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ハピトクショップ

弊社では、ヒーリング雑貨や電磁波対策商品等を販売しています。
しかし、効果効能が目に見えないので伝わりにくいです。
累計販売数やお客様の声は十分にいただいているのですが、それを上手に使い切れていないと考えています。
また、お客様がどのようなキーワードで弊社オンラインショップを検索して来るのかがわかりません。
商品の見せ方、商品説明の書き方が画一されていないので、整理しながら商品ページを製作していきたいと考えています。
どうぞご教授いただければ幸いでございます。

オカルトグッズ、オカルト商品ってご存知ですか?

オカルトといっても、お化けや妖怪、ゾンビのフィギュアなどではありません(笑)

例えば…

車のガソリン給油口から入れるだけで燃費が良くなる金属性のグッズとか、エンジンルーム内の電源コードに巻き付けるだけでパワーアップするグッズとか…

コンセントに刺すだけで家からネズミやゴキブリが居なくなる装置とか…

身に着けたり持ち歩くだけで宇宙のパワーを取り込んで健康になったり、運気が上がったりするアクセサリーとか。

一見すると、胡散臭くて怪しさを感じる物もあるかもしれませんが、実際に燃費向上など効果を実感できるものもあるようです。

また、例えば吊るすだけ、あるいは置くだけで蚊やダニなど虫が来なくなるグッズや薬剤とか、クルマの燃料タンクに入れるだけでエンジンがキレイになって燃費が向上するなんて添加剤なども、大手有名メーカーが作って大々的に宣伝していれば、多くの人は疑わずその効果を信じて購入しますよね。

でも、無名の小さな業者が粗雑な容器やパッケージで売っていたら?
虫よけグッズも、添加剤もちょっと怖くて疑わしくて買いたくならないですよね(^^;)

その理屈や原理、科学的根拠をちゃんと知って理解しているのか?
理解できる人は、小さな会社の商品でも信頼できるかもしれませんし、理解できない人でも有名企業の商品ならよくわからないまま購入して使っている方も少なくないと思います。

原理や仕組みや科学的根拠を知らない人にとっては、これらもやはりオカルトグッズといえるかもしれません。

ではオカルト商品とそうじゃない商品との、その差は?

例えば…
平安時代や江戸時代の人に…

貼るだけで肩こりや腰の痛みが治るというお札があったら?(ピップエレキバンなど磁気治療商品)

目に見えぬ光で身体の中にできた腫れ物を治すと言われたら?
(放射線治療機器)

手のひらに収まる小さな板に、山の向こうにいる人の姿を映したり、声を聞けて、話ができると言ったら?(スマホ)

昔の人にとってはこれら全部がオカルトグッズですよね(^^;)

ピップエレキバンも放射線治療もスマホも、神社やお寺のお札と同じように、魔法や霊力や神通力だと畏(おそ)れたり、驚いたり、ありがたがってしまうことでしょう。

でも時代が進み、技術も進み、原理や理屈がわかってしまえば、それはオカルトから便利で有効な道具やグッズに変わるのです。

いえ、必ずしも原理や理屈を知る必要もないかもしれません。
みんなが、エレキバンや放射線治療やスマホの仕組みをちゃんと理解しているわけではないですよね。

原理や仕組みがわからないまでも、権威ある人や組織など、信頼される第三者に認められ評価され、広く世の中に知られていけば、それはよくわかっていなくてもオカルトではなく常識になるのです。

そうなってしまえば、理屈や仕組みはわからなくても、信じて購入する人が増え、その効果や有用性を実感する人も増え、それは「オカルト商品」ではなく「便利で良い商品」に変わるのです。

世の中には、まだまだ原理や理屈が解明されきっていない不思議なこと、あいまいなこともたくさんありますし、商売の上でも、そのグレーゾーンにある商品がたくさんあります。

その中には本当に良い商品もあれば、明らかなインチキ商品もあり、玉石混淆なのが実情です。

皆さんのまわりにも、これらグレーなゾーンにある一見オカルトチックな商品を愛用している人も少なくないのではないでしょうか?

私は「ダメ出し!道場」だからといって、これらの商品にダメ出しするつもりは毛頭ありません。むしろ、違法なものでなければ、その商品価値を信じて納得して購入してくださるお客様がいて、買ったお客様がその結果なんらかの効果や実用性、利便性、有効性などメリットとベネフィットを感じ、最終的に心理的な満足度を得られるのであれば、それは売る側の店にとっても買う側のお客様にとっても世の中にとっても、きっと良い商品だと思います。

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さて…今回のお店は静岡県静岡市にある癒し雑貨のメーカーさん直販店。特に電磁波対策グッズ、マイナスイオングッズなどに力を入れていらっしゃる会社です。

果たして、オカルトグッズか? 良い商品か?
皆さんにはどう感じられるでしょうか?

