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ニューウエダ

初めましてこんにちは。
長崎で実家の店舗をお手伝いしながら、去年の5月頃よりネットショップを立ち上げました。編集は独学でやっております為、見苦しい点も多いかと思います。ありとあらゆる点に工夫が必要だと痛感しながら、とても楽しく運営しております。
製作から発送までは私一人で担当しております。私自身、30代女性でネットヘビーユーザー世代ですので編集意欲&理想だけは高いのですがまだまだかなり未熟です。店番との両立であまり手をかける時間はありませんが、ダメ出しポイント、作業の優先順位などで悩んでおりますので厳しくご指摘いただけると大変嬉しく思います。
ユーザーは雰囲気通り、若いお客様で初ネット利用の方から40代くらいまでの女性と、最近は男性も購入してくれるようになりました。
実店舗と似た客層です。どうぞよろしくお願い致します。
楽しみにしております。
P.S.トップの女の子画像の背景に季節の花を置いておりましたが、あまりに時間が取れずに現在は外してシンプルバージョンです^^;
お恥ずかしい
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ニューウエダ URL : http://newueda.ocnk.net/
ホームページ担当 :植田 千鶴
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【パーソナライズ】
パーソナライズとは、「個々人に合わせる」とか「個人向け仕様にする」といった意味ですが、昨今、ネットの世界だけでなく、いろいろな業界でこの言葉が使われるようになってきました。ちなみに、「One to one」や「カスタマイズ」も、同様の意味でよく使われている言葉です。

ネットの世界では iGoogle のようなユーザーの嗜好によるメニュー画面のカスタマイズや、Gmail表示時のメール内容に応じた広告表示などが代表例ですが…
それぞれ若干のニュアンスの違いはあれど…

要するに個人個人の顧客の嗜好や要望に合わせた商品やサービスを提供して、顧客満足度を高めると同時に、成約率や購買率もアップさせようとするものです。

古くは、完全オーダーメイド(オートクチュール)の洋服や呉服から、昨今では自動車までが、個々人の好みによって色やかなり細かなオプション類までを、オーダーを受けてから製造し納品するなど、枚挙にいとまがありません。

「オリジナル商品」「自分だけのデザイン」「世界に一つだけの物」

こういった響きは、商品の物理的なスペックにプラスαの付加価値を与え、お客様にとっての魅力と同時に、自社にとってもビジネス的にプラスαの利益(通常商品より高く売れる)をもたらします。

ネット販売を初めとする通信販売の世界でも、顧客ごとにオリジナルのデザインの商品や、名入れ、ロゴ入れ、刻印入れなど、個々のお客様ごとのデザインを施した商品を販売するお店は増えています。

今回のお店も、そんなパーソナライズされたアクセサリーを販売するお店です。それでは「ダメ出し!道場」第21回目 スタートです!

「心構え」にダメ出し


EC仙人 太田

いきなり厳しいことを申し上げるようですが、まずはオンラインショップの店長さんとしての「心構え」にダメ出し!です!

今回「ダメ出し!道場」にお申し込みいただいているのは、社長さんでも店長さんでもなく「ホームページ担当 植田千鶴」さんとなっています。

ショップページでも左下メニューにイラストとともに「社長の娘です。」とあったり、特定商取引法表示ページには販売責任者:植田行信、ネット担当:植田千鶴とあったり…、トップページ右の社長写真としてはお父様(社長)のお写真とプロフィールが掲載されてはいますが…千鶴さんのプロフィールや挨拶は見当たりません。

この、ネットショップは植田千鶴さんが制作、更新、運営管理されているのは誰が見ても明らかなのに…残念。

さらに突っ込んで勝手に勘ぐれば(憶測すれば)…

社長の娘さんがオンラインショップをやってみよう! と実店舗業務のかたわらに始めたが、社長さんはネットのことはよくわからんから娘さんに任せっきりなんだろうなぁ…

でも娘さんはネットで顔を出すのは恥ずかしいし、重い責任を負うのはコワイし、まだまだ売り上げも実店舗に比べればごくわずかなので、実店舗の店長達の手前もあって「店長」なんて名乗るのはおこがましいし…

だから実質はオンラインショップの店長業務をやっていながらも、「店長」とは名乗れず、ホームページ担当という中途半端な役職でお茶を濁している…

と想像できます(笑) 。同様にお客様も想像されることと思います。

あたらずとも遠からず!? ではないでしょうか?

実際こういうパターンのお店は多いですし、ある程度、ご事情はお察しいたします…

しかしながら!

