無添加漬物専門店 「菜香や(なかや)」

カテゴリ:食品、飲料

無添加漬物専門店 「菜香や(なかや)」

独学で学んだコンテンツでレイアウトしているため、プロの方のアドバイスをいただければ幸いです。
月商×××万円程度ですが、更に売上を伸ばす秘訣を教えていただければ幸いです。(金額は伏せさせて頂きました)

食欲の秋ですねぇ〜
ついついご飯が進みますねぇ〜(^^;)

皆さんは「ご飯のお供」には何がお好きですか?

梅干し? 納豆? 明太子? 焼き魚? たくあん? ぬか漬け? 佃煮?…
あげればきりがないですが…

いきなり失礼いたしました。ついお腹が空いてて(^^;)

さて、秋になって朝夕が冷え込んでくると、体調を崩しがちな人も増えてきます。コロナじゃなくても風邪を引いたりすることがありますし、インフルエンザの流行も懸念されています。

コロナ問題は、報道・ニュースとしては耳慣れてきてしまいましたし、Gotoキャンペーンなどで経済活動は動きが出始めているようですが…まだまだ新規の感染者も出続けていますし、重症化して亡くなる方も少なくはありません。

手洗い、うがい、ソーシャルディスタンスなど引き続き気を付けつつ、体を冷やさないように配慮し、ヘルシーな食生活を送り、「免疫力」を高く維持して秋冬の寒さを乗り越えましょう!

「免疫力」というと昨今の報道からワクチンや抗体など医学的なイメージもありますが、人の免疫細胞の6〜7割は「腸」にあるそうです。

その免疫細胞を助けるのも、邪魔するのも「腸内細菌」だそうで、腸内フローラ(腸内細菌の花畑)を育てる腸活などという言葉もあるようです。サプリやヨーグルトなど乳酸菌の豊富な食品のCMなどで目にした方も多いのではないでしょうか。

一説には、新型コロナウイルスがアジアで重症化・死亡リスクが低いのは、ヨーグルトなど動物性の乳酸菌発酵食品だけでなく、醤油類や味噌類、納豆や臭豆腐、テンペなどの大豆発酵食品、ぬか漬けやキムチなどの植物性発酵食品とそれらの善玉菌を育てる海藻類などの食物繊維を多く摂る食文化の影響だという説もあるようです。

日本の食文化の中にも昔からの多くの発酵食品がありますが、味噌や醤油、納豆などは家で簡単に作って食べるのは難しいですが、家でも比較的簡単に作って食べられる昔ながらの発酵食品があります!

そう、「ぬか漬け」です!

発酵食品というだけでなく、お好みでいろいろな野菜も摂れますし、生だと冷蔵庫でも2〜3日で傷んでしまう野菜を日持ちさせ、栄養価も高めてくれる優れものです!

私も昔からぬか漬けは大好物で、お婆ちゃんが毎日ぬかをかき混ぜては漬かったのを取り出し、新しい野菜を仕込むのを見て育ちました。
たまーに奥底から出てくる古漬けなんかもお茶漬けにぴったりでたまりません!
今でも最高のご飯のお供といえば「ぬか漬け!」と答えるくらい大好物です。

乳酸菌や酵母などさまざまな善玉菌と米ぬかに含まれる各種ビタミン、ミネラル、発酵によって生み出される各種アミノ酸や栄養成分は、正に免疫力アップと健康の素!

でも、昔ながらの陶器の壺や樽でキッチンの下の収納で漬けて毎日手を入れてかき回すなんてのは…臭いしめんどくさいし…
今ではなかなかやっている家も少なくなってきましたよね。

もしも、それが冷蔵庫に収まる密閉容器でにおいも漏れず、毎日でなくても数日に一度程度のお手入れで作れたら!?

はい! 今回はそんな簡単に楽しめるぬか漬け(ぬか床)を主力商品として、特に有機栽培で作られた「ミルキークイーン」というお米のぬかにこだわった、甘みのある美味しいぬか漬けのお店です。

完成品としての食品漬物ではなく、それを作るためのキットや材料が主力商品という、食品店としては珍しいお店です。

出来上がったぬか漬けの写真は見るからに美味しそうですよ〜(^^;)

それではダメ出し道場、始まりです!

