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Beads Club

ドラゴンロード 田中と申します。
お世話になります。
10年近くお世話になっております。

中国から仕入れたハンドメイドの材料を扱っております。

ECスタート当初は、ヤフオク(現在は運営しておりません。)からスタートしました。
リピーターが多い商材であることもあり、カテゴリ別に買うことができるよう当サイトを立ち上げました。
集客は、SEOなどのスキルが無かったこともあり、ヤフオクで集客、URLを告知する名刺を同梱するといった感じで行っておりました。
現在では、アマゾン、ヤフーショッピング、楽天など各モールでの売上が大半を占めている状況です。

今回、おちゃのこセミナーで知り合いになった「ペット雑貨CHERRY'S」の横井氏にリニュアルをお願いし、サイトがきれいになったので、応募することにいたしました。

おちゃのこネットでの売上は微々たるものですが、モールでそこそこ売上があるので、ビジネス的にはまずまずではないかと考えています。
ただ、今の状況では自社サイトを運営している意味が余りないので、自社サイトの自由度を生かした意味のあるサイトにしたいと思っています。

当社商品を利用したお客様の作品も売れるサイトにしたいなども考えましたが、お客様にとっては原価が分かってしまうため、単純な考えではなかなか難しいようです。

商材的には広がりがあるかと考えておりますので、「ダメ出し道場」を通じてこれはと言うポイントのアドバイスをいただければ幸いです。
よろしくお願いします。


おちゃのこネット以外のショップ:
楽天
Yahoo!Shopping
Amazon
Instagram
twitter

今年も流行語大賞が発表されましたね。あぁ年の瀬ですなぁ〜…
年間大賞はカーリング女子日本代表チームの掛け声「そだねー」が選ばれたそうです。

ちなみに昨年は…覚えてますか?「インスタ映え」と「忖度」でした。

ところで、女子中学生・高校生版の「2018年の流行語大賞」というのもあるそうで…、こちらでは…
ヒト部門、モノ部門、アプリ部門、コトバ部門と4つの部門での流行語大賞が選ばれます。それぞれの大賞は…

ヒト部門:あいみょん(シンガーソングライターさん)
アプリ部門:TikTok (ダンス動画 投稿特化型SNS)
モノ部門:タピオカ (食品、デザート、スイーツ)
コトバ部門:タピる (タピオカドリンクを飲むこと、飲みに行くこと)

あいみょんさんは紅白歌合戦に出場されるミュージシャンとのことなので、ご存じない方は大晦日にチェックしてみてください(私も知らなかった…)。

スマホアプリのTikTokは、音楽に載せて数十秒の短い動画(主にダンス動画)を投稿する新たなタイプのSNSですが、若い子たちには大人気ですね!
TikTokから流行った曲も結構あるとか…

モノ部門の「タピオカ」とは、元々は南米原産のキャッサバ芋のでんぷんを指すのですが、ここでの「タピオカ」はそれを粒状に丸めた物「タピオカパール」を水で戻したものをミルクティーなどのドリンク類に入れて、ぷにぷにとした食感を楽しむデザートとしてカフェやコンビニなどで若い子たちに大人気らしいです。

コトバ部門の「タピる」も、そのタピオカドリンクを飲むことを言うそうです。大人の「ちょっとお茶しよう」と同じように「ちょっとタピろ!」なんですね。

タピオカドリンク自体は、1990年代後半〜2000年代前半にかけて台湾からチェーン店が上陸し徐々に浸透していったものですが、20年を経ていろいろな味やフレーバーのドリンクと組み合わされ、彩りもカラフルでいわゆる「SNS映え」も合わさって再びブームになったということでしょうか…

かなり以前からあったモノも、特にハイテクや最先端のデザインなどでもなく、大資本の大企業による莫大な広告宣伝などもせずとも、ちょっとした組合せや演出、容器やアレンジなどの見せ方次第では、こうした流行を仕掛けていける可能性があることを感じます。

