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uka

おちゃのこネットショップを始めて7年目です。
OPENしてから売上が伸び続けていたのですが、2年前ころからは少し下がってきたところをKEEPしているといった感じです。
もっと売り上げを伸ばしたいと思っております。
改善点等教えて頂きたいと思います。
プロの意見を聞きたいです。

SNS全盛の時代ですね。
ネットショップの店長さんたちでも…
twitterやってる人は、フォロワーの数を増やしたがる。
Facebookをやってる人は、とにかく「友達」(Facebook上の)の数を増やしたがる。
メルマガを配信しているメアドの数(配信数)を増やしたがる。
Instagramやってる人はやたらと「映える」写真を載せたがる。

いや、でも、それが目的ですか?
ズバリ言いたい。
フォロワーの数より(本当の)ファンの数!
配信先のメアドの数より(本当の)購入客の数!
見かけ上の「友達」の数より(本当の)親友、ファンの数!
「映える」写真より「役立つ」コンテンツ!
ちょっと本質からズレていませんか?

10万件のゴミメアドより、1000件のリピーターにメールするほうが、たくさんの注文がきますよ!

10万人のフォロワーより、1000人のファンのほうが、自分から求めて見にきてくれますよ!

映えるだけの写真なんて3秒で用済み!
役立つコンテンツなら、何か月も何年もお店へ客を誘導してくれますよ。

SNSやるなら、ちゃんと「本当の」コンテンツで顧客やファンとつながっていけるように考えましょう。

さて本日のお店は、二人の女性クリエーターさんが共同経営するセレクトショップです。お二人の考え方、ライフスタイル、才能やセンス、生き方に共感するファンの方々に支えられている、とても素敵なお店です。
それではダメ出し!道場スタートです!(^^;)

第一印象…正にオーナー店長達のセレクトショップだが…


EC仙人 太田

トップページに入ったとたんに、画面いっぱいに広がる物語の世界のような森の樹木に溶け込むように佇む女性の姿。
私の未熟な表現力では言葉でうまく表わせませんが、見ただけでなんとなくお店のあり方が感じられるトップ画像です。

「素晴らしいハンドメイド作品を1人でも多くの人に…旅するセレクトショップ」
という店舗のキャッチコピーと、
少し下にスクロールすると現れる
「ぬくもりのある手仕事や伝統技術の美しさを通して沢山の人々に喜びと感動とエシカルライフを…」
と続くコンセプト説明。
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参考まで…【エシカル】とは
エシカル(Ethical)とは直訳すると「倫理的な」「道徳上の」といった意味ですが、近年、欧米では、環境や社会に配慮していることを表す意味で使われています。
Ethical Fashion(エシカルファッション)
Ethical Consumerism(倫理的な消費活動)など。
フェアトレード、リサイクル、省エネ、などもエシカルな考えに基づく商行為の一つ。
要するに、売り手は売って儲ける、買い手は買って消費するだけでなく、世の中に害を及ぼさず、むしろ役に立てるような考え方です。

日本では古くから、近江商人の心得「三方良し」という考えがあります。
「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。
売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということです。
エシカルは現代の三方良しなのかも知れませんね。
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さて、この辺りまでざっと見れば、このお店(の経営者)はなんらかの信念、思想に基づいて自分のベクトルにマッチした商品をセレクトして売っているお店だということが感じられます。

その後続く商品写真の一覧で、ファッション的にもどんなテイストであるか、イメージや価格帯などもおおむねつかむことができます。
トップページの「つかみ」としては基本を押さえていて良いと思います。

ですが…
ここまでくると、人(お客様)は、商品をセレクトしているバイヤー(オーナー)がどんな人なのか? どんな考えやライフスタイルを持った人なのか? 少なくともどんなお店なのか? を、もっと具体的に知りたくなってくるものですが…

店長さん(たち)の情報は左メニューの下のほうに「オーナーたちの紹介」または下記ページにありますが…
http://u-k-a.ocnk.net/profile

「2人の旅好き女クリエーター」としてニックネームでjig tag (じぐたぐ)さんと Rainbowさん としてほんの数行程度の文章があるだけ。

本名も明かさず、顔も見せず、経歴や、好み、ポリシーやライフスタイルなどもほとんど不明です。ブログなどを読んでいけば少しずつは感じられますが…このショップから入ってきたかたたちにはなかなか、共感どころか親近感、信頼感、安心感さえ感じにくいのが現状です。
もっとハッキリ言えば「怪しさ」満点です(^^;)
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私は、後のインタビューでお聞きしたので、お二人の今までの人生の生き方考え方、行動力、多くの人との出会いやつながり、影響力などをなんとなく感じられますし、今まで実際に買い物して、とくにリピーターになってくださっているようなお客様は、このショップページだけで商品だけ見て気に入って買ったというよりも、お二人と何らかの縁で出会って商品よりも先にお人柄や考え、生き様などに共感してから購入客になっているように思います。

