DREAM MAKERドリームメーカー

カテゴリ:住まい、インテリア

DREAM MAKERドリームメーカー

売上低迷、ショップは登録時から変更していない。アクセスも少ない状態です。
何かしなければと思っておりますが、日々の他の作業に追われ手つかず。 今後のショップの発展を目指し、ダメ出し、アドバイス等宜しくお願い致します。

首都圏はコロナによる緊急事態宣言が延長されており、まだまだ不自由な生活やビジネスの制約を受けられておられる企業やお店も多いかと思います。

一方でWithコロナの新しい様式として、テレワークやリモートワーク、都市部から郊外への移住、通勤時間という呪縛からの解放など、今までの「当たり前」や「常識」と思われていた働き方を改革するきっかけとなっているようにも思います。

そこにおいて、常時ネットに繋がり映像も音声も容易にやり取りできるカメラ+マイクの付いたPCやスマホ、タブレットなどのIT機器の貢献度は大きいと思います。

仮に今回のコロナ危機がインターネット以前に起きていたら…
今ほど容易にテレワークや巣ごもり消費などとはなっていなかったことでしょう。我ら商売人も、今よりもっともっと機会を奪われていたのではないでしょうか。

技術の進歩には感謝です。

さて、今回はそんなピンチの中で、ネットショップの日常業務に結構なウェイトを占める商品写真撮影と画像加工の作業について、身近な技術革新の活用のご提案です。

「もったいつけるな、早く言え!」

「え?何? そんな当たり前のこと? そんなのずっと前からやってるよ!」

とおっしゃる方もいらっしゃるとは思うのですが…

ネット販売とかオンラインショップとかいうものが始まってから、かれこれ25〜26年経つのですが、その最初の頃からデジカメで写真を撮って加工し、ホームページに掲載して注文を取るという基本作業は変わっていません。

デジカメの解像度や機能の進化、容量の拡大、画像加工するパソコンやソフトの性能、機能アップこそあれ、1枚、1枚、いまだに手作業…(苦笑)。

少なくとも、私がお会いしたりお話ししたりするほとんどのネットショップさんは、今でもデジカメで撮影してパソコンに取り込み、Adobe社のPhotoShopなどに代表される写真加工ソフトで背景を切り抜いたり、画像上の汚れやゴミなどを消したり、明るさや色合いを調整したりして、最終的にショップページに適したサイズにしてアップされるということを何の疑いもなく、かなりの時間と労力をかけて手作業でやっていらっしゃいます。

アパレルやアクセサリー、雑貨店、中古品販売などの商品の入れ替えの激しい業種では、1年で何千点、何万点の商品が入れ替わるなんてことも珍しくありません。1商品に写真1枚というわけにはいきませんから、加工する写真点数は何万枚にもなります。

そこそこ規模の大きなお店では、常設撮影スタジオスペースを設け、カメラマン、画像加工作業者数名、ページ編集Webデザイナー数名と分担制で回しているところも珍しくありません。

通販においては商品写真は大事ですから、できるだけ多くのカットで大きく綺麗な写真を迅速に効率よく作り出していけるのは重要です。
だからこそ、ほとんどのネットショップの店長さん・経営者達も、そこに時間と労力と(人件費などの)コストをかけるのは当たり前(仕方ない)と思っておられます。

私も過去、このダメ出し道場でも、何度となくそう申し上げてきました。そこ(商品写真)を手抜きしたりケチったらダメだと!

でもね… 例えば
毎日5商品入荷してくる中古品の買取販売のお店だとしたら…
1商品5カットずつ写真を撮る場合、週に25商品=125カット、1か月=4週間で500カット、1年で6000カット。

写真1枚の撮影〜加工時間が10分だとすると…
60000分=1000時間。
写真撮影と加工専用のスタッフの時給が1000円だとしても、1000時間だと100万円かかる計算です。

「スタッフなんかいない、自分でやる!」って店長さんだとすると、
1000時間=24時間寝ないでも41日。
1日8時間作業だと125日もかかる計算ですよ!

店長の給料は時給1000円なんて安くないですよね?
金額に直せば何百万円もかかっていることになります。
1枚10分を5分にするだけで、年間50万円以上節約できますよ!