昨今は特に若い子たちのSNSを通じて「流行」が作られる傾向が強くなってきました。
それでも、昔なら私のようなシニア世代にはまったく見知らぬことだったでしょうが、逆にネット・スマホ時代だからこそ、TikTokもInstagramも同じように見聞きして情報にアクセスすることができるのです。

むやみと若い子に迎合する必要もないですが、商売人であれば…
「近頃の若いもんは!」と切り捨てる前に、彼ら彼女らがどんなことやモノに関心があって、どんなことを楽しんでいるのかを知る情報感度は持っていたいですね。

さて、今回は…タピオカドリンクとは関係ないですが…
タピオカの粒のような(ちょっと強引!?)ビーズアクセサリーのパーツのお店です!
それではダメ出し!道場スタートです!(^^;)

第一印象…端的に特徴が伝わるトップページですが…


EC仙人 太田

スマホでもPCでも一画面目で当店Beads Club がどんなお店なのか?
(当店はメーカーで、中国指定工場で委託加工したオリジナルの素材を卸販売しているが、個人への小売りも格安でしている)という特徴を端的に伝えているのはわかりやすい。

アクセサリーパーツのお店は実に競争が激しく、個人ショップからメーカーまで多くのネットショップが乱立しているので、自社はメーカーでオリジナルパーツを作っている(他店にはないパーツがありそう)点は、【強み】としてまず一番に知ってほしいところなので良いと思います。

一方で、メーカー卸と謳っているのに、業者さん向けのおまとめ注文の案内や大ロットの商品が見当たらないのがもったいなく感じました。

また、「オリジナル」のパーツのアピールが弱いのも惜しいです。

パーツショップのライバルは多いだけに、似たようなデザインのパーツは多いので、他店にはない、当社だけの個性的なパーツは、アクセサリーのクリエイターさんや小売店さんにとっても大きな差別化になりますので、自慢のオリジナルパーツがあればぜひカテゴリーやコーナーを設けて目立たせたいところですね。

その他お店全体の印象として気になった点…


EC仙人 太田

<サイズ感>
お店にとっては毎日毎日数多くのパーツを取り扱っていて当たり前に感じてしまうのですが、初見のお客様にとっては、まずは写真で見る印象が第一です。色や形状はすぐにわかりますが、大きさはとかく勘違いしやすいものです。●mmとのサイズ表記は当然ありますが、それよりも直感的に写真を見て一瞬で「大体このくらいの大きさ!」とわかるような見せ方、比較物を一緒に写しておくなどすれば、お客様に無駄な迷いをさせなくて済みますね。

スケール(物差し)を写すのも良しですし、アクセサリー作りをしている人なら必ず使うだろう標準的な道具やパーツと一緒に写すなどの工夫があっても、ひと目でイメージできるので良いと思います。

大きさが直感的にわかりにくいのは、最初にちょっと気になった点です。

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<商品写真の背景>
すべてではないのですが、多くの商品写真の背景が全体的に暗く、グレーがかって見えているので、商品を一覧で見るとどんより暗く日陰で商品を見ているような感じになっています。

例)暗い例
https://beadsclub.ocnk.net/product/2811
https://beadsclub.ocnk.net/product/1712
その他の商品もほとんどどんより暗い…

例)明るい例
https://beadsclub.ocnk.net/product/3173
https://beadsclub.ocnk.net/product/467

背景の色を比較してみてください。真っ白に白抜きする必要はありませんが、画像加工ソフトで「彩度」を上げれば、曇り空の室内→晴れた屋外の印象に変わると思います。

全体的に暗いので、ひょっとすると普段お使いの画像加工をするパソコンの液晶画面が明るすぎるのかも知れません。

トップページのバナー類は比較的明るいですが↓↓↓↓↓
https://beadsclub.ocnk.net/data/beadsclub/image/newpage/tussel2.jpg
https://beadsclub.ocnk.net/data/beadsclub/image/newpage/4582434326360.jpg
こちらは外注のデザイナーさんが別のパソコンで加工したのではないでしょうか? このくらいの明るさ、鮮やかさを目安にしましょう。

