●●牛乳だったけど今度のは◆◆牛乳になったんです」
などと企業秘密? まで教えてくれる。なんだか常連としてのプチVIP待遇に悪い気はしないですね(^^;)

とかく無味乾燥なマニュアル通りの接客が当たり前のコンビニでも、こんな細かな「お得意様感」「いつもの感」があると嬉しくなるし、どうせ買うなら他の店ではなくこの店で買おうという気持ちになるものです。

どんどんと大企業、チェーン店による市場の席捲、ビジネスライクなマニュアル化でサービスの均一化(無味乾燥化)はあらゆる業界で起きていますが、だからこそ、個人経営や小規模経営できめ細かいアナログなサービスや対応ができるおちゃのこネットのお店たちのような「人の温かさ」を「心地よく」思う客層も増えているように感じます。

特に高齢化が進み、人の多い都会で生活をしながら、孤独感を感じる人たちも増えています。パソコンやスマホを通じても趣味・興味の商品を探し、問い合わせ、買う行為を通じてお店の人とコミュニケーションができることも「価値」を感じていただけると思います。

また、小規模店にとってはお金をかけずに付加できるマニュアルの文言ではない、お店のスタッフ自身の言葉やちょっとした会話といった「価値」も、大規模店との競争で生き残る有用な一つの手段だと思います。

本日のお店も企業ではなく、個人事業として9年もの間、ハンドメイドでアクセサリーを製作販売されているオーナーの息遣いの感じられるお店です。

今回は、「ダメ出し!道場」初めての試みで、事前に店長さんにお電話でインタビューをさせていただき、ホームページ表面からだけでは見えないお店の状況やお悩みも聞いた上でのダメ出しをしてみました。お声を聞いて直接話してみると、とても純粋で熱い思いをお持ちの声も素敵な店長さんでした!(^-^)

…っと、ダメ出し度合が甘くならぬように! 「ダメ出し!道場」スタートです!

商品も写真も良いのだけれど…見て行くにつれなんだかモヤモヤ…


EC仙人 太田

店名からもコンセプトである「天使のアクセサリー」は明確で、トップページの第一印象は、上部の大きなスライドショーの商品画像のおかげでクオリティも高く、すっきり洗練されている印象は受けます。

ただ、ショップ紹介を見ると、お店の名前「アイファ」は中国語の愛の華から来ているとか…一方でお店のコンセプトの天使はアメリカのドリーン・バーチューという天使のメッセージを伝えるカウンセラーさんのスピリチュアルな面にインスパイアされたとのことで、やや異質のちぐはぐさを感じたり…。

肝心の天使やスピリチュアルなパワーを語っているようなコンテンツや商品に関する説明も特に見受けられず…。

一方でエレクトロフォームドジュエリー(エレクトロフォーミング)という天然石にゴールドメッキを付着させるアクセサリー製作の世界では珍しい新技法、新技術を用いたアクセサリーを強くアピールするなど、やや本来の中核となるコンセプト「天使のパワーのアクセサリー」とずれていたり、迷いやあいまいさが感じられました。

また本来大きな強みであるはずの「ハンドメイド」つまり完全手作り生産でメイドインJAPANで高品質! である部分も、特に工房や工程をアピールするようなコンテンツもなく、むしろトップページの挨拶文にあった(既に削除済み)お店の名前が中国語由来などと混同、勘違いされ中国産の量産品? などと勘違いされかねないマイナスな印象もありました。

インタビューで浮き彫りになってきたこと


EC仙人 太田

冒頭述べましたが、実は今回は、「ダメ出し! 道場」初めての試みで、事前にお電話で店長さんにインタビューさせていただき、ホームページからだけではわからないお店の体制や、状況などを聞いた上で、より具体的なダメ出しをさせていただこうと思いました。

「ダメ出し! 道場」のお申し込み文で
「手応えがない」
「基本的な考え方や取り組む姿勢が根本から間違っているような気が」
「何度ももうやめようと思って…」
「独りよがりの空回り状態」
「自分の作品があまり必要とされていない物…」
など、かなりマイナス思考のループにはまっていらっしゃるのでは? と心配になりましたので、そのあたりの精神的なお悩みも聞かせていただこうと思いました。

