> > ダメ出し道場バックナンバー
Stocking WORLD

お世話になります。
このショップサイトを作ってから5年ほどになりますが、アクセスもあまり増えず、アクセスされても、ページを見てもらえないまま、終わってしまい、売上も上がらず悩んでおりますが、何か原因なのか診断していただければ幸いです。

宜しくお願いいたします。


おちゃのこネット以外のショップ:
ヤフオク
Amazon
Amebaブログ

2019年が始まって早くも半月が過ぎてしまいましたが…
遅まきながら新年のご挨拶。本年もよろしくお願い申し上げます。

年末年始はちょっと風邪をひいてしまったので初詣にも出かけず、ずっと家にこもりっきりだったのですが、溜め録りしていたドラマや映画を見ていました。

現在も放映中のNHK朝の連ドラ「まんぷく」もなかなか見られなかったのを、やっと一気に何十話も見ることができました(^^;)

ご覧になっていない方のために…今回の「まんぷく」は誰もが知るあのチキンラーメンやカップヌードルでお馴染みの日清食品の創業者であり、発明家である安藤百福さんと奥様をモデルにしたドラマです。
もちろんドラマならではのフィクションも含まれるようですが、大筋は事実を元にアレンジされているようです。

(安藤百福さんの)戦前〜戦後の混乱期の中、いろいろな事業を手掛けながら歩んでいくご夫婦の人生が描かれているのですが…ドラマの中で手掛けた新商品が当初なかなか売れず、思い悩んでいる時に主人公夫婦を応援する経済界の大物が彼に言ったセリフが…

「これを欲しがる客が誰なのか? どこにおるのか? それを考えなあかん」

ドラマの中のセリフに過ぎないかも知れませんが、私にはとても共感できる言葉でした。私もコンサルティングの中でいつも、

「誰に? 何を? 売るのか?」と言い続けています。

商売人は自分が思う「良い商品」を見つけると、つい直感的に、「売れそう!」と思ってしまいますが、それだけで突っ走って大量に作ったり仕入れたりすると在庫の山を抱えて苦しむことになります。

どんな商品でもすべての人が買いたい商品だとは限りません。

その商品を欲しがる人がいてこそ売り買いが生じて商売になります。

その商品を欲しがる人はどんな人たちなのか?
そしてそれはいったいどこに行けば多くいるのか?

ネットの場合はどこにいても検索とクリック一つでアクセスできるので、つい「どこにいるのか?」を忘れてしまいがちですが…ターゲットとなる客層がどんなサイトを見ているのか? どんなライフスタイルや行動パターンを持っているのか? どんな関連カテゴリーに興味があるのか?
などは、検索や広告のキーワード設定であったり、SNSのハッシュタグ選び、DMのターゲット選びなど、ネットでも同様に意味のあることではないでしょうか?

(欲しがる客は)「どこにいるのか?」

あらためて大事なことを思い出させてもらいました。

さて、今回のお店は「ストッキング」の専門店さん。
それも「ガーターストッキング」という、こだわったストッキングに特化したお店のようです。五十代男の私は人生で一度もガーターストッキングを買おうと思った経験はないのですが…(^^;)

欲しがる人は「誰なのか?」そして「どこにいるのか?」を考えながら見ていきましょう!

それではダメ出し!道場スタートです!(^^;)

第一印象…専門店である事は分かるが…


EC仙人 太田

トップページを見れば、ひと目でストッキングの専門店であることはわかりますね。そこまでは良いのですが…

店名の看板画像は横に潰れて読みにくいですし…文字テキストではかなり下までスクロールしないと1画面目には「Stocking World(ストッキングワールド)」という表記が見当たりません。
これはSEO的にも良くないですので、早急に改善しましょう。

店舗名がわからないのもダメですが…
どんなブランドやどんな国のどんなストッキングの専門店なのか?
ウチのお店はどんな特徴のお店なのか? 主力商品は何なのか?
など肝心の【強み・特徴】も曖昧でピンと来ません。

