ろっこや

現状は、高級感を出すために黒背景をベースにレイアウトしています。

皆様、連日の新型コロナウイルス報道で先行き不安なことと存じます。

日本ではまだ感染拡大をゆるやかにコントロールできているようですが、海外では急激な感染者拡大で医療崩壊している国や、すでに入出国禁止、外出往来禁止などという国も出てきていますね。

私も半世紀以上生きてきて、ここまで世界的な危機を感じるのは初めてではないかと思います。私は医療やウイルス学の専門家でもありませんが…

今回のコロナ危機は病気そのものの恐ろしさというより、漠然とした先行きの見えない不安からくる世界各国の判断や、人々の行動の感覚差、常識の違いなどによる予測不能な明日への心理的な不安感のほうが恐ろしいと感じています。同じ状況でも国によって判断や行動が大きく異なりますし、それに他国も影響を受け、一国だけでは終結させられないむずかしさ…

日本ではまだマスクやトイレットペーパーが市場から消えて困ったという程度の話ですんでいますが、アメリカでは暴動に備えて銃や弾薬を買う客が銃砲店に押し寄せたとか、アジア、ヨーロッパなどでもすでに食料品までがスーパーの棚から消えている国もあるとか。

21世紀になって情報化が世界にも浸透し、情報が瞬時に世界中でやりとりされ、とても便利になった一方で、人間のキャパシティを超えた量の情報はかえって人々を混乱させ、不自由さを生み出してしまっているような気がします。情報の信頼度や信ぴょう性を見抜くリテラシーがないと、フェイクニュース(デマ)に踊らされてしまう人間のアナログなセキュリティの脆弱性もあちこちで見えていますよね。

今一度、目の前の情報に即反応し右往左往させられる前に、情報のリソースを確認し、情報の信頼度を確かめた上で判断するようにしたいものですね。

さて、異常事態ではありますが、戦争が始まったわけでも爆弾が落ちてくるわけでも宇宙人が攻めてくるわけでもありません。

自粛ムードが広がっても、我々ネットショップも生きて行かねばなりません。商売を続けて行かねばなりません。前を向いて知恵を絞って頑張りましょう!
お客様の足元を見るような恥ずべきマスクやアルコールのぼったくり販売などではなく、真っ当な知恵と工夫で儲けましょう!

さて、今回のお店は東京都内の「きもの」のお店です。
生活必需品のお店ではないので、今は自粛ムードで買い控えなどが起きていないか訊ねてみましたが…

注文や問い合わせはむしろ増えているとのこと。

実は、他のお店でも、むしろ注文が増えているという声を聞いています。

外出自粛や在宅勤務やなどの影響で、消費者のネットアクセスの時間がかえって増えている昨今、多くのネット通販ショップ(通販業界)にとってはチャンスなのかもしれません。

半年後、1年後はどうなっているかまったくわかりませんが、今できることを頑張って、少しでも身近な未来に備えましょう。

それでは、ダメ出し道場、始まりで〜す!

第一印象


EC仙人 太田

一般的なきもの屋さん、呉服店の和風なイメージとは少し違う、黒背景にモダンな? 色柄の着物が並ぶ斬新な印象のお店です。

メニューや店舗内を見まわしてみたのですが…会社名や実店舗の紹介はあったのですが、どんなコンセプトや特徴を持ったお店なのかな?

うーん、見当たりませんでした。

取り扱い商品がどこの商品なのか?
自社オリジナル商品なのか、他店でも買える仕入れ商品なのか? それもよくわかりません。

左メニューの商品カテゴリーを見ても、いわゆる着物屋さん(小売店)に見えるのですが…

実はろっこやさんは単なる小売店ではありません。

当おちゃのこ店舗にある情報からだけではよくわからないのですが、テキスタイル(生地デザイン)から織りや染め、縫製、仕立て、卸、小売りまで行う、きものアパレルメーカーブランドです。

おちゃのこショップ以外の自社サイトやSNSを見ると、ろっこやさんの魅力がだんだんとわかってきました。

自社サイト http://roccoya.com
Instagram https://www.instagram.com/roccoya_official/
twitter https://twitter.com/roccoyaofficial
Facebook https://www.facebook.com/Roccoya/
↑↑↑↑↑
(Instagram から ネットショップへの誘導などかなり上手にされているので、他店の方々にもとても参考になると思います。PCからはわかりません。スマホから見てみてください)

おちゃのこショップだけを拝見して、いつも通りのダメ出しをすると、お店や店主の自己紹介もろくにないお店と「ダメ出し」してしまいそうになってしまうのですが…

自社サイト(ブランドサイト)とInstagramなどSNSをトータルで見ていくとまったく違った評価になりました。

結論からいうとろっこやさんは、他にはないオンリーワンのクオリティの高い「きものプロダクト」と、リアルなイベントなどファン作りをしっかりとされている、リピーターの多いアーティスティックな会社です。

SNSやリアルのイベントを大事にする今の時代にマッチした、小さいけれどキラリと光る優良な会社だと思います。

Instagramには 男性モデルとして、デザイナーで社長の夫でもあるカナダ人のロバートさんも登場されています。

生地の絵柄デザインの斬新性だけでなく、帽子やボウタイやブーツなどを合わせたり、帯の代わりに西部劇のガンマンのようなガンベルトをするなど、超Coolなコーディネートも見られてとても刺激的です。

