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ミラベルカ

チェコを中心に東欧のクラフトマンを訪ねる旅を続けています。
娘がチェコ人と結婚しているので、職人に会いに行くときはサポートしてもらっています。
そして素敵だなと思うクリエイターの作品をミラベルカで紹介しています。彼らは例外なく、直接材料を自ら調達し、伝統的な技術を駆使して今の暮らしに受け入れられる物を作り続けている職人で、チェコ国から伝統工芸士として認定されている人が多いです。
夫婦でミラベルカの運営をし、チェコと日本の懸け橋になる夢に繋がっています。
一番の悩みはリピート率の低さです。これまでの会員登録者は0。
ボビンレース用具の場合は、リピートしてくださる人もあるのですが、他の商品は一度買ったらおしまいです。
メルマガ希望者にはチェコ情報を流していますが、繋ぎにはなっていないように感じます。

みなさん、緊急事態宣言も明け、少しずつ世の中が動き始めていますが、お元気で頑張っておられますか?

私のところには、いまだにアベノマスクは届きませんし、特別定額給付金も振り込まれないですが…皆さんのところにはもう届きましたか?(苦笑)

「スピード感を持って」「スピード感」

ここ何か月かで何百回、何千回聞いたかわかりませんが、どうもこの国で言うスピード感とは、のんびり、のらりくらりやる意味なようですね(苦笑)

さて我々中小企業にとっても、まだまだ先行きが見えず多くが売り上げを激減させる中、家賃や税金、仕入れ、人件費、などさまざまな経費の支払いにも追われ、とにかく今は目先の資金繰りをなんとかして生き永らえなければなりません。

私はファイナンスの専門家ではありませんが、皆さんも、持続化給付金、雇用調整助成金、その他自治体独自の支援、助成制度など徹底的に調べて利用できるものはどんどん活用し、手元資金にとにかく余裕を作って生き残りを図りましょう。

売り上げや仕事が減ったからと言って安易にスタッフを解雇せず、休業させて雇用調整助成金をもらい、休業手当を出して雇用をちゃんと維持しましょう!
人は宝です。人財です!
会社やお店を支え、これからまた売り上げを作ってくれるのはスタッフたちなのですから。

ややこしいと悪評高い「雇用調整助成金」ですが、自分で申請できなければご近所の社会保険労務士さんを探して相談してみてください!
多少の費用を払っても、ミスなく申請手続きをしてもらえば確実に早く助成金が受け取れます。休業させるスタッフの人件費(休業手当)の大半が1年間カバーできます(時間単位での休業も可能)。
その間に生き残りの策を、業績回復の策を練って進めましょう!

また、借入・融資については、「借りたら返さなきゃいけないからなぁ」と借入れを躊躇われる経営者さんも多いのですが…
資金が底をついて潰れたら元も子もありません。景気は急に良くはなりません。

低空飛行の飛行機は、ちょっと高度が下がってしまえば地面に激突ですが、今は借金であっても資金を得て高度を上げておけば、少しくらいの乱気流で高度が下がっても墜落はせず、回復するチャンスを得たり、遠くに宝の山を見つけられるかもしれません。

むしろ今こそ、融資を受けるチャンスです。
従来の事業規模では借りられないくらいの金額を、比較的甘い審査で無金利で借りられるのです(当初3年間金利ゼロ、それ以降も従来よりかなりの低金利)。

まずは日本政策金融公庫や地元の信用金庫などに相談してみてください。
地元の商工会や市役所の産業振興課などにも相談窓口があると思います。

資金を得て、とりあえず目の前の支払いの悩みを解決した上で、チャンスととらえて改革や新商品、新販路などの開発に着手しましょう!

借金はリスクでもありますが、突破口を見つけるためのチャンスでもあります。起業した以上は腹をくくって、覚悟を持って勝負しなければいけない時があります。それが今だと思います。

注文が減ったり、仕事が減ったりしているからこそ時間もあるはずです。
ピンチの時こそスタッフを守ってあげましょう!
一人ひとりと話す時間を作りましょう!
電話やネット通話で一人ずつの話を聞いてみてあげてください。不安や心配や仕事や会社への思いを。
その中には事業のヒントになる提案やアイデアもあるかもしれません。
社長であるあなたとの意識の差も見えてくるでしょう。
逆に今まで気づかなかったことが発見できるかもしれません。
ベクトルの差をを確認し、すり合わせるチャンスです!

世界・世の中がすっかり変わってしまいました。元に戻るかどうかはまだ誰にもわかりません。ならば世の中の変化に合わせて自社も自店も変わらなければ生き残れません。

そして自社を変えるためにはまず社長、店長、リーダーであるあなたが変わることです。トップが変わらなければ、スタッフも変わりません。

今を第2の創業期だと思い、新たな資金を得て、スタッフの士気を高めて、新たな世界、新たな市場への意識を持って、新しい形の事業を立ち上げていきましょう!