パソコンショップなどに行く機会があれば、違うパソコンで見てみたり、スマホでもチェックするなど、複数の環境で確認しましょう。

またライバル店の写真とも比べてみると、わかりやすいかと思います。

「色」が価値の商材ですので、写真は重要です。

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<SNS 付加価値情報か? 単なる装飾、賑やかしか?>
PCサイトで左メニューのtwitterは、アカウントフォローしてもらう意図でここにあるならまだ良いのですが…

次のInstagramは SnapWidget というサイト組み込み用のウィジェットになっているので、正直、お店の中に商品ページがあるので不要ですし、ウィジェットページを開くと、お店以外の他者の情報もたくさん出てくるので、お客様を逃がしてしまう恐れもあります。

素直に、Instagramのアカウントだけフォローしてもらうように案内する程度で良いのではないでしょうか?(ただし、TwitterもInstagramも投稿時には適切なハッシュタグをお忘れなく! ハッシュタグのない投稿は、あまり集客やブランド認知に繋がりません)

また左メニューの最下部にある Pinterestの窓に至っては、自店・自社の写真ではなく、外部のアクセサリーのギャラリーになっているだけで、「買い物しようとやって来たお客様」にとっては興味をそそられても、購入に繋がらないどころか、むしろ気が散る、興味を奪われるだけの邪魔なコンテンツとなってしまっています。

なんとなく、あれば華やかでおしゃれに見えるInstagramやPinterestのビジュアルですが、「売り場」としてのネットショップには不要な情報ではないかと思います。

コンテンツを増やして付加価値が高まっているのか? 目的を考えてむしろ邪魔なコンテンツは思い切って削る勇気も必要です。

インタビューで浮き彫りになったこと…


EC仙人 太田

いつものように社長の田中さん(50代男性)にお電話でお話を聞かせていただきました。

社長の田中さんは元々は株式会社リクルート出身で、その後、ITベンチャー企業を起こして上場までさせた起業家さん。
上場後は会社を譲り、その後数年間はいくつかの会社の起業、経営に携わりながら次なる事業を探しておられたそうです。

株式売却のキャピタルゲインで不動産を購入し、賃貸事業を始めてある程度の収益基盤が築けたので、何かビジネスをと模索。

ある縁からアクセサリーパーツに興味を持ち、ネットであれこれ調査をしているうちに中国に大きなアクセサリーマーケット(リアルの大規模な問屋街)があることを知り、「とにかく行ってみよう!」と単身で中国に乗り込み、あまり商品知識もないままにとりあえず仕入れと、さすが起業家の行動力。

帰って来てからまずはヤフオクで販売してみたところ、順調に売れていくので少しずつ仕入れの規模を拡大し…クオリティの高い仕入れ先を取捨選択しながら商品を増やしてきたそうです。

ヤフオクだけでは固定客リピーターの確保が難しいと、開始から1年後にはおちゃのこネットでお店をオープン。少しずつ商品を増やし、徐々にオリジナルパーツを委託製造するなど企画インポートメーカーとしての形を確立し、現在はスタッフ1名と中国での買い付けや通訳などの外部協力者もあって少数精鋭で完全黒字化しているそうです。

今は、おちゃのこショップの他に楽天店、Amazon店、YahooShopping店とハンドメイドのフリマminneで販売されているそうです。

メーカーとして委託製造、卸売り業ではありますが、実際には個人のアクセサリー作家さんたちの注文が多く、客単価は5000円〜1万円程度で売上もおちゃのこショップよりもモールでの個人売りが多いとのこと。

実はおちゃのこショップは今年後半に外注デザイナーさんにリニューアルしてもらったそうで、それを機会に今回「ダメ出し!道場」に応募され、今後は自由度の高いオリジナル自社ショップとして意味あるサイトにしたいとのことでした。

良い意味でアクセサリーの門外漢だから素材売りに徹することができた


EC仙人 太田

先にも述べましたが、ハンドメイドのビーズアクセサリーの業種は実に競合も多く、製造輸入はともかく、ハンドメイドアクセサリーを作って販売する小売店や、個人ショップは星の数ほどあります。