つまり、まず商品ありき、ではなく、まず共感ありき。
理屈ではない感性のような部分で波長が合うかどうかが大切なタイプのお店だと思います。

リアルで実際にお二人に会ったら、言葉でクドクドと説明せずとも、わかる人にはわかり、感じ合えるのだと思いますが、このショップサイトから入ってきて出会った初めての方々には、まずはプロフィールなり、お店紹介なりで、ビジュアルも含めてオーナーお二人の個性、ベクトルをプレゼンしなければ伝わりません。

まずは、自分たちの個性、特徴、強み、経歴、経験、生き方、ライフスタイルなどをもう一度洗い出して、一枚物の履歴書、プロファイルシートのような形でまとめてみるところから始めてみられるのが良いと思います。
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トップページに入ってきただけではわからないのですが、実は商品数も3000点以上あり、取り扱いブランド(クリエーター、作家さん)だけでも数十ブランド。
私はファッションブランドのことには疎いので良くわかりませんが、いずれも全国的、世界的に有名なブランドではないように思いますので、まずはそれぞれのブランド、デザイナーやクリエーターさんのコンセプトや商品づくりのポリシーのようなものを紹介するコンテンツを、分類ごとに作り込むか、フリーページを用意して一覧で紹介するなどのわかりやすさも必要でしょう。

お客様の好みに合うブランドを見つけやすくすることで、お店のファン、ブランドのファンを醸成しやすくなると思います。

ちょっとukaさんのことを検索していて見つけたのですが…
恐らく、昔、作られたのであろう別サイトで、何名かのアーティストさん紹介の一覧ページ を作っていらしたので
↓↓↓↓↓
http://natural-uka.com/artist.html

これを叩き台に、もっと情報を増やし、写真なども加えて作り込んでいけば良いと思います。
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検索していくと、ukaさんでは当おちゃのこショップ以外にも下記SNS等いろいろな情報発信をなさっています。
中には何年も更新されていないものもあるようですが、思いつきでバラバラにあちこちで情報発信するのではなく、そろそろ中心軸を決めて、そこから他のSNSにもリンクで投稿するような効率よい運営をされるのが良いかと思います。
続かなければ、一部は閉じて削除する勇気も必要です。

twitter
https://twitter.com/ukajapan お店
https://twitter.com/216jigtag jigtagさん
https://twitter.com/rainbow_mayu_ Rainbowさん

Facebook
https://www.facebook.com/UKA-122215674563593

Instagram
https://www.instagram.com/uka_japan/

AmebaBlog
http://ameblo.jp/natural-design-uka/

食べログ(沖縄 石垣島のカフェ)
https://tabelog.com/okinawa/A4705/A470501/47020325/

インタビューで浮き彫りになったこと…


EC仙人 太田

まず、お店の名前ukaは「羽化」。蝶などがさなぎから蝶になって飛び立つ様子からきているとのこと。お店紹介としてトップページや下記ページに明記したほうが良いと思いました。
http://u-k-a.ocnk.net/profile

2011年の東日本大震災をきっかけに、それぞれが何かできないかとの思いに駆られている最中、共通の友人の引き合わせで出会い意気投合し、共に動き始めてukaを起業。

実は、お二人のオーナーさんは、jigtagさんが石垣島に、Rainbowさんは京都にお住まいとのことで、ちょっと驚きました。

ネットショップの特定商取引法表示は石垣島の住所ですし、カフェと実店舗もありますし、商品撮影、モデルさん撮影なども石垣島でなさっているとのことなので、どうしても全体のビジュアルイメージが「石垣テイスト」=南の島、夏のイメージに寄っているように感じます。

ナチュラルでゆったり、ふんわりしたデザインの商品とは合うと思うのですが、南の島テイストが強いと、秋冬のシーズンにはターゲット客層の多い都市部や他府県の方には売れにくくなってしまいます。

