Le Ciel

いつもお世話になっております。
おちゃのこさんにお世話になって13年ぐらいです。
8年ほど前には実店舗も作り、それでネットショップの更新が以前よりおろそかになったということは自覚していますが、SNSが普及し、いろいろな発信をしているつもりです。
それなのに、売上は落ちる一方です。
わかっていながら何もやっていない自分が悪いのですが、客観的に見て喝を入れていただければと思います。
よろしくお願いいたします。

早いものでもう師走…
年の瀬になるといろいろなところで今年一年を振り返る様子を目にします。

有名どころでは今年の漢字だったり、流行語大賞だったり、レコード大賞なんてのもありますね。(今の子供たちは「レコードって何?」でしょうが…)
とにかく今年を振り返ってブームになった物、ヒットした物などをピックアップして総括するんですね。

流行語大賞は 秋口の開催という直近の記憶もあってか、ラグビーワールドカップのスローガン「ONE TEAM」だったようですが…私の中では一年を通じて本当によく目にしたのは「タピオカ」でした(笑)

ホント、毎日覗くスマホ(SNS)において、タピオカドリンクを見ない日はありませんでした。残念ながら私自身は、あの行列に並ぶ勇気も体力もなくて、タピオカ専門店のタピオカドリンクを未だに飲んだことはないのですが(苦笑)、皆さんの今年のヒット、流行は何ですか?

今年のヒットの中で少し興味深い物を見つけました。
楽天トラベルが発表していた、今年人気急上昇した国内旅行の人気都道府県ランキングです。

1位は「北海道」で前年比+13%。
特にリゾートスキー場エリアが+23%など大幅な伸びだったことが大きな要因だそうです。

2位は「香川県」で前年比+12.2%、国際芸術祭が行われた小豆島、直島エリアの伸びが大きかったそうです。

そして、3位がなんと日本で最も人口の少ない「鳥取県」で前年比+11.7%だそうです。

鳥取県に旅行? ん?、鳥取砂丘以外思い浮かばない…と情報と発想が貧困な私でしたが…鳥取人気の理由を調べて鳥取にある二つの空港名を見て納得!

一つは西の「米子鬼太郎空港」もう一つが東の「鳥取砂丘コナン空港」。人気漫画「ゲゲゲの鬼太郎」と、同じく大人気アニメ「名探偵コナン」。それぞれの作者の出身地が鳥取県であることにちなんで、こんな空港名になっていたんですね。鳥取県の皆様、不勉強でスミマセン!

また、ソウルや香港からの定期便、台湾からのチャーター便など海外からの直行便誘致などの影響もあるようです。年明けには上海便もスタートするとか。

日本のアニメ人気は世界的ですからね!

そしてよくよく見てみれば、鳥取は砂丘以外にも大山高原や隠岐の島という自然の豊富な国立公園や三朝温泉、皆気温泉、羽合(はわい)温泉など、温泉地にも恵まれていますし、因幡の白兎伝説など日本の神話の地であったり、海と山に挟まれて東西に長く海の幸、山の幸とも美味しい食材にも恵まれ、夏は海や島、高原、冬はスキーなどレジャーにも好適なところです。
日本の都市部に暮らす人だけでなく、アジアの都市部からの飛行機さえ飛ばせば、とても魅力的な自然観光地なんですね。

さて、ちょっと鳥取に旅行に行きたくなってきたところで(^^;)
本日のお店は、鳥取県の中央部 倉吉市にあるガーデニング用の植物や雑貨を販売するお店です。観光業ではありませんが…旅行のついでにちょっと立ち寄ってみたくなるような素敵なお店です!

それでは、ダメ出し道場、開始です〜!(^^;)

第一印象:
センスも良くスッキリした印象、商品も良さそう…


EC仙人 太田

白基調で商品写真以外はモノトーンでスッキリシンプルですし、花や植物を寄せ植えしたり活けたりと、アレンジのデザイン性も問われるお店ですが、商品のセンスも良いと思います。

写真に乗せている文字書体(フォント)もオシャレで、お店全体の印象もセンスの良いインテリア雑誌を見ているようで良いと思います。

敢えて言うなら、全体的に商品写真がどんより暗く、ガーデニングの庭が日光の当たる日向ではなく、常に曇っている日陰のような印象です。

普段お使いのPCの画面がかなり明るいのでしょうか?
他のPCやスマホでも確認してみてください。
特に白の色、葉の緑の色、影の部分が黒すぎないか? などに注意すると良いと思います。

花や緑は日光が当たると鮮やかに見えますよね。
ちょっと極端ですが下記2点彩度を上げて日陰→日向に出してみました
↓↓↓↓↓
https://bit.ly/2rFE3Ou
https://bit.ly/2PceHRv