また最上部のバナーはまずまずですが、その下のヒールの比較画像、ストッキングのカラー比較画像などは画質も悪く、背景もグレーでややどんより暗いので、お店の第一印象を雑で暗いものにしてしまっています。

また中央の「ガーターストッキング専門店」という文字バナーの固いゴシックのフォントや色が正直、ダサく感じます。

お店の顔であるトップページの一画面目は、特にファッションサイトとしてのイメージを決める重要な部分です。ページがダサいと商品もダサいような印象になりかねませんので、なるべく早い改善を期待します。

モバイルサイトも古いタイプなので、レスポンシブ対応のテンプレートに変えてイメージアップを図りましょう。

その他、サイトを見て行くと気になった点…


EC仙人 太田

メニューや商品ページで、

「バックシームのラインで」や「フルファッションドストッキング(FFS)」とか、商品買い物カゴの選択項目で「ポイントヒール」と「キューバンヒール」など、細部に専門用語が出てくるのですが、それらの説明ページがリンクされていないので、なかなか意味がわかりませんでした。

男の私は知らなくても、女性には一般的で認知されている用語なのかとウチの女性スタッフ達数名にも聞いてみましたが…誰もわかりませんでした。

やはり専門用語がいきなり出てまると、多くのお客様にはわからないのではないでしょうか?

トップページの説明文を下に下にスクロールしてと読んでいくと、これらの説明は見つかったのですが、トップページをそこまでじっくり読む方はあまりいません。

トップページ上部では、お店を見ていただくために必要最低限の用語をさらりと説明するように改善しましょう。

実は、左メニューの「ストッキングについて」をクリックすると
http://stocking-world.ocnk.net/page/3
それぞれの用語の説明ページが作り込まれているのですが、オンラインショップはWikipediaのような事典ではありませんので、体系立てた説明を頭から順番に読む方は稀です。
(こうしたコンテンツ自体はお店のSEOには役立ちます)

むしろお店では、「買い物」をする際に、欲しい商品の情報として「バックシームって?」「ポイントヒールって?」「キューバンヒールと何が違うの?」のように疑問が次々と湧いてくるものなので、商品ページに居る際に、用語の意味がすぐわかるようにすることが重要です。
──────────────────────────────
【品切れ、在庫切れの多さ】

左メニューのカテゴリーやブランドを見ていくと「SOLD OUT」になっている商品が多く、またそうでない商品でも、サイズを選ぶと「SOLD OUT」になってしまう物が多いのが気になります。

当然、販売機会を逃している可能性も高いですし、お客様のストレスにもなるので、お店から出て行く確率も高くなります。

再入荷の見込みがない商品、取り扱いを止めた商品は、削除してスッキリさせると同時に、主力商品は品切れを起こさないように在庫管理を見直しましょう。

インタビューで浮き彫りになったこと…


EC仙人 太田

店長の宮下さん(男性)は2010〜11年ころに副業としてヤフオクで自動車部品などを販売し始めたのがスタートでしたが、「何か売れる商品を…」と探していて、たまたまガーターストッキングが良く売れているのを発見し、売れ筋のブランドのストッキングをいくつか海外小売サイトで買って、ヤフオクで転売したことがスタートだそうです。

その後、直接メーカーに問い合わせ、直接仕入れを試みてGIOというイギリスのブランドで直接輸入仕入れをすることに成功。他店は海外小売サイトから買ったモノの転売が多かったので、より安く仕入れ差別化をはかったとのこと。他のブランドも直接仕入れを交渉したが、できず現在に至る。
よって現状はイギリスのGIOの商品が主力となっている。

ただここ最近ではAmazonの隆盛、中国製品の拡大など、より安い商品が容易に買える環境になってきているので、当店のGIOは価格面でかなり高く見えるようになっている。(Amazonでガーターストッキングは700〜2000円程度だが、当店では3000円程度の価格帯)

