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善積農園オンラインショップ

長野県でリンゴ農園を営んでおり、年間3000件以上の商品を、出身地の京都を中心に都市部の少し高くても安全で美味しいものをお求めの方々に発送させていただいており、10年以上のリピーターの方も多くいらっしゃいます。
2006年にホームページを立ち上げ、元々はFAX等でのご注文も多く、また、第二希望やクール便の希望など、ご注文の際にお聞きしたいことが多いこともあり、自由記述式のフォームを使っておりました。
2年前より、事務作業を早く正確に、またお客様にもわかりやすいようおちゃのこネットさんのサービスを利用させていただくようになりました。
農園や商品の総括的な紹介は別ページ
http://yoshizumi-noen.com/
にて行っており、オンラインショップの方は、まだまだ情報が少なく、当園の特徴もあまり出せておらずテコ入れしなくては…と思ううちに月日は流れていき、このままではいけない! とひとまず応募させていただきました。
家族で愛情を込めてリンゴを育てていること、また、見た目より味重視のりんご作りで多くの方に喜んでいただいていることを表現したいと考えています。
りんごの商品数がランクや箱サイズも含めると多岐に渡るため、わかりやすさも重要かと思います。
ぜひビシバシ! アドバイスをいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。

茜、金星、とき、さんさ、北斗…
なんの名前かわかりますか?

わからない? では、これならいかがでしょうか?
ゴールデンデリシャス、スターキング、紅玉、王林、津軽、シナノスイート、ふじ、さんふじ…

もうおわかりでしょうか?(^-^)

そう、リンゴの品種ですね。
皆さんはどのリンゴがお好きですか?

リンゴは漢字では林檎。「檎」の文字は木偏(きへん)に「禽」ですが、この字は「猛禽類」などの単語でもわかるように、「鳥」を表す漢字です。つまり林に禽(鳥)を呼ぶ果実というところからきているのだとか。

リンゴの歴史は聖書のアダムとイブの話にも載っているくらいですからとても古く、人間にも鳥や猿や野生動物にもなくてはならない栄養源であったわけですよね。

また、日本でも「医者いらず」と呼ばれたりするほどでしたから、昔から栄養、滋養に富んだ健康に良い食べ物として親しまれてきたということですね。

今の私たちの生活では、バナナとならんで一年中いつでもスーパーの店頭に並ぶ、最も身近な果物のスタンダードとして馴染みのあるリンゴですが…

決して年中、実っていつでも収穫できるものではなく、俳句でいえばリンゴの季語は「秋」。本来は秋にかけて品種ごとの旬があり、季節感のある果物です。
現代では高度な保存方法が確立されて一年中店頭に並んでいますが、できれば旬の採れたてのリンゴの味と香りを味わいたいですね。

さて、ここまで読んでご推察の通り!(笑)
本日のお店は、長野のリンゴ農家さんが直営するお店「善積農園オンラインショップ」さんです。

どんな美味しいリンゴがあるでしょうか?
それでは、「ダメ出し!道場」始まりです!

第一印象
シンプルで明快なリンゴ農園生産者の産直のお店…


EC仙人 太田

グリーン、ブラウンのナチュラルな配色を基調に、そしてリンゴの写真の赤が映えるスッキリとした印象です。
現状はたまたま受付可能な品種の合間で商品そのものが少ない時期でしたので、商品陳列が少なくて少し寂しい印象ですが…

トップページ上部の「What's new」の情報や、下部の「出荷カレンダー」である程度の状況はわかりますので、今は仕方ないと思います。

おちゃのこショップ単体で見るとやや情報不足であるようには見えますが、このお店は、あくまでメインの自社 善積農園サイト
http://yoshizumi-noen.com/

のオンラインショップ(カート機能)としての位置付けだと思いますので、その戦略、方針が明確になれば悪くはないと思います。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

自社サイトには農園の成り立ちや歴史が書いてあるのですが…
善積農園さんは、現園主の 善積湖戯人さんのお母様である先代園主の純子さんが1999年、50歳の時に一念発起し、京都より移住して新規就農し、大好きなリンゴを栽培するという新たな人生を踏み出されたことに始まります。
その後息子(湖戯人)さんご夫妻も2006年に同じく京都から移住し、ご家族での経営が本格的になっていきます。
最初は純子さんの親類友人など身内だけだったお客様も、20年経った今では全国に広がり、多くのリピーターさんによって毎年、生産量を売り切って、最近では足りないほどになっているようです。
特に今年はコロナの巣ごもり需要の影響か、例年より早く予約注文が殺到し、早々に受付一旦中止といううれしい悲鳴の状況のようです。