お客様の目線からは、どう見えるでしょうか?

若者向けアクセサリーのお店なのに、白髪交じりのおっちゃんが店長となっているし、実際に運営している担当者は顔写真も出さず、アメーバピグのアバター(キャラクター)イラストなんか使っててオタクっぽいし、ホームページ担当という、なんだか心細い役職の社長の娘が道楽的にやっているお店!?

そんな風に見えるかもしれません。

要するに、ネット店の運営責任者としての千鶴さんの覚悟・本気度が、今ひとつ中途半端であるということです!

最初は単純に「恥ずかしい」から顔写真は載せたくない程度のことだったのかもしれませんが、開店から1年も超え、ご自身でも書かれているように「製作から発送までは私1人で担当しております。」と、まさにネット店の一から十まで「千鶴さんのお店」ですよね!

ネットのお客様層も多くが若い女性客のアクセサリー店であれば、なおさら同世代&同性の千鶴店長から自信を持って顔写真の笑顔で「いらっしゃいませ」と挨拶されるお店の方が、白髪交じりのおっちゃん店長のお店よりも何倍もセンスや親近感を感じるはずです。

特に実店舗には立たれているようですし、実際にお客様と顔を合わせてお仕事されているのであれば、ネットに顔を出すのにためらう必要はないはずです。

「ニューウエダ ネット店」として本気で取り組むのであれば、1周年を機に「千鶴店長就任!」としてお写真を載せ、ご挨拶や記念セールを行うなどの覚悟を示されることをオススメいたします!

あ、社長も大変お優しそうで、決してお写真の印象は悪いわけではありませんよ!

くれぐれも誤解のなきように! (^^;)

お店の看板画像


EC仙人 太田

お店の看板画像に、「以前は季節のお花の写真を背景画像として入れられていた」とありましたが、それをなくしたせいもあってか? 看板画像の「NEW UEDA」の下や右に必要以上のムダな余白・空白があるのが気になります。

小企業にとって、オンラインショップのトップページは大企業のトップページと比較しても同じ1ページ。実店舗のようにひと目で小企業と大企業の店構えが違うということはありません。

それだけに、トップページの看板画像は大事ですし、貴店のように全ページで共通の看板画像を用いているお店にとっては、ここはお店のイメージや、お客様にメッセージを伝える重要なスペース(場所)です。

また、全ページに共通であるということは、ここが面積を食うと(占有すると)、商品を見るには下にスクロールしないといけなくなります。

これは意外と気づいていないお店も多いのですが、ついつい看板画像にお店のコンセプトやキャッチコピーを盛り込みたい、アピールしたいとばかりに大きく(縦ピクセルが厚く)なりがちです。

横幅は画面いっぱいに取るのは当然ですが、重要なのは縦幅(厚み)です。厚みがあるということはつまり、下の情報になかなかたどり着けなくしているということなのです。

極論すれば…もしも縦幅が800〜1000ピクセルもあれば、1画面分の縦スクロールをしないと商品情報がまったく見えないことになりますね。

もちろんそこまでの看板画像はないにしても、貴店の看板画像でも
http://newueda.ocnk.net/data/newueda/image/Banner/TOP/TOP00.gif
縦が300ピクセルあります。

平均的なノートパソコンの画面は縦が768ピクセルくらいの表示ですから、多くのお客様の画面表示上では、4割がたが看板画像で占有されていることになります。

優良店は厚みの薄いスリムな看板画像にしているお店が多いです。

あくまで目安ですが看板画像の縦幅は100〜150ピクセル位で十分ではないでしょうか。
※トップ画像の表示範囲はスタイルシートにて編集可能です。 また、各ページで変更することもできます。http://www.ocnk.net/faq/index.php?action=artikel&cat=281597&id=605&artlang=ja

「少しでも早く、見せたい商品をお客様の目に飛び込ませる」

これが重要です!