本来のコンセプトは南の島やリゾート感ではなく、「エシカル」「手仕事」「伝統技術」「自然に優しい物」「うつくしい物」などですから、Rainbowさんのいらっしゃる京都のテイストや(Rainbowさんの旦那様は北欧の出身とのことなので)自然との共存の先進国である北欧のテイストなども今後うまく盛り込んで行くなど、まだまだポテンシャルを感じました。

Rainbowさんのプロフィールは以前、上海にお住まいのときのままのようですので、こちらも経歴としてアピールしつつ修正しておきましょう。

具体的なダメ出しポイント(抜粋)


EC仙人 太田

asana フレアスリーブ ヘンプコットン 草木染め 8color 3サイズ [uka-10658]
http://u-k-a.ocnk.net/product/2774

カラバリ豊富で写真点数も多く、商品イメージは伝わりやすく良いのですが…どの写真がどの色なのか? ロータスとかサンストーンとかディンとか…聞きなれない色名なので多くの方がどの色かすぐにわからないと思います。
ページを下にスクロールしていけば説明が見つかるのですが、サムネイル画像の上に文字載せして色名を記すか、番号でわかりやすくするなど改善しましょう。
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Organic bamboo Feather Print Robe 2 sizes ☆Sea of Wolves☆ [uka-50701]
http://u-k-a.ocnk.net/product/3596

まず、商品名が英語表記のみですが、お客様皆さまが英語が得意なわけではありませんので適切に和訳した表記も添えるなどしましょう。
Organic bamboo と書かれても、天然の竹繊維という説明はどこにもないので、知らない人にはまったく伝わっていません。
それからこの商品説明には「付属のベルトで縛って…」とありますが、ベルトらしきものはどの写真にも見えません。

また黒のローブを見せるのに、インナーも黒なので境目がよく見えません。
インナーの色を変えるか、撮影時なんらかの工夫をして主役の商品をしっかりと見せるようにしましょう。

モデルさんの身長、サイズなども商品ページごとに書いてあげると、よりサイズ感が伝わりやすいと思います。
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1点もの!Live Turban ターバンの魔術師 aillugib [AIL-00001]
http://u-k-a.ocnk.net/product/3582

こういった、巻き方、着方などがある商品は、Youtube動画を用意されていて大変良いと思いますが、どうせならページ上部に動画を持ってくると、よりお客様の食いつきが良くなると思います。
https://youtu.be/_kJeRCxkqgU
このYoutube 動画はお店が用意したものではないのかもしれませんが、できればお店でYoutube動画をアップして、Youtube側の説明欄にお店へのリンクや店名、アクセス情報も載せて、Youtubeからの集客も狙いましょう。
Youtubeは単なる動画UPサーバーではなく、今や SNSの1つです。

総評

相談事項で
「2年前ごろからは少し下がってきたところをKEEPしているといった感じです。もっと売り上げを伸ばしたいと思っております」
とのことなのですが、ukaを始められた7〜8年前ころに比べると、ユーザー環境はどんどんスマホ中心になっていき、お二人が年齢を重ねてきたのと同様に、お客様の年齢も7〜8歳高くなってきています。
もちろん当時はまだ購買力のない学生だった子どもたちも大人になって新たな客層に育ってきてはいますが、ジェネレーションギャップも生じてきていますので、新規客の取り込みをどうするか?(若い層を狙って取り込むのか? 同年代の層を増やすのか? など)

それによって戦略や、攻める場所(SNSの種類など)も変わってくると思います。
廃れたと判断するならば、いつまでも無理にAmebloをやらなければならないというわけでもないと思います。

ターゲット層へのリーチ、反応が良いメディアを優先していくのは、とくにライフスタイルに影響されやすいアパレル店では当然のことだと思いますが、いずれにしても、オーナーと客の共感が購買行動につながるセレクトショップでは、ターゲット層に適し、時流に合った SNS活用は重要なポイントだと思います。

また、オリジナルブランドやオリジナル商品のBtoB卸展開なども、ポテンシャルがあるように感じますが、在庫資金、広告宣伝、販促などはそれなりに資金も人員もかかることなので、事業として今後どこまでつっこんでやっていくのかなど、経営者としてお二人がベクトルをすり合わせていく必要を強く感じます。

現状を分析し、基本戦略を立てていく際は、ぜひご相談いただければと思います。
jigtagさんが京都にお越しでお二人が揃われる機会があれば、ぜひ相談会をご検討ください。

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。