単なるネットショップではなく、とても魅力的な「きものブランド」のようです。

インタビューで浮き彫りになった事


EC仙人 太田

2度ほどお電話をさせていただいたのですが、残念ながら社長のハミルトン裕子さんは外出中で、直接はお話が聞けませんでした。

代わりに、ネット全般の担当者で、会社の広報担当でもある馬場さんに詳しくお話が聞けました。

また、外部のインタビュー記事で、裕子社長と、社長の夫でデザイナーのロバートさんのインタビューを拝見し、創業のきっかけから事業への思いなども確認することができました。
↓↓↓↓↓
趣通信 の ハミルトン・裕子社長 インタビュー記事
https://ommki.com/news/archives/13159

JapanTimes ロバート・ハミルトン さんインタビュー記事
https://bit.ly/2vwIDRj

お二人の話を総合して要約すると…
もともとは油絵画家とダンス衣装のデザインをされていたカナダ人のロバートさんが日本文化を研究しに来日され、美容師だった裕子さんと出会ってご結婚されることに…

カナダでの結婚式、披露宴で着物を着ようと思っていたけれど、着付けをしてもらうはずの叔母さんが急遽来られなくなって、慌てて着付けできる人を探したりしていると、ご主人から「どうして自分の国の民族衣装が自分で着られないの?」と聞かれたり、披露宴で来賓の方から、着物についていろいろと質問されたが何も答えられず…

それまで自国の伝統衣装である着物に関心さえ持たなかったことを恥ずかしく思い、日本に帰る飛行機の中で「絶対に着物のプロになろう」と決心され、着付けから学ばれ、着付けができるようになると和裁を学び、次に仕立てができるようになると生地の織や染色に…と着物ができるまでの工程にすっかり魅了された裕子さん。

オリジナル生地を作ったり海外から仕入れた布で着物を仕立てたり…
ついに、ご自身のブランドとして「ろっこや」を立ち上げたと。

ちなみに「ろっこや」のろっこは 裕子(ひろこ)さんのニックネーム「ろっこ」からきているそうです。

当初は、こうして国内外から仕入れた生地でのきものが多かったらしいのですが、ロバートさんが裕子さんの要望を受け止めて、それを生地デザインにすることで、今はご夫婦でのコラボで商品が生まれているそうです。

生地の染めや織も、東京本染、丹後ちりめん、博多織、播州織、デジタル捺染などなど全国各地の伝統技法から最新のITを活用した染めやプリントなども使って製造し、日本では生まれない斬新なデザインと相まって、他にはない個性的なきものブランドになっているようです。

3年前まではネット運営は裕子さんお一人で頑張ってこられたようですが、今はWebデザインから広報、業務までできる担当者の馬場さんが入られて、ネットショップだけでなくSNSの活用などかなりレベルアップされたようです。馬場さんの採用も、元々別の着物屋さんで働いていた馬場さんと出会い、直接ヘッドハンティングされたとのことです。

現在の各サイト、SNSの投稿などはほぼ馬場さんが行っているとのことで、とてもスキルフルで優秀なWebマスターだと思いました。

ろっこ屋さんの客層は、既存客の口コミやSNSを通じて知った方々で、多くは普段着でも着物を自分で着られるレベルのお客様が中心だそうですが、成人式振袖デビューをするような若くてこれから着物に興味を持ってくれそうな客層の開拓も、ラフォーレ原宿へのポップアップ出店(イベント催事出店)で行ってこられたりしているとのことです。

また三越さん、阪急さんなど大手百貨店からも声がかかり、年に何度か催事出店されたり、実店舗で月に1度や、その他、仲間のデザイナーやブランドを集めて自社主催の展示会を開いたりと、リアルでの活動もかなり積極的に行って、ファン、リピーターを増やしておられるようです。

具体的なダメ出し


EC仙人 太田

先にも述べましたが、ろっこやさんは、SNSや自社サイトでのブランディングとカート機能のおちゃのこネットと、トータルで、きものブランドメーカーとしての事業モデルになっています。

ただ、おちゃのこネット単独で見ると、上記プロフィールやコンセプト、商品・製品の成り立ちなどが見えないので、たまたまおちゃのこショップから入ってこられたお客様にはお店の本来の【強み】や【魅力】がすぐにはわかってもらえないかもしれません。

あえてダメ出しするとすればその1点のみです。

おちゃのこ店のメニューに「ろっこや とは」というコンテンツを用意し、そこを読めば、ろっこや がブランドでありメーカーであり、オーナー、デザイナーはどんな人でどんな思いで商品づくりをしているかがわかる「メッセージとストーリー」を入れ込めば、一気に完成度が高まると思います。(自社サイトにある紹介コンテンツを1枚にまとめたようなページ)

総評

私は着物やファッションには素人ですが、率直に一消費者目線で見て、ろっこやさんの着物や商品は「めっちゃカッコイイ」です。

トラディショナルな和の伝統や技術を生かしながら、デザインや提案でコンサバな伝統的な着物とは一線を画し、ファッションブランドとして日本だけでなく海外、世界へアピールできるような、すごいポテンシャルを秘めているような気がします。

初心者や海外のお客様への販売には、着付けやお仕立ての採寸などすこしむずかしい問題もあるかもしれませんが、動画などもうまく活用すれば、英語サイトを用意して海外市場に大きなビジネスチャンスもありそうですね。

パリやNYなど海外でのファッションショーや展示会なども視野に入れれば、大きく成長できるかもしれません。

実物は見ていませんが、本当にクオリティの高いプロダクトを生み出している会社だと強く感じました。

ご夫婦での家業から企業に! の転換点を迎えている時期なのではないでしょうか。ぜひ機会があれば今後のことをいろいろとブレストしてみたいですね。

以上、ダメ出し!道場でした。

皆さん、コロナ騒動で大変な時期ですが、自粛ムードに負けず、アイデアと良い商品開発で頑張りましょう!


※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。