それでは「ダメ出し!道場」始まりです!

第一印象


EC仙人 太田

お店のデザインはクリアで構成もスッキリ。
癒しグッズ、インテリア雑貨のお店として見ると明るく好印象。

リピーターさんや、ファンの口コミや紹介で来られたお客様になら、必要な説明や見せ方はできていると思います。

でも、ニュートラルな初見のお客様の目線で見たとして…

まず、当社・当店はどんな会社、店なのか?
単なる小売店か、メーカーかもわかりませんし、メイン画像の「毎日の暮らしを今よりちょっと幸せに」だけでは抽象的で、お店のコンセプトや会社の理念、思いまでは伝わりませんし感じられません。

そして、具体的な商品の効果についての不安、懸念、怪しさといった「オカルトグッズ」イメージをクリアできているか? という視点で見てみると…

正直、まだ今の情報や見せ方だけではよく理解や納得はできず、不十分だと思います。

「磁場」とか「電磁波」とか「マイナスイオン」など、一般的にも目や耳にする言葉ではありますが、やはり科学的基礎知識や教養がないと、正確に理解している人は少ないでしょうし、貴社商品に頻繁に出てくるキーワード「ゼロ磁場」は一般的になじみのある言葉でもないですし、理系の私も初めて聞きました。

このあたりの専門用語の解説が見受けられないトップページのメニューやコンテンツ構成は率直に不十分、怪しいオカルトグッズと思われても仕方がないレベルだと思います。

誤解がないように申し上げますが、私は商品を否定しているのではありません。せっかく興味を持ってアクセスして来たお客様の好奇心や知りたい欲を満たしてあげるだけのコンテンツや情報がないのが「ダメ」ということです。

→何が必要か、どうすれば良いのでしょうか?

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

いつものように、店長さんにお電話でインタビューさせていただきました。

店長の松田志乃ぶさんは、当店を運営する株式会社ハッピートークの役員さん。会社は1985年創業で、当初は自動車用品など現在の事業や商品とは違っていたようですが、1997年に現在でも主力商品のトルマリンゴという商品を販売開始し、2012年の15周年を機に、「心に響きいのちが喜ぶものづくり」をモットーにした現在の社名に変更されたそうです。

現在の本社は2019年に移転し、店舗ショールームを兼ねて定期的なマルシェなど地元との交流も含めたイベントを開催されたり、単なる癒しグッズのメーカー直販店を超えた業態にチャレンジされているそうです。

スタッフは総勢14名、ネットは自社サイト、おちゃのこ店、楽天ショップ、Amazonに加え、SNSはInstagram、Facebook、LINE、Youtubeを5名のネットチームで運営されているとのこと。

1人、2人、家族経営も多いおちゃのこショップの中では、かなり組織的に運営されている例であるように思います。

収益構造的には、ネットはまだまだほんの一部で、主たる柱はメーカーとしての全国量販店や小売店への卸販売やOEM供給など。
コロナ禍まではインバウンド観光客向けの免税店・土産物店ルートの問屋さん・小売への流通が大きかったそうで、今はコロナの大きな打撃を受け苦戦中とのことです。

それもあっておちゃのこ店を含め、インバウンド外国人だけでなく、国内日本人向けの B to C個人向け販売に注力されておられるようです。

現在主力となっている電磁波対策のZEROシリーズは、いわゆる単純な電磁波カットや遮断ではなく、独自の「ゼロ磁場発生回路」という回路により、空間に飛び交う電波(周波数3THz以下の電磁波)やその他の電磁波を受信アンテナで吸収し、逆位相コイル内(右巻きと左巻きの2つのコイル)に電流として流し、「HEALING ZERO FIELDR(ゼロ磁場)」というものを作り出すという、電波や電磁波を活用して電磁波の悪影響を受けにくくする技術なのだそうです。

ネットでは、ファンやリピーターさんや、そういう方からのご紹介など口コミで来られるお客さんからの注文が中心で、新規客の獲得には苦戦されているとのこと。

現在はスタッフの皆さんと相談しながらInstagram、Youtubeを中心に SNSでの拡散、集客、新規獲得に試行錯誤頑張っておられるようです。

具体的なダメ出し…


EC仙人 太田

まずは、基本。初見のお客様に会社やお店、商品の特徴などの魅力となるべき基本をちゃんと知っていただきましょう。

ハッピートークとはどんな会社?
何が強み? 何ができる?