第一印象
全体の構成、写真、キャッチコピーなどハイクオリティ


EC仙人 太田

トップページを見ただけで、写真をはじめ、とても良く作りこまれており、第一印象からクオリティの高い良いお店であろうことが感じられます。

お店のコンセプトや特徴・強みがお漬物、特に「ぬか漬け」にありそうなことも、写真や上部の左メニューからすぐに感じられます。

ここまではとても良いのですが…

いざ、商品カテゴリーや各おすすめ商品などを見始めると…
ちょっとわかりにくく、ぱっと見では似た商品も違いがわかりにくかったり、初見のお客様目線で見ると、
「第一印象はとても良いけど、いざ買おうとなると少し戸惑う」
といった感じでしょうか。

後ほど、インタビューでそのあたりの事情も見えてきますので、改善点は明確になってまいります。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

菜香やさんは、茨城県の筑西市(ちくせいし)にあるお漬物メーカーさんで、店長(社長)の遠藤さんは実は元IT系のエンジニア。
なんとこのクオリティの高いホームページも独学で作られたとか!

今は、「ぬか床」を主力商品としてプッシュされていますが、おちゃのこ出店当初は浅漬けのお漬物をメインに作りこまれていたとのこと。現在でもリアルではお漬物メーカーとして関東近郊の飲食店向けやスーパーなどへの卸販売が主力だそうですが、数年前に出会った茨城県内の有機栽培米農家さんが作る「ミルキークイーンのぬか」で作ったぬか床、ぬか漬けが驚くほど甘く美味しかったことから、それを商品化。完成品としての漬物の美味しさもお客様の評価を受けましたが、その「ぬか床」そのものへの要望があって商品化したそうです。

ただ商品として販売するだけでなく、簡単にぬか漬けを漬ける方法や、お手入れ方法を教える出張ワークショップを開催されたりしておられます。(現在はコロナで休止中)

ネットでは売り上げの大半はこのぬか床と足しぬかだそうで、完成品としての漬物ではなく、それを作るためのキットや材料が主力商品という、食品店としては珍しいお店です。

具体的なダメ出し…


EC仙人 太田

第一印象でも書きましたが、トップページの写真や左上部のコンテンツメニューの「ぬか漬けってなに?」から始まる構成は、いろいろな専門店さんがお手本にしたくなるような作りです。

ただ、一方で…

例えば、初来店のお客様が、とりあえずその一押しのぬか床で漬けた「ぬか漬け」を味見してみようと左中段の商品カテゴリーから「詰め合わせ」を探すと、
https://www.na-ka-ya.com/product-list/3

なんと、浅漬けばかりの詰め合わせだけで、肝心のぬか漬けはありません。

よくよく、左の商品カテゴリーメニューを見てみると…

品種と栽培方法にこだわったミルキークイーン米ぬか床
品種と栽培方法にこだわったミルキークイーン米ぬか床の本格ぬか漬け

を除けば…

無添加の浅漬け!
昔ながらの古漬け
基本の浅漬け!
人気の詰め合わせ
さっぱり甘酢のお漬物
こだわり醤油のお漬物
香り豊かな梅酢の漬物
創作オリジナル漬物
本格!たくあん漬け

ほとんどは浅漬けなど、ぬか漬け以外の商品で…

「あれ? ぬか漬け推しではないのか?」とハテナマークが出てきてしまいました。これはインタビューでお聞きすると、オープン当初からの名残で、メニュー構成がいろいろな漬物商品を幅広く陳列しているとのことです。

このあたりは、「現状〜今後の戦略=ぬか床 を主力商品として推す!」
に合わせてメニュー構成の見せ方を変えるなども必要ではないかと思います。

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パット見の違いがわかりにくい商品

トップページ中央の
「オンラインショップはこちら」をクリックすると
https://www.na-ka-ya.com/ranking
人気商品ランキングになります。

ここでNo.2の「調合足しぬか」とNo.4の「調合足しぬか」は値段も同じで、ぱっと見では何が違うのかわかりません。

一般論ですが、お客様は素材、材料などの違いがあるのか? と両方の商品ページを行ったり来たりしながら間違い探しのように2つの商品の違いを探して悩むことになります。

これも、インタビューで事情をお聞きしたところ、ほとんどはクール便(宅配便)発送ですが、足しぬかだけは単品で購入される場合には送料無料で買えるようにネコポス便のみを指定する商品と、商品の劣化を気にしてクール便で購入されるお客様もいらっしゃることから、おちゃのこネットの配送方法選択の制約上、別々の商品としてわけているとのことでした。