「天使のスピリチュアルな世界」→エンジェルヒーリングとかエンジェルセラピーとかいうらしいですが、まったく基礎知識もなかったので、それについても教えていただきました。

守秘義務もありますのであまり細かくは書けないこともありますが…。

お電話でのインタビューの中でやはり店長さんご自身も、本来のコンセプトである「天使のアクセサリー」にある意味縛られてしまい、新しい技法を使ったアクセサリーの商品幅の展開に迷っていらっしゃるご様子でした。

また、女性店長さんのご自宅兼工房ということもあり、プライバシーや防犯上の懸念から、顔や個人情報、個性はホームページやブログに晒したくないとのこともおっしゃっていました。

私からの電話での指摘で、既に修正されていますが、実は昨日まで特定商取引法表示にも住所の番地などが省略されていました。
またブログも淡々と商品説明をされているだけで、作り手、クリエイターとしての思いやメッセージなどの自分の考えやライフスタイルだったり、エンジェルヒーリングを通じてのパワーや運気などが感じられるようなエピソードやメッセージもも見受けられず、スピリチュアルな物には無関心なお客様にとっては、少し「怪しく」エンジェルセラピーやヒーリング、天使、守護天使などの神秘的なことに興味や関心の強いお客様にとっては情報も思いも物足りない、とても中途半端な状況になっていると感じました。

また個人事業で、他のお仕事もお持ちゆえ、目いっぱいの時間や費用や労力を当店にかけられないもどかしさもあるようです。

鶏が先か卵が先か…売れるのが先か、売るための先行投資が先か。どこのスモールショップにとっても悩ましいところです。

今一度、コンセプト=お店の強みになる、するべきもの


EC仙人 太田

本来のお店のコンセプトである「天使」に関しては「ショップのご紹介」
http://aifangel.ocnk.net/page/5
と「天使について」
http://aifangel.ocnk.net/page/6
でさらっと、文字だけで説明されているのが唯一のコンテンツです。

本来のエンジェルセラピーではエンジェルカード、オラクルカードといったたくさんの天使のイラストやメッセージの書かれたカードを用いるらしいのですが、それらに関するイラストやイメージカットが悲しいくらいありません。

おそらく開店当初からほとんど変わっていないのではないでしょうか? これらが好きなお客様にとってはガッカリ、物足らないと思います。

これに関しては、著作権に触れない方法でぜひイラストやイメージカットを添えて天使とそのパワーやメッセージについてのコンテンツを充実させる必要があると思います。

中途半端な「神秘」「スピリチュアル」は「怪しさ」に繋がります。
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9年間も営業されていれば、当然、店長さんもお客様も9歳年齢を重ねますし、9年前はまだ通販なんて利用もできなかった子どもだった方も新規にターゲットになってきます。

この9年間でネット市場は一気にスマホ化が進み、ユーザーの傾向、動向も大きく変わっりました。クドクドと長い説明文章を読んでくれるだろう…読んで欲しい…は当然期待が薄れ、LINEやTwitter, Instagramなど画像や動画とハッシュタグや見出し的短文での情報伝達やコミュニケーションに慣れ、ネットショッピングの世界でもAmazonの定着やメルカリなどの普及で、多少の文字情報の情報不足でも、写真と見出しと便利さや低価格を優先する客層が増えてきました。

かといって高額な物がまったく売れなくなったわけではなく、こだわりや高いだけの理由がはっきりしっかりしている物は高くても売れる。逆に言えば、高いなら高いなりの説明がなければ売れない。

そういう傾向が顕著になってきたのだと思います。

ダイヤやルビーやサファイアなどの貴石を使ったジュエリーではなく、天然石や半貴石などカジュアルで安価なファッション優先のアクセサリーは、数百円〜2、3千円で、ネットでも、駅やショッピングセンターの雑貨店など、いたるところで目にしますし、ほとんどが出会い頭の衝動買い商品です。