 

インタビューで浮き彫りになった事…


EC仙人 太田

店長の船越智子さんは、創業前は趣味的にホームページ制作をされていて、当初はハンドメイドの雑貨などをフリーのホームページサイトで販売してみたところからのスタートだそうです。(2005年)

もともと、お花やガーデニングがお好きだったのもあって、その後植え込みやガーデニング商品を少しずつ販売し始め、雑貨品も仕入れてみたり…
徐々に商品が増え、約1年後にはおちゃのこネットに出店して本格的にネットショップを始められました。

徐々に注文が増え、商品も増えたので、倉庫がてら小さな実店舗も始め、少しずつ売り上げも伸ばし、2012年には今の広い店(自宅兼店舗)に移転し、徐々に地元でも認知され実店舗のお仕事も忙しくなったとのことです。

しかしながら、そのため、商品も実店舗向けの物が増えてきたり、サイトへのアップが段々と滞るようになってしまったとか。
そのせいで実店舗の売り上げが伸びるにしたがってネット売り上げは落ち込んでしまっているとのことです。

また今年は数百万円の投資を行い、5月には店舗横にガーデンを整備し、11月には少し離れた場所にカフェ兼雑貨店もオープンし、ますますリアルが忙しくなっているとか…

しかし、ネットを通じて全国の方に花やアレンジをお届けし喜んでいただくことが何よりの喜びなので、今一度ネットショップのテコ入れをしたいとのことで、今回ダメ出し道場に応募されたようです。

漠然と、ショップページの作り方、見せ方などが良くなくて売り上げが落ちているのではと懸念されているようでした。

【具体的な「ダメ出し」改善案 】


EC仙人 太田

お花や園芸、ガーデニングのジャンルは、外から見れば漠然と「お花屋」さんというように見えます。しかしながら細かく分類すれば…
切り花の生花を主に花束にして販売する花屋さんもあれば、根のある生きた草花を植え込んだ鉢植えを販売することを主にするお店もありますし、もっと大きな造園、庭造りを主とする園芸業者もあります。造花やプリザーブドフラワーなど生花ではない物を主にするお店もあります。

プロダクト、商品、製品で分けるとそうなるのですが…
お客様は必ずしもその縦割りの商品分類でお店を選んでいるわけではありません。

ニーズとしては自宅、自分のために部屋や空間を華やかにするために花や植物を求める場合もあれば、なんらかの気持ちを贈る手段(ギフト)として来られる場合もあります。
自宅でも室内なのか庭やベランダ、屋外なのか、戸建てかマンションか、ギフトでも一瞬のお祝いや喜びの表現なのか、感謝や思いやりのさりげない印なのか。

こうした見込み客のニーズや住環境、思いなどによって提案する商品も変わってくると思います。

ついつい、ビジネスが大きくなったり、忙しくなると「物」としてのスペック(仕様)紹介ばかりのオンラインショップになってしまいがちで、大量仕入れ・大量販売で品数や価格訴求の大手さんはそれで良いかも知れませんが、スモールショップ、ニッチショップはそれでは生き残れません。

かといって1件数千円の客単価でそれほどきめ細やかな対応や時間をかけていたのでは採算が取れません。

よって、商品ではなく、お客様のニーズやお客様のライフスタイルで分類し、それぞれに適した商品提案や説明を用意していくことが大切ではないでしょうか?

例えば鳥取のような地方で庭付き一戸建てが多い地域で庭に飾る物と、都会のマンションで室内・リビングに飾る物では特徴が違うはずですよね。

前者なら屋外、ガーデン、ベランダ、陽当たり、生垣、ラティス、ハンギングなどのキーワードが入った説明が必要でしょうし、後者なら屋内、室内、マンション、リビング、水やり、日持ち、手間要らずなどのキーワードが入った説明が必要でしょう

現状、LeCiel さんで 「ベランダ」「マンション」「屋外」「屋内」「リビング」などのキーワードでヒットする商品は残念ながら1点もありません。

インタビューでもお聞きしましたが、やはり注文は人口比率に応じて都市部の方からの注文が多いとのこと。都会の方のライフスタイルを意識した商品提案や、都会の方が気にするような部分の商品説明を充実させることも大切だと思います。(水やり、陽当たり、世話の手間暇など)

総評

ページも商品も運営もすべてにそつなく、平均点以上のクオリティのお店だと思うのですが、これといった目立つ【強み】や【個性】がない点がこのSNS、口コミ隆盛の時代に人気や業績をどんよりと沈ませてしまっているような気がします。

2005年のスタートから数年間は、少しずつではあっても着実に右肩上がりで全国から注文を増やし、業績も伸びていたようですが、「今の店に拡張し移転をしたころ(2012年)から徐々に伸び悩んでいるので」と、ご本人は商品アップが減ったり、ページ更新が遅くなっていることを大きな原因ととらえておられる様子だったのですが…