ちょっと最近、先行き不安で元気のない経営者さん、店長さんが多いようなので、背中を押してみました!
プラス思考で頑張って参りましょう!

さて、今回のお店は2006年におちゃのこ出店という、ネットでは老舗と言っていいお店です。ご夫婦二人を中心にチェコ在住の娘さんの助けを借りて、「日本とチェコの懸け橋に!」の思いで事業をされています。

それでは、ダメ出し道場、始まりで〜す!

第一印象


EC仙人 太田

店舗名とトップページ上部のキャッチコピーでは「東欧のクラフト」とあるので、やや漠然と東ヨーロッパのいろいろな国のクラフト(工芸品)を扱うお店なんだなぁ…。写ってる人たちは、みんな工芸作家さんなんだなぁというのは端的に伝わります。

ただ…
ダメ出し!道場への申し込み文を読んで「東欧というのもほぼチェコのことで、主にチェコの商品を扱っていること」を知らなかったら、残念ながらトップページ1画面目だけ見ても、「チェコ」という国名も見当たらず…どこの国の品物なのかすらもなかなか気づきません。

「お知らせ」の下に「東欧のクラフトマンを訪ねて」という目立つコーナーがあり、お店のコンセプトを表しているのは大変に良いとは思うのですが…

一人ずつクリックしても次のページには東欧のどこの国のどんな地域のクラフトなのかの説明もなく、そのクラフトの文化的、歴史的背景なども不明で、いきなり商品ページへのリンクがあっても、興味や好奇心が膨らみにくい状態です。

例えば逆の立場で考えてみてください。
海外の人が日本の工芸品のショップにアクセスしてきて…
ある陶磁器を展示販売しているけど、生産地域すら書いていなければ、その文化的、歴史的背景なども書かれていなければ、その十分な価値を感じるでしょうか? 伊万里なのか九谷なのか備前なのか…。

その作家さんがどんな地域で育ち、生活し、どんなこだわりを持ってモノ作りしているのか? それを期待してクリックするはずですが、作家個人のことが少し触れられているだけで、少々(かなり?)物足りないと言わざるを得ません。

お店にとって、店長さんにとって当たり前過ぎるチェコのことや地名なども、お客さんにとっては未知なものという前提で、丁寧に解説や手ほどきをしてあげることこそ、海外品専門店に求められることです。

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また商品を大きく分けると、ボビンレースやペグルームのようなクラフトをするための道具類と、オロビネツやライ麦細工、木のおもちゃのような完成品雑貨類とに分かれるかと思います。
そのあたりも大きくわかりやすくする改善の余地ありです。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

店長の野中さんご夫妻は、娘さんがドイツ留学中に出会ったチェコ人の男性との結婚を機にチェコとご縁ができて、現地を訪れるようになり、チェコのナチュラルでスローなライフスタイルを通じて、現地の生活の中に根付いた木や、植物など自然素材を用いた手仕事のクラフト(工芸品)にすっかり魅了されたようです。

やや美術品的な扱いの高級高価な伝統工芸品というのではなく、21世紀の現代でも、一つずつ手仕事・ハンドメイドで時間をかけて作られた商品が、日用品としてリーズナブルな値段で販売され、購入され生活の中で使われている。

そうした環境やライフスタイルも含めて、チェコのクラフトを日本に伝えて懸け橋になりたいと考えておられます。

実はお二人は同じ大学で工業デザインを学び、かつてはそれぞれが大手のメーカーや流通業などで商品開発をなさって来たご経歴の持ち主。
今は、もう年金受給できる年齢でもあり、生活のための仕事というよりも、ライフワークでチェコと日本の懸け橋的なお仕事として、ミラベルカの運営をなさっているとのことでした。

具体的なダメ出し!


EC仙人 太田

出店が15年も前ということもあり、商品写真などに古い写真も多いため、また回線速度の遅い時代のなごりなのか、写真のサイズが小さかったり、画質が荒かったりするものも多く見受けられます。

店舗テンプレートはレスポンシブルでスマホ対応にされているのに、肝心の商品写真が現代に対応できていないのはNGです。
できるだけ早めに撮影し直して差し替えていきましょう。

例)ボビンレース用枕
https://mirabelka.ocnk.net/product/464
例)ボビンレース 型紙 ウッドリング8cm用型紙 8-C チェコ製
https://mirabelka.ocnk.net/product/801

などはクリックしても画像があまり拡大されません。小さすぎます。

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上記 ボビンレース用枕
https://mirabelka.ocnk.net/product/464

は、ただ1枚の写真だけで、正直本当の寝具の枕ではなさそうですが、何にどのように使うのか、また大きさや硬さ、柔らかさ、質感などのイメージも伝わらず、通販ショップの基本としても情報不足です。