高級ジュエリーではないにせよ、アイファさんの商品はそれらに比べると一万円前後と、誰しもが衝動買いするにはやや高額です。
かといって一点ずつ手作りで手間暇もかかっていますし、金メッキも安価な14Kなどではなく24Kを多用するなど、高いだけのことはある商品のはずです。

言い換えれば、高いだけの説明が不十分だし、誰しもが衝動買いするようなお店、売り方は適していないということです。

製造、製作の工程などは企業秘密的な面もあるかとは思いますが、材質の良さや手間暇や工程など、「工房」「職人」「マイスター」的な部分の説明がビジュアル(写真や動画)で欲しいところです。

電話インタビューによれば、実はエレクトロフォームドジュエリー(エレクトロフォーミング)という技術は、もともと工業系のメッキ、金属表面処理の技術で、これをアクセサリーに用いて、金属ではない天然石の表面に金メッキを接合させ、独特の自然な風合い・表情を出したり強度を出したりすることは他にはない(日本では初?)かもしれないとのこと。

月村店長さんが熱い思いを持って工業系メッキ業者を探し、何度も何度も相談と試作を繰り返しながらようやく実現した技術・製品らしいのです。
例) ゴールドに包み込まれているような天然石
http://aifangel.ocnk.net/product/676
http://aifangel.ocnk.net/product/658
http://aifangel.ocnk.net/product/737

このストーリーや、できれば若干の工程、苦労などもアピールしていけば、価格の多少の高さも納得のいくところになると思います。

総評

商品・画像などは十分クオリティが高いお店です。
でもコンセプトやパワー、メッセージなど形、見た目だけではない+αのストーリーやエッセンス、ベタな言い方をすれば縁起物、ラッキーアイテムでもあるので、こうしたソフトウェア的な付加価値に関して、もっともっとコンテンツの充実とお客様の心理(不安や懸念を取り除き、気持ちや精神を高めてほしい)部分を充実させていければ、徐々にお客様、注文は増えてくると思います。

「手応えがない」
「自分の作品があまり必要とされていない物…」
など自信のないお声もありましたが、お電話でお聞きしたアクセス数、来客数からすると、そもそも論として、まだまだそんな評価をするほど大勢のお客様に見て、知っていただけてないともいえます。

SEOや広告などで集客を増やしてみることもトライしてほしいですし、アクセサリー作家、クリエイターとしてのセンスや作品の良さは、きっと実物を見ていただければもっと反応が良いのではないでしょうか?

お電話でもお話ししましたが、リアルのクリエイターが集まるような展示会、イベントなどに積極的に出られたり、個人だけでなくアクセサリー業界のバイヤーさんたちへのアピール、卸販売の引き合い、問い合わせ、見積もり歓迎などもアピールされると良いと思います。

もっと大勢の方に見て、知っていただき、表現しきれていない強み、特徴、こだわりをきちんと伝えきることを考えて具体化、実行していきましょう。

実際のデザイン、リニューアルでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
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さて、皆さん。
今回は初の試みで電話インタビューをさせていただき、2時間近くもお話しさせていただきました。インタビューだけでなく、途中からは個別コンサルティング相談会になってしまいました。

そこでご指摘させていただいた点は、メルマガより先に修正されたりと、お店にとって良い面もあったと思いますが、メルマガ的にはダメ出し点が既に修正されてなくなっている! という事態も…(汗) (^^;)

今回はトライアルだったので、今後、毎回すべてのお店に事前インタビューさせていただくかどうかはまだわかりませんが、時間や費用もかかることなので、おちゃのこネットさんと相談・検討させていただきたいと思います。

また新規のお店だけでなく、過去に「ダメ出し! 道場」に登場して下さったお店にインタビューし、その後どうなったか? 指摘を受けて改善実行できたか? 効果はあったか? 何かにつまずいて改善できていないか? など、そんなアイデアも湧いてきました。

皆さんのご意見、ご感想、新たなご要望などもお聞きしたいと思います。
よければ「ダメ出し! 道場について」のタイトルでお気軽にメールください。

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。