客層に関しては意外や男性客の比率が半分とのこと。

これは、私どもが過去に支援したことのある下着ショップでもそうでしたが、ネットショップだからこそ、男性客も買いやすいと思われます。

総評

トップページをはじめショップの全体的なデザインは、店長が独学で制作されているので、やはりクオリティがイマイチです。
女性ファッションのカテゴリーのお店ですので、やはりおしゃれだったり可愛いかったり、洗練されたイメージ作りは重要だと思います。

また当然スマホでの買い物を優先的に想定しなければなりませんので、早急にレスポンシブ対応に変更していきましょう。
そのタイミングでバナーなども外注デザイナーに依頼して、イメージアップを図られてはいかがでしょうか。

インタビューで、現状取り扱いは6ブランドあるが、実はGIOのみが直仕入れでアドバンテージがあり、他はあまり積極的に販売されていないとのことだったので、いっそのこと、GIOに特化して専門店化し、GIOの特徴をプッシュしたほうがお店の個性が明確になり、【強み】にできると感じました。

また、ネットでの客層、欲しがる人は「誰なのか?」に関しては、カジュアルではなく、ある程度キチンとしたファッションでストッキングを履く必要のあるOLさんだったり、水商売の女性たちなどは想定しやすいですが、それに加えて、最近では世の中の常識も変化してきているので、いわゆるLGBTの中の女装をする男性の方や、彼女やパートナーにプレゼントしたい方もターゲットとして想定したページ作り、コーナー作りなども必要かと思います。

日本のメーカーではあまり見ないような派手で明るい色の商品もありますので、ハロウィンや昨今の「コスプレ」需要もあるのではないかと思われます。

実際にInstagramで #ガーター #ガーターストッキング #ガーターベルトなどで検索すると、ストレートの女性だけでなく、ニューハーフの方々やコスプレ趣味の方々の投稿がかなり見受けられます。

イギリスのメーカーゆえ、身長180cmくらいまでの体格の方でも対応可能なサイズが選べる点は、男性客層にはアピールしやすいのではないでしょうか?

では、それらの客層が「どこにいるのか?」 ですが
ネットの場合は特定の場所にというより、これらの想定される客層からコスプレ衣装、キャバ嬢ドレス、女装、大きいサイズなど関連しそうなキーワードで検索された際にヒットするようなランディングページを用意しておくなども必要でしょう。

また、現在まったくなされていない情報発信は重要だと思います。

まず、2013年から更新されなくなったAmebaブログですが、中身の文章は決して悪くないと思います。ただ外部ブログサイトには関連する他店の広告表示なども多いので、おちゃのこネットの日記の機能で内部コンテンツとして再度投稿していくのが良いと思います。

その一方で日々の情報発信としては、Facebook、twitter、Instagramなど、特徴と内容に合わせてSNSを活用されることをおすすめします。
自店からの情報発信に主眼を置くより、いかにお客様に当店の商品や情報を口コミしてもらうか? の企画やイベントの仕掛けなどが重要だと思います。(フォロワーの多いコスプレインスタグラマーに商品提供して身に付けて投稿してもらうなど…)

また、小売り通販だけでなく、上記のような衣装のお店に対してGIOの輸入元として卸売り営業を検討するなどの可能性もあるのではないでしょうか。

安物粗悪品の中国製品などが増えている今だからこそ、多少高くとも品質やイメージの高いイギリス製のブランド力やステイタス感を強みとして「ギフト対応」(パッケージやギフト包装)についてのページもしっかり用意して、ギフト需要ももっと拾えるようにしましょう。

商品の拡充(新商品や色、サイズバリエーション)や在庫切れをなくすことも、当たり前ですが必要だと思います。
まだまだ改善点はたくさんありますが…見た目だけでなく、今後は専門店としての中身の充実にも期待したいですね!


※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。