実はこうしたことも、たまたま見つけたミラベルカさんのブログサイトにはちゃんと書かれている記事やYoutube動画もあったりするのですが…
↓↓↓↓↓
記事 https://mirabelka.exblog.jp/12049372/
動画 https://www.youtube.com/watch?v=gY6q_qQpsxI

肝心の売り場である おちゃのこ商品ページにはこうした説明がなく、まことにもったいない限りです。

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インタビューの中で下記商品が高齢者施設や子供たち向けのクラフト教材として採用されたりというお話を聞きました。

ペグルームセット チェコの棒織り機
https://mirabelka.ocnk.net/product/836

このあたりの情報に大きなヒントが隠されているような気がします。
ペグルームを使った作品集、事例集を充実させ、「こんなものまで作れるんだ!」と感激させたり、「私もやってみたい! 私でも、うちの子でも、おばあちゃんでもできるかも?」と興味を引き起こすことが大事です。

Youtube動画は作られていますが、大写しで初見の人にはよくわかりません。何パターンか使用方法や製作事例などをもっと増やしてみましょう。

TVのCMなどと違って、放映枠が決まっていて有料なわけでもないので、動画は1つに絞らずとも、何種類も何パターンもあってよいと思います。
知りたい人には知りたいだけ見られるように、いろいろな動画を用意して、認知、理解してもらいましょう。この商品は動画での説明が効果的な体験型商品だと思います。
見ていると自分も作ってみたくなります!

総評

今、考えられる、ミラベルカさんで商品を買う可能性のある人は…

1)チェコに興味がある人、チェコ好きな人、チェコ旅行経験者
2)ボビンレースやペグルームなど具体的なクラフトそのものに興味がある人
3)野中さんご夫妻の友人、知人、ファン、直接ご縁のあった方々

だと思います。

3)は普段から出会う方にお話しされ、お二人との関係性や信頼感で興味を持てば、既に買ってくださっているかと思います。
それでも買わない方が多ければ、厳しいけどそれが現実です。
商品の魅力や良さが感じられないか、十分に伝わりにくいということです。

1)に関しては、野中さんご夫婦は、娘さんがきっかけでチェコへのご縁ができ、直接訪問し、そこで知り合ったクラフトマンたちとの出会いや体験があるので、お二人はチェコへの強い思いを持たれていますが…

そこまでチェコに強い興味や思いを持ったお客様はまず少ないでしょう。
1)はお店の特徴ではありながら、客層や市場は非常に少ないということですね。

となると…「チェコ! チェコ!」とチェコ押しするのではなく、一つ一つのクラフトの良さに加えて、それを生活の中でどんな使い方をするのか? どう取り入れておしゃれや生活を豊かにできるのか?

使い方や使用シーンを提案していく必要があると思います。

例)オロビネツ・蒲(ガマ)のバスケットシリーズなども
https://mirabelka.ocnk.net/diary-detail/31
写真では伝わりにくいようですが、よく見る籐のカゴとは違い、かなり柔らかく軽い素材のようです。
底や縁の編み方も優雅で細かく、お洒落な印象がありますので、食卓でパンを出す際や、飲食店やパン屋さんなどでも使われるかもしれません。
そうした使用シーンを演出して、写真を撮って掲載したり、SNSを通じて発信していくことで、思いもしなかったニーズを持った将来のお客様と出会えるかもしれません。

一番の悩みはリピート率の低さです。これまでの会員登録者は0。
ボビンレース用具の場合は、リピートしてくださる人もあるのですが、他の商品は一度買ったらおしまいです。

と書かれていましたが…
工芸品、としては興味を持ったり買いそろえて行きたくなるほど魅力のあるものではないということだと思います。

それよりも、東ヨーロッパのナチュラルなテイストの雑貨としての提案や、ボビンレースやペグルームなど趣味のクラフトの道具としての提案で、新しいもの好きや珍しいもの好きな客層に興味を持っていただくのが良いかと思います。

また、エコ、ロハス、エシカルなどの世界的なムードを示すキーワードとも親和性が良い商品ですので、商品説明にうまくこれらのキーワードを埋め込んだり、SNSでもこれらのハッシュタグを付けて情報発信してみてください。
流れに敏感なインフルエンサーやメディアの人たちにひっかかるかもしれません。

ペグルームや木のおもちゃなどはお子様向けのギフトにも良いと思うので、ちゃんとしたギフトセットを考えてみると良いと思います。

最後に、現在Excite Blogに散在している作家さんや商品の使い方などの情報コンテンツは、おちゃのこサイトの中できちんと商品説明の補足などに取り込んで使いましょう。宝の持ち腐れ状態でとてももったいないです。

以上、ダメ出し!道場 でした。


※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。