NAKAI ROSE FARM

カテゴリ:花、園芸

NAKAI ROSE FARM

カート離脱サービスを利用してびっくり。
62%も離脱しているうえ、フォローメールを送信しても購入に至らない!
(フォローにより購入に至った件数0%)
改善すべき点と改善の優先順位をダメ出ししてください!

温暖化の影響か、遅めの秋もようやく深まって食欲の秋ですねぇ〜(食欲かいっ!)(^^;)

私は本当にビックリするくらい好き嫌いがなく「食べられるもの」ならなんでも好き嫌いなく食べますし、食わず嫌いもありません。

野菜、お肉、お魚、キノコ、フルーツなどスーパーで売ってるものはモチロンなんでも食べますし…
スーパーでは売ってない人間が育てたのではない、山菜や野草、ジビエ、天然(野生)の魚介類など…古来より人間が食してきた自然の恵みならありがたく&美味しくいただきます。

最近話題の「昆虫食」もコオロギビスケットくらいなら抵抗なく食べられます。
高たんぱく低脂肪でビタミンやミネラルも豊富でヘルシーらしく、今後くるであろう地球規模の食糧難を救ってくれる存在になりそうです。

「虫はちょっと〜」という方にも新たに注目されている、身近に山ほどたくさんの種類があるのに意外と食べてない食材がありました!

edible flower (エディブルフラワー)、食用花と呼ばれる「お花」です!

食べたことがない方でも、テレビのグルメ番組などでおしゃれなフレンチやイタリアンのレストランでカラフルな花弁が添え物としてお皿に彩(いろどり)を加えているのを見たことがある方も多いと思いますが…

単なる色の添え物としてではなく、主たる食材としてその栄養素や香味・風味・味わいをお料理に生かした食べ方が注目され始めているそうです。

確かに、よく考えてみれば…私たち日本人も古くから菜の花や春菊など花と葉と茎をおひたしにしたり、塩漬けの桜の花びらなどは春の和菓子には欠かせませんね。蕗の薹(ふきのとう)やブロッコリー、オクラなども実は食べているのは花の部分なんですね。

海外に目を向ければ、アールグレイ紅茶に入っているベルガモットや、ジャスミンティーのジャスミンの花などは有名ですね。

タイやインドネシアなどでは、鮮やかな花弁をサラダなどでそのまま食べる料理もいろいろとあるそうです。

お花屋さんで売っているだけでも花の種類はたくさんありますから、実は食べられる花もかなりの数があるのかもしれませんが…

観賞用に栽培されたお花は、あくまで見た目重視ですので、ほとんどが虫害を防ぐための農薬や花の保ちを良くする薬剤などを使って育てられているため(食べることを前提としていない)食べてはいけません。また中には人や動物にとって毒性となる物質を含む花もあるので、むやみと食べるのは止めておきましょう。

さて、今回のお店は…そんな食用のお花の中でも「薔薇(バラ)」に特化して未経験から新規就農で起業され、バラの育成〜加工〜販売まで(1次×2次×3次=6次産業化)されたお店(会社)です。

それでは「ダメ出し!道場」、始まりです!

お悩みの点、カート離脱率について


EC仙人 太田

まずは、お悩みの点「カート離脱率が62%もある」について

「カート離脱率」とは、オンラインショップの買い物カゴ(カート)に商品を入れた後、購入をせずにECサイトから出て行く(離脱する)率のことを指します。
今回の例で言えば、「100人がなんらかの商品をいったんカートに入れておきながら、62人もの人が買わずに(決済まで終えずに)帰ってしまっている」ということです。

いくつかの調査データを見ると、カート離脱率の平均は60〜70%だそうです。ただ、これらの調査も正確な条件や定義は公表されていないので、どんな業種のどんな商材なのかや、1人を特定した調査なのか否か(例えば同一人物が1回の来店でカート離脱し、2回目の来店でそれを購入しているケースでも、1回目の離脱を数値に入れるか否か)などは明らかになっていません。

したがって、一般論として「カート離脱率は6〜7割が平均」という程度に認識しておけば、今回のお店の離脱率は平均値か、やや良いくらいであると言えると思います。

すごく高い数字のようにも見えますが、ユーザーにとってのカートは必ずしも今即買うための機能ではなく、興味を持った商品をメモ(しおり)的に記録保存しておくものとしての使い方をしていることが考えられます。