読者の中のベテラン店長さんなら、「こんなことはオンラインショップの常識だよ!」とおっしゃるかと思いますが、あらためて今一度ご確認まで。

オリジナル商品ビジネスの採算・収益性


EC仙人 太田

ニューウエダさんの商品をざっと拝見すると、中には20万円を超えるような高級ダイヤモンド指輪なんて商品もありますが、おそらくこれらは見せ球で、実際に動く商品ではないでしょう。

主力は数百円〜3000円代位の刻印名入れ商品で、客単価平均は2000円くらい? 粗利平均で1000円くらいではないかと想像します。

オリジナルの刻印や名入れには加工作業の時間・手間がかかりますから、1個当たり10分かかれば1時間に最大でも6個。

粗利金額にして1000円×6=6000円
これがコンスタントに1日中来たとして最大6000円×8時間=48000円
1カ月25日営業として最大 48000円×25日=120万円

乱暴な丼勘定ではありますが、店長1人で100%の稼働率の時の粗利の最大値が120万円ということです。
注文件数だけで見れば1時間6件×8時間×25日=1200件が最大値ということです。

これが達成できればもちろん完全に黒字でしょうし、悪くはないでしょうが、当然、こんなに効率良くは行かないものです。

実際にはこの半分(600件、60万円)も行けば良い方ではないでしょうか…?

でもこの件数を処理する時に、果たして今と同様に1人だけで回せるでしょうか? 実店舗の業務とかけもちでできるでしょうか?

もし人を雇うとなると…この粗利で利益は出せるでしょうか?
この稼働率は維持できるでしょうか?

一方で、同じ商品単価や粗利だとしても、名入れ、刻印入れなどがない商品であれば…? 1時間に最大6個というような制約はなくなります。梱包さえできれば1時間に20個でも30個でも出荷できるようになってきますね。

受注対応メールでもいちいち、名入れのスペルミスなどの確認も不要になりますので、オンラインショップ用のシステムなどを導入すれば、100件でも1000件でも一括で受注確認メールの返信もできるようになります。

何が申し上げたいかと言いますと…

オリジナル対応、個別対応の必要な名入れや刻印加工の商品は
受注 → 梱包 → 出荷 だけではなく
受注 → 確認メール → 加工 → 梱包 → 出荷
(場合によっては デザイン原稿や画像の確認メールのやりとり等もありえる)
のように、通常の通販商品より多くの業務作業が発生するのです。

これは500円の商品1個でも、1件で3000円の商品10個→計3万円でも同じようにかかる手間、コストなのです。

そうであれば当然、1件当たりの受注単価、つまりは客単価が高いほうが効率良く、またそれによって可能な最大受注金額も増やせるということになりますね。

つまり、ニューウエダさんのビジネスモデルにおける優先課題は「客単価」の低さにありそうです。

通常の通販業態では、システム化や物流効率化で1件当たりのコストは抑えられるし、時間や日当たりの出荷可能数もかなり上げられるのですが、パーソナライズ商材モデルの業態では個別対応や加工の手間や時間がボトルネックとなり、販売可能数の最大値を決めてしまいます。

もちろん新たな設備投資や、人員増で名入れや刻印加工の時間当たり可能数を上げることも可能ですが、多くの場合かなりの設備投資や、人件費増に繋がってしまいますので、そう簡単ではなく、最初に打つべき対策ではありません。

まずは、限られた人員や設備の中で、利益を最大化するには、商品価値を高め、商品単価、客単価を高めることを考えましょう。

600円の商品を1件売って300円の粗利をいきなり3000円(10倍)にすることはむずかしいかもしれませんが、3000円の商品を売って1500円(5倍)の粗利なら、アイデア次第でそんなに困難ではないはずです。

また、そうした商品企画こそライバルとの差別化を図り、価格競争から脱して生き残る最良の策と考えます。そして付加価値を高め、単価を高めることこそが「パーソナライズ」の本質なのですから。

安易な安売り、安価な商品の多売は、忙しくなるばかりで儲からない「貧乏暇なし状態」を生むばかりです。

適当に忙しくない程度に売って、ほんの少しお小遣い程度プラスになれば良いとお考えなら何も申し上げませんが、少なくとも「事業」と呼べる売上げ、収益を目指されるなら、今のうちからぜひ客単価UPに取り組まれることをオススメしたいと思います。

総評

ネット販売にチャレンジから1年を超えて、ページ制作テクニックの面では平均点を超えるレベルになっていると思います。しかしながら基本的な構成や、肝心のビジネスモデルは、実はほとんど、じっくりと考えられたことがないのでは?

バッティングセンターでホームランは打てるようになったけど、実際の野球の試合はほとんどしたことがない、打ちっぱなしではナイスショット連発だけど、ゴルフの実際のラウンドはしたことがない。そんな状態に例えられると思います。

1年経った今こそ、店長として宣言、自覚し、今後はいかに収益の上がる仕組み(ニューウエダネット店のビジネスモデル)を構築していくのか? の戦略を考えて行くタイミング・重要な分岐点だと思います。

具体策はぜひ個別相談に来られることをお待ちしております(^-^)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。