機能的な制約はすぐに対処は難しいですが…
こうした運用で工夫して対応するのは良いことだと思います。
ただお客様には違いが今一つわかりにくいので、

サムネイル画像上にもっとわかりやすく、クール便アイコン表示を付けるなり、商品ページでの商品説明でも、もっと大きく目立たせて「こちらはクール便指定の商品です」「こちらはメール便での単品購入専用商品です」などひと目で違いがわかるようにしておくのが良いと思います。

この商品に限らず、「ネコポス発送」「常温発送」「クール便冷蔵発送」「クール便冷凍発送」のサムネイルでの表示や、温度帯が違う商品を一緒に注文した場合の対応などは、食品通販店としてわかりやすく、初見の方でも一瞬でわかるようなコンテンツを用意しておくと良いでしょう。

菜香やさんでは、「宅配便=全てクール便」なのでしょうか?
そのあたりの自社にとっては常識でも、お客様によっては理解が異なりますので、できるだけ詳しく表示しましょう。
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また、足しぬかやその他浅漬け商品やおそうざいなどは、サムネイルや商品名に容量や重量が書いてないので一覧画面ではわからず、いちいち各商品ページで下にスクロールして詳細を確認しないといけないのが面倒ですし、わかりにくいです。

できるだけ、一覧画面で容量・サイズなどは確認できるようにしておきましょう。

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https://www.na-ka-ya.com/product-list/20
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一覧画面ではお米のデフォルトの価格は「1,620円」となっていますが、

商品ページに入って容量を選ぶと
450g=648円
1Kg=1,296円
5Kg=5,400円

となって1,620円の商品はないのですが、設定ミスでしょうか?

総評

有機栽培ミルキークイーンのぬかを使ったぬか床 を主力商品として推す戦略や、それに沿ったコンテンツ構成も良いと思いますが、まだ若干の過去の名残や迷いも見られ、結果としてお客様には「?」になってしまっていると思います。

これを機会に、思い切って削除すべきところは消し、整理すべきところは整理して、より「強み」を明確にしていくのが良いでしょう。(浅漬けや業務用卸などのコンテンツは別サイトに分けるなど)

また、商品一覧性や商品詳細ではまだわかりにくいところもあったりしますので、「初見のお客様目線」で見てすぐにわかるか?
という感覚でブラッシュアップしていけば、ますます良いお店になっていくと思われます。

インタビューのお電話では、いろいろとアイデアディスカッションもさせていただきましたが、今後は「ぬか床・ぬか漬け」のプロショップとして、ぬか以外の昆布や唐辛子などの素材へのこだわりや、現状プラスチックの容器の部分を、よりこだわった陶器や、木の昔ながらのぬか漬け製法に近づけること、数日に一度でも混ぜないといけないぬか床を手を汚さずにまぜる容器の開発や、市場にある既存商品の使用比較検証Youtube動画なども期待したいところです。

また、ミルキークイーン以外の品種のお米のぬか床はできないのか?
限定数量でもそういった企画はできないのか?

菜香やさんでも、野菜以外にゆで玉子のぬか漬けという商品がありますが、野菜以外のぬか漬けや、栄養価が高いというぬかを使った料理レシピの紹介や商品提案なども「ぬか専門店」として期待したいところですし、他社との圧倒的差別化戦略になると思います。

美容や健康面でも米ぬか発酵エキスや加工サプリなどもあると思いますし、米油、米ぬか油なども興味をそそられるところです。
大学や研究機関などでの米ぬか研究なども注視して、情報収集や協力の可能性などもぜひ模索してみて欲しいと思いました。

将来に向けて大きな夢・展望が期待されますね!
機会があればまたぜひご相談ください。

さて、本日のダメ出し!道場はここまで!
原稿も書き終わったので、ぬか漬けで お茶漬けでも食べようっと!
(^^;)

以上、ダメ出し!道場 でした。

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。