同等商品を複数のお店で比較検討するケースで考えてみれば、平均的な消費者が3件のお店で比較してカートに入れても、最終的に1件のお店で買えば、残りの2件のお店では買わないので、カート離脱率は2/3。すなわち66.7%となりますよね。

私などは、必ずしも買う気はないけれど、なんとなく興味のある目新しい商品や、家族や友人・知人が興味を持っていた話題の商品をたまたま見つけたら、とりあえずカートに入れておくなんて使い方もよくしますので、例えば現在 Amazonのカートには100以上のいろいろな商品が入ったままになっています(笑)

正直、品数や価格で勝負する日曜消耗品や食品スーパーなどのお店でなければ、カート離脱率は優先度の高い指標ではないと思いますので、あまり気にしすぎる必要はないでしょう。

あえて言えば、専門店でカート離脱率を高める大きな要素は、決済前に気づく送料や手数料の加算が最大のブレーキとなって、「やっぱや〜めた!」につながることが多いものです。

単純に離脱率を下げたければ、全品送料・手数料無料にすれば、カート離脱率は下がると思いますが、そのままの価格だと利益率も下がりますし、送料を込みにして値上げすれば、そもそもカートに入れてくれる絶対数も確率も下がるので、結果的には総注文数や売上額まで下がるリスクもあります。
大事なのはカート離脱率ではない、ということです(^^;)

あまり枝葉の細かい部分を気にしすぎるより、まずは大きな幹の部分(基本的な強みや特長)を意識して、(バラの木の栽培のように!?)お店全体のクオリティをアップしていきましょう。

第一印象


EC仙人 太田

お店のトップページ開いた最初の3秒の印象は…バラのお茶の専門店!?

目に飛び込んでくる上部のカフェインレス紅茶「ローズリーフ」の文字と、美味しそうな洋菓子類のスライド画像とバラの写真で、

バラに関する何かの専門店…「あぁ、紅茶のお店なのね!?」…と思いきや、

スクロールしてトップページを見始めると…

食用バラ、育て方、苗、学校などの小さな文字のキーワードが少しずつ目に入ってきながら徐々に、「お茶のお店ではないのね」「食用バラの栽培、加工、流通販売まで行う6次産業の会社」だということがわかってきました。

少なくとも「食用バラ」に関しては、なんらかの興味を持って検索してアクセスしてきてくれているので認知しているとしても、「6次産業」なんて言葉、どれほどの方が知っていて理解できるでしょうか?

アイキャッチとして興味を惹きつけるようなキーワードとして使うのなら良いのですが…

お店の側だけが当たり前のように使う専門用語や、高いビジネスリテラシーを持つ社長さんや店長さんだけがわかるような用語を解説なしに使うのは、カート離脱どころかサイト離脱率を上げる敷居の高いお店になってしまいますので気をつけましょう。

トップページの印象としては、上部の大きなスライドショー画像以外に商品写真がないので…

「何屋さんなの?」
「何を売ってるお店なの?」
が瞬時にはわかりにくいお店だなぁ…というのが率直な印象です。

トップページにアクセスしてきたお客様の次の行動は、スライドショーで目にした気になる画像をクリックするか、左上メニューの「ナカイローズファームとは」をクリックすることでしょうが…

スライド画像1枚目のクッキーとジャム(米粉パンケーキとコンフィチュール)の画像は…

404 Error File Not Found
指定されたページが見つかりません
申し訳ございません!
このページは削除されたかオンラインスクール会員または卸会員限定ページです。

とエラー表示になってしまいます。会員様には見えるのかもしれませんが、初見のお客さまにはエラーに見えます。

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多くの方は左上メニューの「ナカイローズファームとは」をクリックするでしょうが…

開くと
「お茶や地球の未来を守る食用バラ苗をお探しなら【ナカイローズファーム】」と、いきなり「地球の未来を守る」とか大上段に振りかぶられても、初見の方には「!?!? え? どういうこと?」

日本語(国語)的にも「守る」は地球の未来 にかかっているのか、お茶も地球も守るのか?…「ん? ん? どういうこと?」

ちょっといきなりの圧が強すぎて…「何かの思想か宗教!?」(^^;) などと引かれてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

「インパクトを与える」というのが主旨なら、ある意味成功です(笑)

ただ、そこからスクロールしていくと…
説明のない農園や草原、バラの花の拡大写真と農作業風景。

何を、どこを見て欲しいのか、個々の写真で何を感じて欲しいのか?