「ウチはそんなに時間かからない、そんなに商品数多くない」と言うお店もあるでしょうが、実際ストップウォッチで計測してやってみてください。撮影も照明や置き方、角度、などちょいちょい変えながら撮って、パソコンへの取り込みから画像加工作業など、あまり時間はかかってないようでもいざ測ってみると、結構あっという間に数時間なんて過ぎてしまいます(汗)。

慣れているからと、遅くて古いパソコンをなかなか買い替えられず…
もっと時間がかかっているお店も少なくないと思います。

写真撮影〜画像加工は、お店にとっては頻繁に行う、しかも重要な作業だけに効率よくスピードアップできたら嬉しいですよね!

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◆はい、お待たせしました。その方は…◆
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・まず、高価な一眼レフなどデジカメは捨てて、スマホで撮影しましょう!

・古いスマホの方はそこそこ良いスマホに機種変しましょう
もしくはタブレット(iPhone X以降 か現行iPad以上をオススメ)

・撮影常設スペース(背景が白かグレーか黒、単色)を用意し、上と左右、3方向から照明(安いLEDスタンドで良い)を用意

・画像加工もiPhone や iPad のアプリで!

ダメ出し!道場の twitter にデモ動画をアップしてみました。
百聞は一見にしかずなのでまずはご覧ください。
機種は数年前のiPhone Xsですが十分サクサク動きます。
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その1
https://twitter.com/damedashidojo/status/1369614844081532929?s=21
商品写真の白抜き画像があっという間にできるアプリ PhotoRoom 。
手回しドライバーと電動ドライバーみたいな差ですね。
もうパソコンで時間かけて切り抜くのがアホらしくなります!??

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その2
https://twitter.com/damedashidojo/status/1369616783494115329?s=21
商品写真の汚れ取りや色味・明るさ調整などもPhotoshop Express でちょちょい!とやっちゃいましょう!
指先の方がマウスより圧倒的に器用なので楽ちん!
この程度なら無料の機能の範囲でできちゃいます!

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その3(続き…)
https://twitter.com/damedashidojo/status/1369617306653925379?s=21
色味や明るさを調整したら出来上がり!

上記3ステップで、撮影〜写真修正〜明るさ色味調整〜切り抜きまで、ゆっくりやっても実質1分30秒。すべて手の中のスマホでできちゃいます!

撮り溜めしておけば、加工はソファーでも、トイレでも、散歩先の公園でも、駐車した車の中でも! どこでも思い出したときにちょこっとできちゃいます! 正に働き方改革です!

<使用したのは下記4つのアプリ。必要に応じて機能を使い分け!>
◆iPhone標準のカメラアプリ
◆iPhone標準の写真アプリ…角度、トリミング、色・明るさ調整
◆PhotoRoom…AIが自動で背景切り抜きしてくれる機能のみ使う(無料)
◆PhotoShop Express…手動で白抜き、色・明るさ調整、トリミング

PhotoRoom は有料課金すればより多くの機能が使えますが、商品写真の切り抜きだけなら無料の機能だけで充分。
この自動切り抜き機能が秀逸で、何十万円もする高性能で高額なパソコンと専用ソフトを使うのと同等以上のことを、スマホひとつで瞬時にやってくれます。

どうしても iPhone 嫌い!って方もご安心ください。
PhotoShop Express も PhotoRoomも Android 版があるようです。

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最近のスマホは写真や動画グラフィックに特化したICチップを使っているので、撮影した画像もきれいでハードウェア性能も良いですし、ソフト(アプリ)開発もパソコンより市場需要が大きいので競争も激しく、より高度なアプリがどんどん出てきています。

また無料でお試しして、必要な機能やオプションをサブスクリプション(月額課金)で購入する文化なので、無料でもそこそこ使えるものが多いです。

みなさんも、ぜひいろいろなアプリを試してみて、良いものがあったら教えてください。

高価な一眼レフのデジカメを商品撮影のためだけに持っていた方は、この際思い切ってヤフオクかメルカリにでも売っ払って、そのお金で新しいスマホやタブレットを買うか、美味しいものでも食べて英気を養ってください(笑)

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さて前置きがめっちゃ長くなってしまいましたが、今回のお店は、正に商品の入れ替えが頻繁で、写真撮影も画像加工点数もきっと多いと思われる、ユーズド家具、中古家具のお店。
中古品は1点モノがほとんどですから、売れてしまえばその商品ページも商品写真も役目を終えます。

とにかくせっせと撮影→画像加工→アップを効率よくスピーディーに行わないと売上が稼げないですからね! 大変そうです。

それでは ダメ出し道場、始まりです!

