MINRYO豊中

カテゴリ:食品、飲料

MINRYO豊中

リピーター、新規を増やしたい

ついに…コロナに感染してしまいました(汗)
と言っても、発熱したのはもう1か月以上前になるのですが。
少し関節痛などがありましたが、熱は3日ほどで下がり、「全然大したことないやん!」と油断したら…

そこから咳が出始めたと思ったら、喉から気管支、肺全体へと呼吸が苦しくなり、鼻水、くしゃみ、咳、痰がどんどんひどくなって。

私は心臓、脳血管など循環器系の基礎疾患を持っているのもあってか、1週間後にはもう酸欠気味で動けなくなってしまいました。

行政のコロナ相談窓口は話し中ばかりで全然通じず、地元のかかりつけ医は内科・胃腸科メインもあって「来ても検査もできない」と言われ、病院を探す気力も失せて結局自宅でひたすら寝込んでいました。

呼吸がつらいのもさることながら、噂通りの味覚・嗅覚障害も出て味も匂いもまったくわからず、食欲もすっかり落ち、7〜8Kgも痩せてしまいました(汗)

3週間も経ったころ、ネットでちらっと見たハチミツを舐めると喉が楽になるとの(大した根拠もない)情報にすがって家にあったマヌカハニーを大きめのスプーンで舐めてみたところ、喉の痒みというか、喉と鼻の奥の炎症が一気に楽になって、咳の回数が激減しました。

たまたま治る時期と重なっただけかもしれませんが、少なくともかなり楽になったし、味覚障害でも濃いハチミツの甘さはしっかりわかって、食欲の助けにもなりました。

また水分は、水やお茶はマズく感じて飲みにくかったのですが、普段は飲まない「りんごジュース」をやたらと身体が欲して、毎日1リットルは飲んでいました。

現代医学の医者と薬はもちろん、人類の長寿と繁栄に大いに有益なものだと思いますが、昔から身体や健康に良いとされるりんごやハチミツその他の伝統的な自然食材は、やはり身体の免疫力増強や回復力UPに有効なのだと感じています。

さて本日のショップさんは、偶然にもハチミツを主力に販売するお店です。特にニュージーランド産で非加熱の生のハチミツと、インドネシアやマレーシアの針のないハリナシミツバチという珍しい蜂の同じく非加熱のハチミツを販売されているようです。

それでは「ダメ出し!道場」、始まりです!

第一印象:何が【強み】のどんなお店?…が不明確


EC仙人 太田

最近、同じような第一印象のお店が多いように思いますが、情報発信の活動はSNSが中心のせいか、拠点であるはずのおちゃのこショップでは売りたい物・商品ばかりが先走って、「当店は何が【強み】のどんなお店なのか」の「基本自店紹介」が不明瞭・不明確だと感じます。

「非加熱はちみつ」「クエン酸サプリメント」をメインにしていることはわかるのですが、どんな店主が、どんな思いやきっかけで、なぜこれらの商品をオススメ・販売するようになったのか? はちみつとクエン酸にどんな関連や脈絡があるのか?(プロフィール・ストーリー・メッセージ)などなど、何も背景がわからぬまま、よく知らぬ商品、特に口に入れる「食品」を買うのは不安もあります。

まずは商品を知っていただく前に、店主やお店の「自己紹介」+「強み」を明示してお客様に安心、信頼していただきましょう。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

店主の牧 里香さんにお電話でインタビューさせていただきました。

まずはショップ名の「MINRYO豊中」について。
豊中は所在地である大阪府豊中市からですが、「MINRYO」は民間療法→民療→MINRYOと名付けたそうです。

もともと牧さんが興味のあったさまざまな「民間療法」をコンセプトに、商品・サービスを広げてビジネスにしていきたいという思いの店舗名のようです。

昔、会社勤めであったころから営業や拠点責任者として企画やマーケティングの仕事を通じて、「いつかは商品やサービスを自ら企画して提供するようになりたいなぁ」と思っておられた牧さん。
その後WEBデザインの仕事も経て、健康食品などを販売する会社でネット販売の仕事にも店長として関わり、楽天やamazonでの販売も経験。

妊娠をきっかけに退職し、ご家族からの情報で今扱っておられるクエン酸サプリと出会い、ご自身やご家族の劇的と言って良いくらいの体調改善を経験し、「こんな良い物ならもっと多くの方に伝えればきっと売れる筈! 自分でも売ってみたい!」と思ったそうですが、当時ご自身で買っていたメーカー直販では50包×3箱とかなり大容量単位での購入しかできず、初めての方がお試しするには量も多く価格も高かったので、メーカーさんに直接仕入れ・小売販売許可の交渉を行い、無事に許可を得て仕入れ開始。2015頃にAmazonで少量単位のネット販売をスタートされたそうです。