そして、そのまま今度は文字の羅列…
農園、店舗、取引先…特許や商標権…

そしてやっと代表者である中井さんのプロフィールとメッセージ、その後テキストと画像+詩のようなメッセージが続きます。

う〜〜〜ん

中井さんの頭の中にある混とんとしたカオスを、自由気ままに思いつくままの順番で、統一感や優先度など気にせずに吐き出した感じの…ある意味ゲージュツ的な自社紹介ページです(^^;)

きっと中井さんの中では体系立てられて一つのまとまった形になっているのでしょうが…初見の方には 断片的なキーワードや画像が整理整頓されずに並んでいるので…勘の良い方や中井さんと波長が合う方以外にはなかなか理解しづらい紹介ページになっていると思います。

「当店(当社)とは」
のページはお客様に高い確率で見ていただけるページで、特にBtoB ビジネスもなさっている会社にとっては重要なページです。

ぜひこれを機会に見直してみて、体系立てて整理して、初見の第三者から見てもわかりやすく、内容や思いが伝わりやすく、感じていただきやすいページにしていきましょう。

具体的には…
1)大見出し・中見出しを決める
例)コンセプトや理念、設立の際の思い、主たる事業内容や商品・サービス、市場・ターゲット(こんなお客様にきて欲しい)、会社概要(企業情報や取引先、許認可、特許など)

2)見出しに合う画像や映像を用意し埋め込む

3)詳細文や詳細別ページ・商品ページの作成とリンク(客導線)

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インタビューでお聞きしたところ…
客層ターゲットは大きく分けると
1)生花を料理に使う飲食店・プロ料理人(BtoB)
2)食用バラの育て方を知りたい就農者候補・既存農家(BtoB)
3)食用バラの苗を求め育てたいと思っている個人客(BtoC)
4)加工品(茶、水、スイーツ類など)が欲しい個人(BtoC)
5)加工品を取り扱いたい小売・流通業者・団体など(BtoB)

と単に法人・個人だけでなくその中も多様なタイプがあるようです。
幅広いターゲット向けの商品・サービスが混在しているので、全体としてごちゃごちゃしているように感じるのだと思います。

それぞれに適した商品やアピール・アプローチの仕方があると思いますので、その辺りの導線や目印(インジケーターやマーク)などを付けたりして、わかりやすくしたいところです。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

いつものようにお電話で、社長の 中井友實榮さんにインタビューさせていただきました。

中井さんは大阪出身で、大学卒業後は神戸で事務職のOLとして勤務。その当時の友人が家に遊びにきた際に「あら、お部屋に一輪の花も飾ってないの?」と言われたのが気になり、お花の教室に通うことに。

軽い気持ちで通い始めたのがだんだんとお花の魅力に惹かれるようになり、熱心に取り組んだ結果、プロとして結婚式やイベントのお花のアレンジをするまでになったそうです。

その後友人から、当時は日本ではまだ目新しかったプリザーブドフラワーを作る仕事の誘いを受けて、日持ちのしない生花から長期間美しさと生花の質感を保てるプリザーブドフラワーに注目し、製作方法を学んでネット販売を始めました。

プリザーブドフラワーのネット販売を始めて1年ほど経った頃に、関西の大手通販会社から中井さんの花を販売したいとの引き合いがきて、当時年間に50個ほどを1人でコツコツやっていたところに、なんと販売予測数2万個の引き合い!

ある意味ここが中井さんの運命の分岐点!
これをビビって断らず、なんとかできる方法を! と在宅で製作してくれるスタッフ募集をかけて10名もの女性スタッフを集めてこの仕事を引き受けたのです!

