WATER WISE JAPAN

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WATER WISE JAPAN

売り上げを上げるためのSEOがよくわからなく、 キーワードの設定もちゃんとできているのかわかりません。 改善すれば売り上げは上がりますか?

皆さん、いいお水飲んでますか? 今回はお水の話です(^^;)

唐突ですが…私が子供時代(昭和40年代)は小学校に通うのに水筒を持って行くことなどはなく、運動して喉が渇けば学校の水道の蛇口をひねり、流れ出る水道水に口を近づけたり、手ですくってガブガブと好きなだけ飲んでいたものです。

休憩時間後は皆が一斉にそれをやるので、当時の小学校にはずら〜っと何十もの水道の蛇口や長〜い手洗い場と、飲用に共用のブリキのコップが何個も置いてあったりしました。

今の常識から思えば不衛生! だとドン引きする人もいるかも知れませんね(^^;)

私の大好きな時代劇では…(笑)。
てぇへんだ! てぇへんだ! っと慌てて走って駆け込んで来た岡っ引きの登場人物が甕(カメ)に貯めてある水を柄杓(ひしゃく)ですくってガブガブ飲むシーンや、郊外なら川に駆け寄り顔をつっこんでガブガブなんてシーンもありがちでした(^^;)

昭和のドラマでも、刑事に追われた犯人が慌ててアパートの部屋に逃げこんで帰って来ると、急いで流しに行って蛇口を捻り、コップに水道水を注いでガブガブ飲むシーンなどはよく見かけました。

でも令和のドラマでは、慌ててる主人公もペットボトルの水を飲んでいますから、役者さんも繊細で高度な演技力求められますね(笑)

今では水のよほど良いといわれる地方でもなければ、井戸水や水道水をそのままガブガブ飲むなんてすっかりしなくなりましたよね。

昭和の時代も、ガラス瓶入りのミネラルウォーターは売られていましたが、これは主にウイスキーメーカーが水割り用にと業務用に販売したものでした。
いわゆるペットボトル入りの水が発売され、スーパーなどで水を買えるようになったのは1983(昭和58)年のハウス食品の「六甲のおいしい水」が最初のようです。

でも当時は水道水を飲むのが常識ですから、「いったい誰が金を出して水を買うんだ?」と評されたりしていましたが。
明治時代に東京で水道が普及し始めた頃にも、井戸から銘水が湧き出すような地方の人々からは、「いったい誰が金を払って水道の水なんて飲むんだ?」と酷評されたとか。

日本での最古の上水道は戦国時代あたりといわれますが、これは井戸や川の水がない地域や、海水が混ざる地域がより上流の水を引いたというもので、ほとんどは川の水や井戸水を利用していました。

それだけ日本の川や井戸水はキレイだったのでしょうが、一方で汚染された水で赤痢やコレラなどの感染症で命を落とすこともあったのも事実でしょう。

感染症予防のために明治政府が水道の全国普及に関する法律を制定したのが明治23年(1890年)だそうで、今のような家庭まで繋がる配管された、いわゆる蛇口をひねると水が出るような近代的な水道が普及したのは、人類の歴史数十万年からすれば、わずかここ130年のことなのです。

しかし130年前までは天然の水を飲んだり使ったりして生活をしてきたわけですが、その130年の間に急激に近代化された世の中で、河川や地下水も汚染された都市部では、川の水や井戸水をそのまま飲んだり料理に使うなどはとても考えられなくなってしまいました。

水道水でさえも、殺菌のために塩素(カルキ)消毒されており、そこから生成されるトリハロメタン(WHOが発がん性のおそれがあると認めている)などの有害物質が含まれていたり、地域によってはカルシウムやナトリウム、マグネシウムなど金属イオン・ミネラル量が多かったりと、法律で認められている範囲とはいえ、さまざまな不純物が入った水であることが知られています。

そんなの気にしない! 法律で認められてるんだから大丈夫! と言う方もいらっしゃるでしょうが、水道水を飲んだり料理に使うのはちょっと…と言う方も少なくないでしょう。

市販のペットボトル入りのミネラルウォーターを利用したり、最近ではウォーターサーバーを家に置いている方も増えていますね。

それらボトル入りの水でさえ、硝酸態窒素という農薬由来の成分が十分に取り除かれず残留していたりということもわかってきたりして、日本の法律での基準内であっても知ってしまえば怖くなったり、気持ち悪く感じてしまったりする人がいるのも事実です。