第一印象


EC仙人 太田

トップページの看板画像や商品写真から、ヨーロッパ調のヴィンテージ家具やデザイナー系の家具をメインに扱う、なんらかのこだわりのあるショップだと感じました。

単なる薄利多売の回転数で稼ぐタイプの、いわゆるリサイクルショップ系の中古品販売店ではなさそうだな、というのが第一印象です。

今回のお店は、写真背景切り抜き作業などはあまり必要なさそうですが、ざっと見る限り、多くはヨーロッパ系の家具で、金額的にも数万円代が中心なので、中古とはいえ客単価は高く、一定以上のリッチな客層がターゲットだと思われます。

商品ページもスペック表示だけでなく、1点1点、店長の言葉でちゃんと説明と語りかけをしており、接客のクオリティもそこそこ期待できそうです。

と思いきや…トップページ左メニューの「私が店長です」のコーナーを見ると、ヨーロッパ(イタリア?)っぽい街でのカジュアルな服装とポーズは堅苦しくはなさそうなのですが…名前が「ターキー」と本名ではなさそうですし、
趣味:★映画鑑賞・フットサル・旅・妄想★ とあっても、家具や仕事へのこだわりや、業界経験度、熟達度のわかるような自己紹介でもなく、やや怪しさを感じます。

それなりの価格帯の商品群ですし、中古でメーカーや出所がわからない商品を扱うのですから、まずは安心・信頼できる店長やお店である点をしっかりとアピールしてほしいなと感じました。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

店長の酒井さんは若いころにインテリアショップに勤めていた経験を元に2008年に独立し、千葉で実店舗を構え、当初からユーズド家具を販売されてきました。
お一人で仕入れや発送業務もなさるので、昼間オープンして店番する実店舗は非効率ゆえ小売店は閉め、現在は倉庫兼事務所での通販のみで運営されているそうです。

おちゃのこネットショップは2012年から出店されているようですが、なにせお一人なので、日々の販売はヤフオクやメルカリなどオークションサイトでの実売業務を優先し、おちゃのこショップはビジネス上の信用のための拠点という位置づけ。
そのためオープン以来、商品登録以外、更新することもあまりなく、特に集客マーケティングや広告宣伝などもされていないようです。

2015年くらいまではブログでの情報発信もされていたようですが、スマホSNSブームには乗り切れず、何かしなきゃなと思いつつ、現在はtwitter、Instagram、Facebookなど何もできていないそうです。

仕入れに関しては、中古家具の市場に直接出向き、1点ずつ直接現物を目利き、確認しての購入なので、いわゆるアフィリエイトやドロップシッピングとは違い、商品の細部や状態まで確認できる事が中古家具店としては強みといえると思います。

家具の場合、実店舗に行っても、置き場所などによっては動かせず、背面や下部、引き出し内部など確認できないことも少なくないので…

現状、一人でなんとか食って行けるレベルではあるものの、ここからステップアップするには何からどう手をつけていけば良いかわからず、とにかくダメ出しとヒントを得たいと応募されたということでした。

具体的なダメ出し…


EC仙人 太田

現状500アイテム以上の商品が登録されているようですが、多くはSOLD OUT(売り切れ)となっています。

単に、SEOやたくさん商品があるかのように見せかけるのが目的なら、お客様にとっては邪魔な情報ですので、削除した方が良いと思います。

出しておきたいのなら、
「同じような品がほしい方はぜひお問い合せ下さい。お探しします!」
のような表記をして、プロのユーズド家具ショップとしてのサービスとして類似品、同等品を探すようにすれば、コレクターの方などを取り込んでリピーターにできる可能性も広がると思います。

そういったことが不可能なのであれば、素直に削除するか、せめて過去の販売品という専用カテゴリーを設けてそこに移し、邪魔にならないように掲載しましょう。

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「インテリア小物」のカテゴリーは他のカテゴリーと違い、かなりバラエティ豊かな品々が多く、鳥かご、地球儀、碁盤碁石、アート作品、木馬、謎のオブジェなど、表からは想像もできないような面白い商品がたくさん眠っているので(^^;)

トップページにもっと多くの商品を表示陳列したり、定期的にSNSやメルマガなどでスポットライトを当ててやれば、何か面白いものはないかと見にくる固定客を掴まえられたり、価格帯的にも当店の中では比較的リーズナブルな物も多いので、気付いて衝動買いされる可能性も高い商品群だと思います。

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現状は古いタイプのスマホサイトなのでレスポンシブ対応(スマホ対応)のテンプレートに変えて早めにリニューアルされるのが良いと思います。→詳しくはおちゃのこサポートにお問い合わせください。