自社サイト、おちゃのこショップに加え、ブログ、SNS(Facebook、Instagram、Twitter)とネットの運用は園主 湖戯人さんの奥様の峰子さんがなさっています。

自然相手のお仕事ゆえ、品種ごとのその年々の収穫量が正確に読み切れず、せっかくのご注文を受けきれないこともあるのが常に悩みであるようです。

実はご夫妻ともに美大を卒業され、湖戯人さんはかつては彫刻家をなさっていたり、峰子さんはデザイン関係のお仕事やWeb制作のお仕事のご経験もあり、サイト制作、運営にはそのスキルを十二分に発揮されていらっしゃいます。

また、毎年、リピーターさんへの紙媒体のお便りを送付されているのですが→
http://yoshizumi-noen.com/hearing/

イラストやメッセージはお母さま、娘さん、家族の皆さんで手分けして手書きで描かれたりしているそうです。

自社サイト内のメニューボタンやバナー、商品ラベルのイラストなどは娘さんの作だそうですが、芸術家のご両親のDNAなのか、とても味わい深いセンスを感じます。

具体的なダメ出し!


EC仙人 太田

現時点で、プッシュしている新企画商品
「菓子研究家 長田佳子さんレシピによる手作り菓子のためのセット」
はおちゃのこショップのトップページに大きくバナーを掲載されているのですが…

・せっかくの他者とのコラボ企画ですので、おちゃのこショップだけでなく、自社メインサイトトップページにも特設コーナーを作ってアピールすべきではないでしょうか?

・また長田佳子さん とは?
https://yoshizumi.ocnk.net/product-list/22
バナーから飛んだ分類ページに長田さんのプロフィールや紹介もなく、商品ページに入って一番下までスクロールしないとわからないのは残念です。
分類ページの上部に長田さんの紹介や企画の主旨をまとめて説明しておきましょう。

これは他店でもありがちですが、分類ページはブランドや同ジャンル商品毎のまとめページですから、ただ商品を陳列するだけでなく、その分類全体に共通するブランド紹介や、テーマをまとめて説明しておくようにしましょう。

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リンゴの商品ページで「パック詰め(160円)」というオプションがあるのですが、これについての説明がありません。
(電話インタビューでお聞きしたところ)箱詰め時の緩衝材として、通常のもみがらではなく、リンゴをくぼみに入れて仕切り代わりにする発泡素材の緩衝材のことだそうです。
全リンゴ商品に1枚、パックの写真を添えてわかりやすく説明しましょう。

また、箱入りの様子も、箱の外観やもみがらなどを商品ページでも見せてほしいところです。

商品写真について…
小箱、中箱、大箱の区別はイラストのアイコンが添えられていてわかりやすいですが、家庭用、進物用、訳あり についてもひと目でわかるイラストアイコンが添えられていれば、老眼で文字が見えにくいシニア層のお客様にも親切だと思います。
これはお米に関しても白米、玄米、5Kg、10Kgなどサイズも画像の上にイラストアイコンを添えて区別しやすいようにしましょう。(すべて同じ画像なのでわかりにくい)

善積味噌について
https://yoshizumi.ocnk.net/product-list/14
新味噌、二年味噌も写真に区別を。
また、味噌はカートの上には 重量3Kgとありますが、商品説明には内容量900gと、混乱するお客様もいらっしゃると思います。
おそらく3Kgは送料区分の表記?→正確に説明しましょう(ジュースやジャムも同様)

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「出荷カレンダー」を軸に!

トップページの「出荷カレンダー」
↓↓↓↓↓

https://yoshizumi.ocnk.net/data/yoshizumi/image/calender02.jpg

冒頭コラムで触れましたがリンゴには旬があり、品種ごとに収穫・出荷の時期が限られています。善積さんご一家にとっては当たり前で頭に入っていることだと思いますが、多くのお客様にとって(特に新規の初心者さんにとって)は、「今、どのリンゴなら買えるの?」は最大関心事のはずですよね!