主力商品であるZEROシリーズ、トルマリンゴの特徴、魅力は?
軸になる原理や仕組みであるキーワード「ゼロ磁場」「波動」「マイナスイオン」などについて、トップページや各商品ページからすぐにアクセスできるコンテンツページが見当たりません。

自社の人には当たり前になっていることも、世の中の誰もが知っている常識になっていなければ、まずはここをちゃんと知ったり、理解していただけなければ、それは「不安」「懸念」ですし、それらの「疑問」をちゃんと解説するコンテンツがすぐに見つけられなければ、「疑問」は「疑念」、つまり、「本当に効果あるの?」「インチキなんじゃないの?」という疑いに変わりかねません。

自社サイトにはあるようですが…
検索サイトやSNS 、口コミなどからダイレクトに商品ページに来店(飛んで来た)お客様は、これらの専門用語に「???」となる方も多いのではないでしょうか。私も初見でそうなりました(^^;)

ぜひ、これらの基本解説コンテンツをわかりやすくしっかりと作りこみましょう。

それができているか否かが、オカルトグッズと有用なグッズの分かれ目だと思います。

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そして、科学的根拠はちゃんと論理的・科学的に説明すべし。

現在、トップページ最下段のメニューに「測定数値」というわかりにくい名前で、検査機関での実験や検査の結果を掲載されています。
https://tourmaringo-shop.ocnk.net/page/197

この意図や目的自体は良いと思うのですが…

理系の目から見ると、いろいろと不足や不満が浮かんでしまいます。

現状はゼロシリーズを使用した際の人のストレス度や酸化還元電位を測定されていたりするのですが…

人に対する効果や影響はもちろん重要ですが、そもそもこの商品が本当に家電製品やスマホなどの日常の電磁波の磁場をどの程度打ち消したり変化させているのかを見せる必要もあると思います。

電池や電源もない製品を貼るだけで、電磁波になんらかの作用をすることだけでも、素人にはにわかに信じがたいものです。

「貼るだけでご利益がある!」といわれる神社のお守りやお札のようなものとは違って、ちゃんと科学的に目に見える形や数値で、貼った場合と貼らない場合のなんらかの計測結果をまずは示す必要があると思います。

その上で、人体にはこんな効果があったという説明のステップが必要だと思います。

また、人に対する実験・検査の中味についても…
被験者がたった1名の実験だったようなのですが、いろいろな属性(性別、年齢、職業など)を持った複数の被験者への検査が欲しいところですし、被験者が会社や検査機関とは利害関係のない立場であること、先入観や暗示、思い込みによる影響を避けるために商品を使っているか使っていないかを見せずに(ブラインド)試験をしているか? なども明示してほしいところです。

検査の報告書によると、残念ながら今の試験では行えていないようです。

昨年からよく目にするワクチンや新薬の臨床試験などでも、たった1人の被験者で、前もってワクチンですよと言って打つようなことはあり得ませんし、そんな治験は誰も信頼できません。

いろいろなタイプの幅広い複数人の被験者に、本物のワクチンとプラシーボ(偽薬)といわれるただの生理食塩水などを、被験者には知らせずに投与して、先入観や思い込みによる影響を排除した上で、使用と未使用の差を検証するのが正しい科学的なやり方です。

こうした外部機関の検査結果や分析結果などを掲載するのは良いことですが、逆にその方法がいい加減であったり間違っていると、かえって信頼度を下げてしまったり、疑念を持たせることにもなりかねませんので注意しましょう。

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電磁波対策グッズやマイナスイオンの癒し効果をウリにしたグッズなどは、ネット上にあふれ、その多くが中国製品で不良やトラブル、クレームが多い商品群でもあります。

すべてが粗悪だとも言えませんが、正に玉石混淆がゆえに良いモノをちゃんと作って売っているところまで疑わしい目で見られてしまいがちです。

ハッピートークさんは、日本で日本人の手によって企画・製造されているとのことなので、これも貴社には当たり前のことであっても、Made in Japan はキチンとアピールするのが良いと思います。

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トップページ左メニューに小さく社屋・実店舗の写真がありますが、Instagramなどで拝見すると、かなりオシャレで広くて綺麗な実店舗。これも、即信頼されやすいアピールポイントです。
ネットショップではお店や会社の規模などはわかりにくいので、すぐにわかるように目立たせましょう。

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ダメ出しばかりじゃなく、良い点も!(^^;)

Youtubeでいろいろな実験や検証動画を作っておられるのはとても良いと思います!