自宅の部屋中をプリザーブドフラワーの箱で埋め尽くしてこなし、実績と信用とノウハウと収益を手にした中井さん。
とはいえ、まだ実は会社員を続けながらの花の仕事をしていたのだそうです。

卸し先の販売業者さんが東京に移転することをきっかけに、自らも東京に進出(移転・移住)することに。いよいよ法人を設立してこのタイミングでようやく独立起業しました。

最近は形から入る若い経営者が多いですが、とにかく好きでやりたいと思ったことをひたむきに勉強しながら、とにかくどんどん行動・実践して突き進む。そういう方なんだなぁ〜と感じました。

その後、東京にてプリザーブドフラワーを軸に据えた製作・販売に加え、教室を開講。プリザーブドフラワーの作り方だけでなく、受講生が在宅ワークのビジネスも学べるようにしたところ人気を集め、なんと6年間で1000名を超える生徒さんが卒業されたそうです。(ひょっとすると今の日本のプリザーブドフラワーの認知度・定着度を築いたのは、中井さんのスクールと卒業生の影響が大きいのかもしれませんね)

しかしながらその後の2011年。東日本大震災が中井さんの人生観や運命を変える転機に…

震災後、「何かできることを!」と、別の仕事をされていた友人に被災地キャラバンに誘われ、ありったけのプリザーブドフラワーを担いで現地に向かい、仮設住宅の避難所にお花を届けたそうです。

当初プリザーブドフラワーが喜ばれるか不安もあったとのことでしたが、皆さんの「お花を待っていたの」という声を受け取り、「花」が本来持つ不思議な力を実感し、「花」が人に与える意味や癒しについて強く感じ、改めて「私にできることは何だろうか」と考えるようになり、「単なるお金儲けや経済的豊かさだけでなく、心の豊かさに繋がるような形で新たなお花の仕事を創造したい」と、大きな転機となったそうです。

そこから、「どこか地方で、より一層花が持つ力を伝えていきたい」と思い、バラを自ら栽培しようと土地を探し、また、ただ観賞用のバラ栽培では後発、新規就農では太刀打ちできないと考え、差別化しようと考える中で「食用のバラ」に行き着いたそうです。

そして東京にも比較的近くて便利な千葉県南房総の館山市に良い土地を見つけ、思い切って移住し、食用バラ専業の新たな法人「(株)バラの学校」を設立。

2年をかけてバラ園を整備し、数種類のバラを栽培。難しいといわれた有機無農薬での栽培にも成功すると、コンフィチュール(ジャム)やジェラート、ローズウォーター、バラの葉を使ったお茶「ローズリーフR」(商標登録)など次々と商品を開発するだけでなく、バラを使った料理やスイーツ、ドリンクを楽しむことができるカフェをOPENしたり、料理人・レストランや大手百貨店、通販会社などさまざまな販路を開拓したり、「館山市ふるさと特使」や農林水産省による「総合化事業計画」の認定も受けたりと、その行動力も経営手腕も卓越した素晴らしいものをお持ちです。

2019年には全国展開する結婚式場からのお声がかりで、東京港区南麻布のとてもラグジュアリーな式場施設内に教室兼カフェスペースをOPENするなど、自社ブランディングも秀逸。

ただ2019年の房総半島を襲った台風が原因で、近隣の水道管が漏水した二次災害でバラ園が浸水し甚大な被害を受けたり、コロナ禍で都内のカフェでのセミナーやイベントが開催できなかったり、外部委託のローズウォーターのボトル詰めが先方の本業不振で作ってもらえないなど、逆風もありました。

しかし新たに山形県で生産農園と研究を行ってくれるコラボ先を見つけたり、鹿児島県で農福祉連携の提携先を見つけたりと、逆風も荒波も乗り越えて頑張っておられます。

プリザーブドフラワーの事業はほぼスタッフに任せっきりでも十分に回り、収益もしっかりしているので、中井さんは今はほぼこの食用バラの事業に注力して、東京、千葉、山形を行き来してお忙しくされているそうです。

ネット活用に関しては独学でコツコツ試行錯誤されており、おちゃのこショップ、Facebook、Instagram、LINEで情報発信をされつつ、Youtube でバラの育て方オンライン講座をなさっています。

このおちゃのこサイトの目的の優先度を確認したところね単にネットショップとして小売通販の注文・売り上げを優先したいのではなく、あくまで食用バラの認知度や理解度アップ、食用バラ市場の成長・拡大といった大きなスケールで考えられておられる中井さんでした。