SNSから自社サイトに入ってきたお客様も結局、この出荷カレンダーを見て「今の時期はこの品種が買えるんだ〜」「これから先はこの品種がいつ頃注文できるのか〜」と考えるはずです。

リピーターさんで紙のご予約案内が郵送で届いているお客様は良いですが、初見でサイトにたどり着いた方は、自社サイトの商品紹介ページ
http://yoshizumi-noen.com/product/
から大体の時期を見てクリックし、おちゃのこショップの品種ごとのカテゴリーリスト
https://yoshizumi.ocnk.net/product-list/
にきて、「受付一旦終了」になってないものを見つけて注文する流れになります。

それよりは、「出荷カレンダー」を見てそこに〇や×が書いてあったり、その下に、「本日注文・ご予約可能な品種」だけがリストアップされていれば、いたってわかりやすく注文していただけるのではないでしょうか?

また、カレンダーを拡充して、季節の風物詩的なイラスト(例、リンゴの花や、かえるやトンボや、雨や、雪など…)など添えていけば、産直ショップならではのLIVE感もより演出できるようになると思います。

総評

単に、農家の産直サイトというだけでなく、京都に住んでいた農業には無縁だったまったくの門外漢一家が、母の大胆な一念発起に引っ張られ、信州長野に移り住み、そこで新たな人生と家族(子育て)、新たな繋がりを築いていくという、朝ドラの原作になりそうな物語がありました。

産直サイトとして、個々の商品の説明以前に、農園の成り立ちやポリシー、スタッフの紹介、メッセージなど、本質的な理念・信念を伝え、「共感」を得たお客様を着実に一人ずつファン・リピーターにしてきていらっしゃいます。

紙媒体のお便りやメルマガででアナログなお客様との繋がりを大切にされている。生産者産直サイトのお手本のようなショップだと思います。
ただ、20年を超えて来ると、徐々に新しいSNSが増えたり、お客様も高齢化や世代交代、ライフスタイルの変化も起こってきていますので、徐々に変化への対応が必要です。

自社サイト、おちゃのこショップ、ブログ、各SNS…
情報発信があちこちでなされていますが、あくまで主軸(Index)は自社サイトに置いて整理しておきましょう。

おちゃのこショップを、自社サイトと別の「支店」的に運用されるお店も多いですが、善積農園さんにおいては、自社サイトのカート機能として割り切った使い方で良いと思います。

SNSに関してはそれぞれの属性、特性、客層があるので、冗長、重複しますが、単にInstagramのURLをtwitterに貼るだけのような運用はほとんど誰もクリックしてくれず、意味を成しません。

twitter は以前はビジネスではやや軽視されていましたが、今は動画も軽く投稿できるようになり、また何といってもその拡散性=つまりリツイート機能で、いわゆるバズる可能性が最もあるSNSです。

面倒くさがらず、ちゃんと画像や動画、言葉を添えてツイートしていきましょう。

また、昨今のスマホ普及とYoutubeの定着で、動画での情報発信も産直農園にとっては大きな武器になるはずです。

日々の農園や地元での風景、景色の中に、写真だけでは伝わらない音や動きがたくさんあるはずです!

インタビューで教えていただいた、1本のリンゴの木の中でもどこになる実かで甘さや大きさ、色づきも変わるとか、選別の基準や選別作業の様子、ジュースやジャム、味噌などの加工品の製造工程など、生産者ならではの情報コンテンツの宝の山がそこにはあるはずです!

高度なカメラや、ハイスペックなパソコン、ソフトなど不要ですので、スマホのカメラで撮影、アプリで簡単に編集などぜひチャレンジしてみてください。

前回の 秋田のフォレストファームさん、今回の善積農園さんと、2回続いて農家の産直ショップさんでした。どちらも本当に丁寧で心を込めた素晴らしい生産者さんだと思います。

大手ショッピングモールやAmazonなどでは売り方テクニック先行の本質を見失ったり、暴利を吹っ掛けたりするお店が増えていますが、おちゃのこネットにはこうした不器用だけれど良い生産者のお店があることを知ることができて、とても心強く、安心しました。

機会があればいつかどちらもぜひ現地に訪ねてみたく思います。(^-^)

オマケ:<パソコン不要!スマホ動画のススメ>

おちゃのこ通信 2020/2月20日のNo.330 号の中の「ダメ出し!道場」で、スマホ動画のススメ として簡単なアプリの紹介もしていますので、まだ読んでない方はぜひ読んでみてください。

https://www.ocnk.net/ocnk_ma/ocnkmagazine_asm330.html

おちゃのこショップへのYoutube動画の埋め込み方も触れてあります。

以上、ダメ出し!道場 でした。


※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。