そうした人は、より純度の高い安全な水を求めて、浄水器や整水器を家に取り付けたりして、できるだけ不純物を取り除こうとしています。

現代でも、より良い水を求めて1ボトル何千円もするような高価な水や、何十万円もする浄整水器等を購入・設置する人を、「たかが水になんでそこまでお金をかけるんだ?」と言う人もいますが…

環境や世の中が変化して時代が進めば、それが常識になっていくのかも知れませんね。

日本は世界的に見れば水資源に恵まれた国ですが、世界ではもともと、天然水も少なかったり汚染されていたり、ミネラルが多すぎて硬水で飲めなかったりということもあって、欧米を中心にボトル入りウォーターや、浄整水器等の市場は何十年も前から進んでいたようです。

さて、お水に関しての前置きが長くなってしまいましたが(^^;)

今回のお店は、そんな安心して飲めるお水に関心のある方にオススメの浄水器や整水器を超えた「蒸留水器」の専門店さんです!

それでは「ダメ出し!道場」、始まりです!

第一印象:商品は良さそうだけど…怪しい雰囲気だなあ


EC仙人 太田

ちょっと派手目な蛍光色グリーンと赤やピンクやオレンジと、ビビッドな色使いのデザインに、ドーンとセンターに謎の【安心、安全のゴールドシール認定】

「いや、そんな認定、聞いたことないし…」

少し下にスクロールすれば、商品の蒸留水器が一覧されているのはよいのですが、もう少し下まで見ると…

【★ペットショップから動物は買わないでください!】の文字と、ペット業界で暗躍する…云々の見出しのYoutube動画へのリンク…

「いや、蒸留水器とはまったく関係なくない?」

トップページを見まわしても、
次に左メニューの筆頭にある「博士たちの言葉」をクリックすると、
↓↓↓↓↓
https://www.water-wise.jp/link

硝酸態窒素が出たミネラルウォーター3本
とか、
ミネラルウォーターが汚染されている!
などの見出しと、聞いたこともないそれほど認知度の高くなさそうな外部ニュースサイトなどへのリンク。

下部にはモノクロで「いったいいつの時代の写真ですか?」というほど古そうな謎の外国人博士たちの写真と紹介文。

でも紹介文を読んでも、いったいどこの大学や研究機関のどんな権威がある博士たちなのかは書かれていない謎。

他の左メニューも
水道管の劣化やボトル水と蒸留水の比較など
「一般の水は危険度が高く、蒸留水は安全安心ですよ!」を主張するためのコンテンツだということは理解できるのですが…

ほとんどの情報に出典や科学的な根拠が示されていなかったり、
初めてのお客様にとってはよく知られてない外部サイトへのリンクだったりと…

ストレートに言えば
「あやしさ満点」
という印象を持ちました。

そもそも、当店はどんなお店? いったいどんな店主がやってる?
蒸留水器ってどんなモノ? 浄水器や整水器とは何が違う?

など基本的なことがまったく語られていないし、見当たりません。

店長やお店にとっての「当たり前」は、お客さんにとっては決して「当たり前」ではないのです。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

いつものようにお電話で店長の梅沢さんにインタビューさせていただきました。
梅沢さんはかつてアメリカで暮らしていらっしゃったことがあり、アメリカの水道水の質の悪さをきっかけに、「水」に興味を持つようになり、「安心して飲める身体に優しいお水」を求めていろいろと情報収集をしていって、WATER WISE社の蒸留水器にたどり着いたそうです。

それが約25年ほど前とのことなので、蒸留水器店としては大ベテランの老舗ネットショップですね。

長年、お水のことについて多くを学ばれてきたようで、お電話でも1つ質問をすれば、質問の答えだけでなく次々と話が広がっていろいろな知識や情報をお答えいただきました。

ただそれほど水に関して詳しくない私には、やや専門用語なども多く、ハードルが高かったり、話題の飛躍があちこちへ飛んで付いて行けないこともあったり(^^;)

でも、とにかく、良いお水(蒸留水)についての熱い思いはガンガンに強く感じられました!