それでは具体的に気づいた点について「ダメ出し!」させていただきます。

具体的なダメ出し…


EC仙人 太田

https://www.baranogakkou.co.jp/product-list/37

すべての苗のページにある
※裸苗が初めての方は、植え方(動画)をご覧ください
という Youtube 動画。

これは、初めて苗を買う検討をしている方全員に見ていただきたい「重要な」動画のはずですね。
↓↓↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=SESTgvgfLqE

できればページ内に埋め込み動画化しておきましょう。

また、動画自体の構成やテロップ編集は良いと思うのですが、基本的な音声の音量が極端に小さい!(^^;)

他のYoutube 動画や広告動画と比べたらよくわかると思います。
アフレコ編集で平均的なYoutubeの音量程度に大きくしておきましょう。見た人がこれに合わせてボリュームを上げてしまうと、広告が入った時にビックリするくらいの大音量になってしまいますし、何より聞き取りにくいので…

また 下記、食用薔薇の土 のページ
https://www.baranogakkou.co.jp/product/392
ですが、埋め込まれた説明動画の音声と効果音のバランスが悪いです。

音量も大きくなったり小さくなったり。効果音もやや過剰に使い過ぎて落ち着かない(^^;)
音声は小さいのに効果音は大きすぎてビックリ。

この土は、苗を購入される方には購入されやすい商品だと思うので、すべての苗の商品ページに目立つように紹介リンクしておきましょう。(関連商品や「この商品を買った人は、こんな商品も買っています」では必ずしも表示されていないので…)

Youtubeでの説明、取り組み事態はとても良いので、もう少し編集のクオリティを上げていきましょう。
無理にPCでの高度で高価な編集ソフトを使いこなせなくて悩むより、スマホやタブレットで簡単に使える動画編集アプリもありますので、試してみてください。(オススメはVLLO や CapCut など)

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ローズリーフ缶20包 (2,780円〜8,778円)
https://www.baranogakkou.co.jp/product/489

商品名は「ローズリーフ缶20包」ですが、実際に選べる商品は花弁入りのスプリング、サマー、オータムの場合16包で紛らわしいです。リーフだけの20包と花弁入りの商品は分けたほうがわかりやすいと思います。

また現状、ローズリーフだけの「シーズン: 葉の香り(飽きない、後味すっきり)」は注文できないようになっていますが品切れでしょうか? この点もわかりにくいと思います。

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ローズリーフ20包+ローズコンフィチュール90g(4,700円〜5,150円(税込))
https://www.baranogakkou.co.jp/product/554

単品だと「ローズリーフ20包 2,780円」と「ローズコンフィチュール90g 1,000円」で合計 3,780円のものが4,700円になるのはかなり割高に思えます。実際は箱代などが加算されているためなのかもしれませんが、ぱっと見でわかる説明が見当たらないのでお客様は戸惑ってしまう(カゴ離脱)かもしれません。

また「リボンあり」or「不要」で、不要のほうが150円高いのも「?」なので、説明が必要です。その「リボン」というのが写真の缶や瓶の蓋に付いている部分のことなのか、それともギフト用の箱にかけるリボンなのか、写真や説明もないので、これでは購入できません。

貴社内の「当たり前」は、そのままではお客様には伝わりません。

「ふるさとチョイス」へのリンクも、すでにリンク先のページが削除されて見つかりません。至急削除修正しましょう。

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ローズリーフ缶5包+ローズコンフィチュール 6セット(21,000円)
https://www.baranogakkou.co.jp/product/553

これも リーフのみは5包で花弁入りは4包。また「6セット」も「ローズリーフ缶+コンフィチュール」のセットが6セットなのか、ローズリーフ缶は1つでコンフィチュールが6セットなのか、「ローズリーフ缶(スプリング+サマー+オータム+葉の香り)+コンフィチュール6缶」のセットなのか?