ゼロ磁場水と普通の水に乾物のそうめんを浸して、どちらが早く水が浸透して柔らかくなるか という実験
https://tourmaringo-shop.ocnk.net/news-detail/171

研究機関や検査機関の結果だけがお客様の心や気持ちを動かすのではありません。直感的に、「これは信用できそう!」「これは何か良さそう!」と感じさせるこういった動画は良いですね!

この検証シリーズはぜひどんどん充実させていかれると、Youtubeからの集客も少しずつ期待できると思います。

他にも…例えば
お茶どころ静岡ですから、ゼロ磁場水と普通の水でお茶を水出しして、どちらがどうなるか? お茶の出やすさや色の違い、放置して緑のお茶が酸化して黄色くなるか否か?

とか、ZEROシリーズのシールの有無で、スマホの周りに置いた方位磁石に違いが出るか? とか 電磁波測定器の数値に違いは出るか? とか。

ぐっすりマットや 【猫グッズ】電磁波防止シール ZERO nyan.の有無で、ネコはどちらで寝るか? 複数のネコで実験してみた…とか。

メダカやミジンコ、ハムスターや小鳥、昆虫など、環境変化に敏感とされる小さな動物や、種から発芽して生育する植物の比較など…

いろいろと実験・検証していかれると、興味をそそられますし、Youtubeやそれを掲載したSNSからの集客も期待できると思います。

必ずしも貴社に有益な結果ばかりではないかもしれませんが、どんな場合は影響が出やすいか、出にくいか、などもわかって、ノウハウの蓄積になってくるでしょうから、ぜひチャレンジしてみてほしいところです。

総評

自社サイトやSNSなどを含めて、会社全体のネット戦略で見ればもっと点数は高いと思いますが、ことおちゃのこショップだけで見ると、基本コンテンツ、説明不足がゆえに、せっかく良い商品であってもまだまだオカルトグッズの域を脱しきれていないと思います。

まずは、初見の方に疑念や怪しいと思われないだけの基本情報の充実と説明をきちんとしましょう。

また、貴社の根本である磁場や電磁波と人体や健康に関する影響などを、できるだけ科学や医学的な根拠を持って説明できるように、論文や研究機関、大学などを調べて、できることなら客観的に権威ある大学教授やドクターなどに師事したり評価コメントをいただいたり、せめて論文の抜粋、掲載を許可してもらったりなど、まだまだできることはあるのではないかと思います。

「ゼロ磁場 論文」と検索してみていろいろたどっていると、こんな論文や学会があることを見つけました。
↓↓↓↓↓
少し古いですが大阪大学 医学部教授の「磁場の生体影響に関する共同研究の成果」という論文
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhps1966/29/3/29_3_278/_pdf

この論文には明確に 磁気や磁場が血流や、血球、血液凝固反応などに影響を与えることが記されています。

その先生が名誉会員をされている「日本生体磁気学会」のサイト。磁気や磁場が身体に与える影響を研究する大学や研究機関の先生たちが集まる学会のようです。
http://square.umin.ac.jp/jbbs/

こうした研究者たちと関係を築いたり、協力してもらえる研究室や先生たちを見つければ、今後の貴社の商品開発や販促の後押しになるのではないでしょうか。

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また、メーカーである自社で製造、アレンジなど自由にできる卸やOEMができる、マスコミ取材なども歓迎! など、小さな小売店とは違った対応ができる点などもちゃんとアピールしておけば、新たな引き合い、商談が来る確率も高まると思います。

インタビュー時に松田店長といろいろアイデアディスカッションさせていただいたのですが…

メーカーだからこそ、ZERO磁場の回路部分だけやトルマリンの鉱石や材料をパーツや資材として卸すなども可能とのことなので…
例えば、他の雑貨などのメーカーさんや、ハンドメイド作家さんなどにもコラボ商品の相談Welcome! と明示しておけば、声をかけてくる企業や個人もいるのではないでしょうか?

そのあたりは、会社としての戦略部分でもあるので、安易に思い付きでは決められないでしょうが、自社の強みを生かすひとつの戦略案として考えてみるのは良いことだと思います。

ポテンシャルも大きく、いろいろな可能性を持った商品、会社だと思いますので、機会があればぜひ、ご相談ください。

以上、「ダメ出し!道場」でした。

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。