サイト左メニューに「店長メッセージ」というページがありますが、
https://www.water-wise.jp/page/49

これは開店当初に書かれたもののようですが、ここを拝見しても店長の良いお水に関する出合いからWATER WISE社の蒸留水器、蒸留水についてに留まらず、途中からは 水やWATER WISE社とはまったく関係ないアメリカの通販サイト iHerbマーケットの話やハピタスというポイント還元サイトの話に展開したりと…

とにかく明るく熱い梅沢店長さんでした。

あれも! これも! とご自身が良いと思うものをお伝えしたい!
という熱意が溢れかえっておられます。

ただそのせいで、初見の私やお客様からすると
「ん? 関連性は? どういうこと? あれこれ一度に言われても、まだ基本がわかってないんだけど」
とやや置いてきぼり感を感じることもあるかと思います。

いったん、外からの客観的な視点でサイトを見直してみる機会になればと思います。

具体的なダメ出し…


EC仙人 太田

第一印象にも書きましたが、店長やお店にとっての「当たり前」はお客さんにとっては決して「当たり前」ではありません。

まずは初心に帰って、基本的なことから順を追ってお客様の関心事を理解していただけるような構成を考えていきましょう。

1)当店は何が強み・特長の何を主たるウリにするお店なのか?
→ アメリカのWATER WISE社という会社の製造する蒸留水器をメインで扱う代理店であること。蒸留水という安全で良い水を飲むことで、健康的で安心な生活が得られるというベネフィットを売りにするお店

2)そもそも蒸留水とはどんなお水なのか? 水道水や、ボトル入りウォーターとは何が違うのか? 一度沸かした湯冷まし水とは何が違うのか?

3)蒸留水器とはどんなモノなのか? 浄水器、整水器とは何が違うのか?

4)どんなラインアップがあるのか? 安い機種から高い機種まであるが、性能・仕様等はどこがどう違うのか?

5)ランニングコスト(電気代や水道代、消耗品費)はどのくらいかかるのか? 例えば4人家族の設定でシンプルに市販のペットボトル水やウォーターサーバーの月額費用などと比較など。製品寿命や買い替えの期間、1年あたり、1か月あたり、1日あたりのコストなどもできれば掲載

6)メンテナンス(掃除やフィルターの交換など)は面倒くさくないか? メンテを怠っても雑菌の繁殖などのリスクはないか?

といった、興味を持ったお客様がアクセスしてきてまず気にするであろう点を順を追って整理して見てもらうようなサイト構成・客導線が必要だと思います。

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気付いた要修正点
・左メニューの「よくある質問」
https://www.water-wise.jp/page/14
の最初の質問の答え中に
「ワイズ社は250mlから300mlで活性炭を取り換えることを推奨…」
とありますが、ml→l、ミリリットルではなくリットルの間違いではないですか? 300mlではコップ1、2杯の蒸留水を作るたびに活性炭を交換しなければいけなくなってしまいます(^^;)

・左メニューの「ゴールドシール」
https://www.water-wise.jp/page/50
「動画が再生できません」になっています。
リンク先を確認するか、既に存在しない情報なら削除しましょう。

・蒸留水器各商品ページ 全般
https://www.water-wise.jp/product-list/67
「PBAフリー」 → 「BPAフリー」ではないですか? BPA=ビスフェノールAのことですよね?
環境ホルモンといわれ、プラスチック製品から溶出して摂取してしまうリスクから禁止している国もある物質ですね。略号を使う際は、ちゃんとサイト内に解説コンテンツを用意しましょう。

また、各蒸留水器とも、蒸留水を作る能力について
「4時間で1ガロンの蒸留水を生成」などと記載されていますが、ガロンは日本ではなじみのない単位ですので、リットル換算した値を載せましょう。

蒸留水器の基本的な構成で、水道水を入れておく容器と、蒸留水が溜まる容器のそれぞれの材質や容量についての記載がありません。基本中の基本だと思うのですが。

下部に英語での仕様(SPECIFICATIONS)が掲載されていますが、そこにも書いてません。英語表記はちゃんと和訳した情報も掲載しておきましょう。輸入品の代理店として基本中の基本です。

電源は120VACとありますが、日本での100V電源でも十分な性能で動くのか? その辺の安心できる説明も、店長の言葉でちゃんと語って欲しいです。

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削除した方が良いと思われるコンテンツ

・トップページ 下部の「★ペットショップから動物は買わないでください!」のコンテンツとYouTube動画リンク

店長の個人的な思いは理解できますし、個人的には私も賛同する内容ではあるのですが、蒸留水器の専門店としてトップページに掲載するような内容ではありません。お客様の関心も逸れてしまいます。