種類や内容量がいろいろあるので、ぱっと見でわかりにくくなっています。
缶の値段などもあるので、単純計算では合わないのかも知れませんが…総額は2万1,000円と価格が高いですが、リーフ缶単品20包や16包とコンフィチュール単品との価格と比べると計算が合わないので、内容量の組み合わせが余計にわからなくなってしまいます。
写真で示すならひと目でわかるように内容数量を写真上で明示するか、商品内容をすべて書き出すかして、わかりやすくしましょう。

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冷凍花びら200g ダマスク、フルーツ、ブルー
https://www.baranogakkou.co.jp/product/473

パッケージ写真だけで中身がまったく見えません。
「色がどの程度保たれているのか?」「解凍したら質感はどんな風になるのか?」など、料理に使いたい方は色の変化や見た目も気になるところです。
中味の写真もぜひ載せて、解凍の様子やノウハウも紹介しましょう。

総評

上でも触れましたが、とにもかくにもサイトを初めて訪れたお客様に当店・当社がどんなお店や会社なのか、その成り立ちや創業の思い、どんなお客様にどんな商品やサービスをお届けしてどんな価値創造をしていきたいのか…

といった一連の流れがまだまだ体系立てて整理して説明されていない点が最大の弱点だと思います。

中井さんにとっては当たり前の食用バラも…
◇そもそも食用バラってどんなモノ? 美味しさや栄養価は?
◇その栽培〜育成〜収穫の過程や様子(一次産業部分)
◇収穫した苗や葉や花の加工〜製品化(二次産業部分)
◇育て方や料理・利用方法など教育ビジネス(三次産業部分)
◇食用バラのレシピや美味しい食べ方、健康効果などへの使用・活用の「提案・啓蒙」→対個人、対料理人、対商売人、対文化教育団体など向け

まずはこの辺をきちんと整理なさった上で、ブランドイメージに合うようなオンラインショップのデザインのプロに依頼され、サイトにちゃんと反映されるのが基本的最優先事項だと思います。

食品・食材の中には、話題性や物珍しさで一過性のブームで消えていくものもあれば、しっかり定着して全国どこのスーパーにも置かれるようになるものがあります。

その差はやはり食品・食材として美味しくて栄養価が高く、応用度が高くリピートしたくなるようなものか否か? そして高価で一部の富裕層だけの贅沢品ではなく、リーズナブルな価格でより多くの人に愛されるだけの供給量が全国的に賄えるか? にあると思います。

例えば、古くはブロッコリー、近年ではアボカド、マンゴーなど、昔の日本にはなかった食材も、その美味しさや栄養価、調理の簡単さや応用度の高さから、今ではすっかり日本の食文化の中に定着しましたよね。ぜひそういう存在にできれば良いですね!

一方で例えばカスピ海ヨーグルトとか杜仲茶、ミラクルフルーツとかココナッツオイルなど、一時期ブームになってどこのスーパーの棚にも並んのに最近はあまり見かけなくなった食材もいろいろありますよね。結局美味しくないとか応用度が少ないものは、続く人が少なくなり、市場も広がらない(小さくなる)のです。

供給量・生産量は1社の努力だけではどうしようもないかもしれませんが、まずは基本的な美味しさや利用・活用方法・レシピなどの充実や提案をして、より多くの人になじんでもらえるようにすることが大事だと考えますし、プロ料理人たちに多く認めてもらい使ってもらえる食材にしていくことが大事だと思います。

食材にとってプロ料理人たちは最高のインフルエンサー ですから。

Nakai Rose Farm、 株式会社バラの学校さんのポテンシャルはとても大きく、社長の中井さんの才能や能力・手腕は素晴らしいものをお持ちだと思います。

やりたいことも山ほどあり、あちこちを飛び回ってそれらを次々と実現されておられる姿には大いなる感心と尊敬の念を持ちました。
リアルでアナログな人との繋がりと信頼関係で正に「実業」を築いてこられた中井さん。
今後の展開も楽しみです。

でも、「なんでも独学・自力で開拓する!」という姿勢はご立派ですが、ネットやSNSの活用・マーケティングに関しては、次々と新しいツールや手法も出現していますので、外部の力を借りてみるのも時間の節約になり良いと思います。

ただ「流行だからInstagram でオシャレなインフルエンサーに投稿してもらえば良い」というのでは、一過性のブームに陥るリスクもありますので要注意です。

今後の戦略や方針など迷われましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

以上、ダメ出し!道場でした。

あとがき
女性へのプレゼントにかなり魅力的な商品群だと感じましたが、ギフト包装の姿なども気になりますし、味見したことのないものを贈るのは気が引けます。ぜひお試し用のリーズナブルな試食・試飲セットなども用意してもらえると、通販でも利用しやすくなると思います。

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。