アクセサリー製作者も、専門学校などで原石の加工から彫金(金属を溶かしたり削ったり)する本格的な技術を学んだ人もいれば、独学と趣味の延長で金具やビーズ類をパーツとして仕入れ、それを組み立てて販売する比較的難易度の低いお店も少なくありません。

特に女性は「自分で作ってみたい!」から始まって、自分の作品の評判が良いと、まずは「フリマやオークションで売ってみようか?」、やがて軌道に乗れば「BASEなどでネットショップを!」という副業、脱サラ、個人ショップも多いですね。

私の過去20年間のコンサルの経験上も、それがスタートで徐々に個性のあるパーツを求め、田中社長と同じように中国や韓国などの製造業者を探して仕入れをするようになったというような女性経営者が比較的多いように思います。

でもその場合はほとんど皆さんアクセサリー製作が好きで、それが元でというケースです。

しかしながら田中社長は、アクセサリー作りに関してはむしろ門外漢であったがゆえに、最初からビジネスとして客観的に捉え、「品数とスケールメリットで安くて豊富なパーツを適正利益で販売すれば勝算がある!」と踏んでのスタートなので、良い意味でビジネスライクにドライで合理的な判断でアクセサリーパーツショップ経営ができているように思います。

アクセサリーが好き過ぎると、ついつい自分の趣味嗜好で極端にデザインが偏って個性的過ぎるオリジナルパーツを作ってしまい、在庫過多や不良在庫になってしまったりするものですが…

ビーズクラブさんでは業界の売れ筋、人気デザインを客観的に調査しながら品揃えし、価格競争力で少しずつファン、リピーターを獲得しているのだと見受けます。

総評

会社や社長の持っている【強み】や【ポテンシャル】からすれば、失礼な言い方になるかも知れませんが…現状のビーズクラブさんは「無難」「平凡」「本気出してない」ように見えます。

工場は持たないながら、製造委託できる工場との関係を築いている、オリジナルでモノを作れる【強み】や中国人の優秀な協力者を持つ【強み】を活かし、もっとメーカーとしてBtoBを伸ばし、客単価、ビジネス規模を大きくしていけるでしょう。

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【今後の展開…】

ただ、社長とスタッフ1名で、また事務所兼倉庫もスペース的な制約で、そろそろ労力的にも、場所的にもキャパが一杯に近づいている様子。

次のステップとして、現状を延長して拡大するのか、なんらかの方針転換をしていくのか、一定の目途を付ける時期にきているのかなと感じました。

これは、多くのベンチャーオンラインショップが、創業者や店長と身内で始めて、一定以上売れるようになると必ず突き当たる問題です。

ホップ(立ち上げ)→ステップ(軌道に乗せ黒字化)まではきても、次のジャンプ!(本格事業化)するには、人材採用や物流キャパの拡充、コンピュータシステムの拡充など今までのパソコンやホームページなどへの投資に比べると1桁、2桁多い投資が必要になる段階なのです。

ここで躊躇して二の足を踏んでしまい、先に進めないショップが多いのも事実です。

しかしながら、ビーズクラブさん(田中社長)の場合は、不動産事業による安定した収益(資金)基盤がありますし、かつてベンチャー企業を上場させた経営感覚や手腕がおありなので、戦略と方向性さえ定まれば外部環境(為替や国際関係など)によほど逆風が吹かない限りは、次のジャンプのステップに進む難易度はそれほど高くないように思います。

また、個人のアクセサリー作家、アクセサリークリエイターさんたち向けに何年も商売されてきている経験知識から、彼らが初めに何を必要とするのかも熟知されているでしょうから、これからも次々と現れる新規のアクセサリー作家さんたちに向けたスタートキット、創業セットのような商品提案や、もっと突っ込めば開業支援コンサルのようなことさえできるのではないかとも思います。

とにもかくにも、個人向けの小さなパーツショップで留まっているような会社ではないと感じました。

今後の戦略、ビジョンを考えるお手伝いができれば(したいな)と思いました。ぜひその際はご相談ください!(^-^)


※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。