総評

商品写真や説明文は平均点以上、十分なレベルですが、「特別良いモノですよ」「珍しい逸品ですよ」「買っとかなきゃ損ですよ!」といった思い入れや熱さがあまり感じられず、やや物足りない。

ユーズド家具のプロショップとして何かもうひと工夫、プラスαがあれば、「何か掘り出し物はないか」と、しょっちゅう見にくるようなファンが増えて、リピート売上アップにつながると思います。

また、メーカーすら不明であったり、国内には正規販売店や代理店もないような海外製のビンテージなどは、店長の言葉こそがお客様にとっては唯一の情報源であり、アピールなので、商品そのものの情報が不明でも、それらの品が作られた時代背景や流行、類似品メーカーなどの情報といった、もう少し情報の厚みや関連情報の充実がほしいところです。

仕入れ在庫資金や、倉庫スペース、人的労力などスモールショップにとっては制約も多いことと思いますので、まずは課題ややりたいことを洗い出し、優先順位と実現の容易度を付けて整理し、すぐにできることから実行に移していってください。

中長期的には、オリジナルの家具やインテリア商品を作りたいなど、夢もおありなようですし、将来的な生き残りと成長には商品開発は私も必要・重要だとは思います。が…

今回の近々の優先課題は3つ。

(1)SNSでの情報発信で見込み客層とのコミュニケーションを始めること
貴店へのオススメは twitter。
当店 DREAM MAKER にお客様はどんな事を期待したり求めて来るのか?
ユーズド家具好き、インテリア好きな人たちと会話をして、その中にヒントを見つけ突破口を開きましょう!

悩んだときは客に聞け!

(2)店長プロフィール+店舗プロフィールのリニューアル
どんな経歴や経験、知識やネットワークなどの強みを持った店長がやっているのか? 何が得意で何ができるお店なのか?

「私(当店)にできること!」を明確にしてアピール!

写真も撮り直し!(^^;)

(3)SOLD OUT品の整理をして、売っているものが見やすくなるように整理

以上、ダメ出し!道場 でした。

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あとがき…
今回、Windowsでも同様なソフトがないか、何種類も写真加工ソフトを探して試してみましたが、どれもこれも機能が今ひとつで、良さそうなものは数千円〜1万円で購入しないと試すこともできず…
スマホアプリのハードルの低さや高性能さに比べて、もはやかなり遅れてきている感が否めませんでした。

アプリ開発の世界も企業や人材もすっかりスマホの業界にシフトしているようです。

大工道具に例えるなら、今までの高価なパソコンと高価なソフトが一流の職人が作った高級なノコギリや金槌だとしたら…

スマホとアプリは安価な電動工具みたいなモノ。安くて簡単だけどパワフルでスピーディー。10分かけて手でギコギコ切っていた板材もウィーンと1分で切れるし、手を打たぬように気を付けて金槌で打っていた釘や、グリグリ手回しで何分かかけて締めてたネジも、電動ドライバーでウィーンと数秒。早くてしっかり固定できる!

もちろんプロの大工さんは手引きのノコギリやドライバーを細かい作業に使うこともあるでしょうが、便利で早い電動工具を使わずに家を建てたりはもうできません。まして素人は楽な電動工具を使ったら、もう手回しドライバーなんて使いたくありませんよね(^^;)

要は、古い習慣や既成概念は捨てて、進化して手軽で身近になった道具を上手に使って仕事を効率よくスピーディーに進めましょう! ということです。

「商品写真はスマホとアプリで!」新しい様式、新しい働き方です!

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でも、「もっと大量の画像を一気に切り抜きしたい!」なんてお店にはこんな WEBサービスもあるようです。

オーストリア の 画像・動画処理のAIシステム開発企業 KALEIDO社の画像背景削除 Webサービス 「removebg」
https://www.remove.bg/ja

AIの高速サーバーシステムがなんと1分間に500枚もの写真を切り抜き加工するというハイスピードだとか!

1枚20円弱のコストがかかりますが、1万円弱で500枚なら安いモノ! 1枚2分の人手がかかるとしても、1000分=16.6時間=2日分の労力!
半分のコストで500倍のスピードでやってくれるってことですよ!

上記サイトで1枚ずつならお試しできるので、良ければやってみてください。(但し、画像は相手先サーバーに送信されるので、セキュリティーやプライバシーは自己責任でお願いします!)

今回のダメ出し道場 終了です!(^-^)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。