どうしても発信したい場合は、メルマガや店長日記、ブログ、SNSなどでお店のファンやリピーターの方にお伝えするようにしましょう。

・左メニューの「iHerbのオススメ」は完全に外部サイト。しかも海外通販サイトへの外部リンクです。アフィリエイトなどあるのかも知れませんが、これも蒸留水器に興味を持ってくれたお客様にとっては気を散らす余計な情報ですし、外部への出口になってしまいます。
しかもお店として責任の取れない外部での買い物も「当店が運営しているの?」と誤解するお客様がいるかも知れません。早めに削除しましょう。
これらも良い情報としてお客様にお伝えしたいのであれば、メルマガや店長日記、ブログ、SNSなどでお伝えしてください。

・同様に左メニューの 「楽天のポイントが2重に」も外部の「ポイントサイト ハピタス」という外部リンクです。当店が運営しているわけでもないですし、蒸留水器とも無関係です。

・左メニュー「博士たちの言葉」
これも外部リンクですし、何より怪しい(^^;)
どうしても紹介したい博士の言葉や情報なら外部リンクではなく、サイト内にちゃんと出典を明らかにして引用して掲載し、また各博士の大学や研究機関名などの第三者が見ても信頼できるようなプロフィールをキチンと裏をとった上で掲載するようにしましょう。
あいまいな人物のあいまいな情報が怪しさを生むのです。

とにかく無関係な外部リンクは せっかく来てくれたお客様の出口! になり得るものです。無駄な出口は無くしましょう。

総評

ひと言で言えば 結論は
「まず怪しさを拭い去って信頼度を上げよ!」
です。

電話インタビューでもおっしゃっていましたが、当店にアクセス来店されるお客様は既に水道水やペットボトル水に不安を感じておられる方が大半であるとのことですので、あえてそれらの水のリスクや配管の汚染などの情報を、イマイチ科学的根拠に欠けたり、そもそも信頼できるかどうかわからない外部サイトのリンクなどで掲載する必要はないと思います。

むしろ、そういうマイナスな情報を怪しい外部サイトのリンクで載せすぎることで、当店の信頼度が低くなり、「怪しさ」の印象ができてしまっているように思います。

それらの情報は削除して、純粋に、蒸留水や当店扱いの蒸留水器の信頼性や安心感を丁寧に説明するコンテンツを充実させていきましょう。

SEOやキーワードについてご質問がありましたが、今のままSEOで検索順位を上げて集客を増やしたところで、「怪しいサイトだなぁ」と感じたり、外部リンクでせっかくのアクセスも無駄になったり、悪い印象を広めることになってしまいます。

まずは来た方に安心、信用、信頼できるお店にしてからの集客です。
そして、こうしたサイトの充実が、結果として検索ワードの充実につながり、おのずとSEO対策にもなって検索エンジンからの評価も上ります。

蒸留水、蒸留水器に集中して、正確な情報、アピールを充実させていきましょう。

またサイト歴が古いので、小さく荒い写真が多いですが、できるだけ高解像度で細部を撮った商品写真の充実や、動画の充実を心がけましょう。

最近流行の YouTuber がよくやっている 新製品の開封動画などもぜひ用意して、機種の開封、設置、稼働の様子などもぜひ見せて欲しいですし、蒸留水の良さや水道水・ボトル水との違いを示すような実験も欲しいですね・

例)氷を作って 純度の違いで 氷の透明度や凍る時間が違うか?

とか、

例)ガラスや車のボディに付けた水滴が渇くとき、水道水と蒸留水で水垢やミネラルなどが白く固まる様子が違うか?

例)塩や砂糖やお出汁や洗剤などが溶ける際の溶けやすさは違うか?

例)お肉や野菜や魚などを漬けておいた時の水の浸透度に差はあるか?

などなど、水道水やペットボトル水と蒸留水の科学的・生物的な差を示すような比較実験などはぜひやって掲載して欲しいところです。

科学者でなくとも、誰でもできるような生活を前提とした身近な実験を見せれば、専門店として購入への説得力が増すと思います。

水分子のクラスターの大きさなどが本当に違うのであれば、溶解度や細胞への浸透度に差異が出るはずですので、説得力が高まります。

実際の商品や蒸留水を見たり飲んだり触ったりしたことはありませんが、なんとなく良さそうな商品であることは感じられますので、まずは怪しさを消し去り、説得力のあるコンテンツの充実で基本を押さえ、お客様により信用信頼していただけるようにしていけば、購入率はアップしていくこととと思います。

今後の新しい戦略立案などお手伝いが必要な場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

以上、「ダメ出し!道場」でした。

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。