この年、2012年秋から、今のスマホの4G LTE回線サービスがスタートしました。つまり2012年は本格的なスマホ時代が始まった年なのです。(iPhone5が販売)

これ以降はどんどんスマホユーザーが増え、それに伴って人々の情報アクセスもPCからスマホに、また検索からSNSに(LINE、twitter、Facebook、Instagram)と徐々にシフトしてきています。

EC業界も、PCでHTMLでちゃんとショップ構築しないとできなかった時代から、どんどん簡単にショップ構築や運営ができ、ついにはスマホ一つあればお店が出せる時代、お店を出さずともフリマアプリ等、劇的にどんどんとネット通販のハードルが下がってきた時代ともいえます。

つまり、競合するお店も商品もかなり増えて、検索で見つけてもらえる確率も相当に下がったことは想像に難くありません。

当たり前のことを当たり前に、それなりの商品をそれなりの価格で売っていれば売れた時代ではなくなったということのほうが大きな要因だと思います。センスの良い、平均点以上のお店だけど、きらりと光って口コミでブームになるような魅力のある商品や個性のあるお店ではない…

ということではないでしょうか?

消費者もスマホの普及でPCだけの時代より遥かに簡単に多くの情報を目にし、ファッションやインテリアなどオシャレな情報もスマホで見慣れ過ぎてクオリティへの感覚も知らず知らずレベルアップしています。(要は、ちょっとくらいのオシャレでは慣れてきて響かなくなってきた)

消耗品や日用品などを除くと、ファッションやインテリアでは「映える」が当たり前になって、平凡なクオリティの「映えない」お店や商品ではスルーされ、口コミしてもらえない時代になってしまったともいえます。

実は LeCielさんは AmebaBlog、twitter、Instagram、Facebookと、SNSでは熱心に情報発信はされていらっしゃいます。しかしながらそれらが集客や実売につながっておられないとのこと。

何が悪いのでしょうか?
いえ、特に何も悪くはありません。

ただ、「SNSは一方的に情報発信すればよい」と思っているところを除けば。

SNSが集客や売上につながるのは、お店から発信した情報を見て即来店や購入してくれるからと勘違いされているお店が多いのですが、そんなにうまくいく例はむしろ少数派です。

少々の情報では、良くて「いいね!」を押してもらえる程度で、ほとんどはスルー。まして、いきなりの来店や購入にはなかなかつながりません。

そうではなくて、SNSが上手く機能して効果を上げているお店は、
●お客様が自らSNS投稿してくれる
●お店の投稿をリツイートやシェア、転送など口コミ拡散してくれる
といったケースなのです。

でも、ただ待っていてもこんなことは起きませんよね。
そうなるのは、お客さんがそうしたくなるような仕掛けをお店が用意しているからです。

実店舗があるお店なら「映える」写真を撮りたくなるようなスポットを用意しておく、店内に「撮影歓迎」「投稿特典」と表示したり、#ハッシュタグを促すようなPOPやポスターを用意しておく。通販でも、商品を投稿させるイベント、特典などを用意する。

そして何より大切なのは「映えそうな」=「投稿したくなるような商品」を作ることです。
それは何もtwitterやInstagramなど公開することだけでなくとも、LINEなどで友達にメッセージで教えたくなるような魅力ある商品が必要だということです。

抽象的なことだけ言うのは簡単なので…
「映えそうな商品アイデア」 を一つ! ちょっと思いつきですが

例えば…植え込み商品の中に必ず小さな妖精人形が潜んでいて、なんらかの幸運のメッセージボードを持っている。届いたら植え込みをかき分け妖精のメッセージを見つけてSNSに「#leciel」のハッシュタグを付けて投稿すると幸運が訪れるかも!?

といった「幸運をもたらす寄せ植え」なんてのはどうでしょう?
もちろん妖精の人形のデザインや表情、キャラなどが重要ですが…
届くのも楽しみになりますし、可愛く美しい妖精だけでなく、中には妖怪っぽい物やクスっと笑えるようなコミカルな表情の物などいろいろあれば話題性も演出できるかも知れませんね(^^;)

まあこれは思い付きの一案ですが、要するにSNSで広がりそうな話題性のある、遊び心のある商品を作っていくというのが一つの提案です。

実店舗やガーデンに数百万円を投資された決断力を、ぜひネットショップの商品開発やマーケティングにも出していただければと思います。

機会があればぜひ社内でのブレスト、アイデア出し、事業展開案の際にお声がけいただければと思います。人気の鳥取旅行にも行きたいので、ぜひご招待ください(笑)(^^;)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。