その後、ある女性実業家さん(美容系サロン・化粧品販売)のセミナーを聞きに行った際に「おちゃのこネット」を薦められたのをきっかけにおちゃのこ出店。

その後、娘さんがアトピーで悩まれたのをきっかけに、別の代替療法のセミナーに出席された際、昔から民間療法に使われるハチミツの話を聞き、その方のハチミツ療法の会で、世界中の優良なハチミツ30種類以上を試食する機会があったそうです。

そこで、療法や効果以前に「良いハチミツはこんなにも美味しいのか!」「こんなにもいろいろな風味のハチミツがあるんだ!」と衝撃を受けたそうで、「次の商品はハチミツだ!」と閃かれたそうです。

そのセミナー主催者の方からのハチミツの仕入れも可能だったそうですが、希望者も多く、商談に時間もかかったり、ライバルも多くなりそうと感じた牧さんは、独自で良いハチミツと仕入れ先を探すことを決意。

そうこうしている時に、以前から親しくしていた発酵講座の先生から、ニュージーランドで無農薬の蜜源、非加熱の瓶詰などこだわって優良なハチミツ作りをしている日本人養蜂家の作っているハチミツを教えてもらい、そこに仕入れ交渉して出会ったのが、今の主力商品であるニュージーランドの非加熱ハチミツのシリーズだそうです。

また先のハチミツ療法セミナーの際に知った、通常のミツバチとは違う種の「針無しミツバチ」という熱帯の蜜蜂種から取れる、日本ではあまり知られていないハチミツを知り、あちこちと仕入れできる先を探していたところ、なんと「ハリナシミツバチの蜂蜜を取り扱いしませんか?」との飛び込みの営業電話がかかってきて新たなハチミツも取り扱いが開始。

集客や広報活動としては、アメブロ、Instagram、Facebook、TwitterとSNSでの地道な活動、持ち前のコミュニケーション力を生かしたリアルでの人との繋がりなどを通じてコツコツと少しずつお客様を増やしてきたMINRYO豊中さん。

ただ、拠点であるおちゃのこショップでの新規客の獲得、リピーターの増客について改善の余地ありでは!? と今回の「ダメ出し!道場」のお申し込みをされたようです。

具体的なダメ出し


EC仙人 太田

クエン酸サプリ クレプシー シリーズ
https://minryo.ocnk.net/product-group/1

シリーズ商品一覧のカテゴリーページですので、まずはヘッダー部分に「クレプシー」シリーズのコンセプトや共通情報を紹介して、ブランドやシリーズへの理解を深めましょう。

クエン酸やカルシウムのサプリなんて世の中にはあふれかえっている商品です。その中で「なぜクレプシーシリーズをオススメするのか?」「何が『強み』なのか?」まずはそこからです。

ネット販売の事業を始めるきっかけにもなった商品のようですので、お電話でお聞きしたようなエピソードやストーリー、体験談も含め、熱い思い・メッセージがあるはずなのに、ショップ内にはまったく表現されていません。

まずはご自身の体験や思いから。
その上でメーカーから、原材料や製法などの安全性や信頼性を牧さんご自身がインタビューしたり、専門的な資料を取り寄せてそれをお客様にもわかりやすくかみ砕いて解説するコンテンツを用意するなど、小売販売店としての情報付加価値を付けて説明しましょう。

薬機法がありますので、商品としての効果効能は謳えないですが、クエン酸やカルシウムやビタミンDなど個々の成分としての人体内における働きを客観的に図やイラストを使って説明するとか、外部専門機関の解説を許可を取って引用やリンクするなど、合法内での科学的説明をするのは必要だと思います。

また、クレプシーシリーズの商品名表記について、「5g×100包」とあったり、「50包×2箱」であったりと統一性がなく、内容量も2.5gのものもあったりしてわかりにくいので、すべて共通の書式で「2.5g×50包×3箱(375g)」のように商品名での内容量表示を統一すると、お客様にとっても量や価格を比較しやすい商品一覧になると思います。

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ナチュルPlus -消臭・除菌スプレー 300ml
https://minryo.ocnk.net/product/20
↓↓↓↓↓
特集ページのナチュルプラスに掲載されていない
https://minryo.ocnk.net/product-group/19

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ハチミツは、ニュージーランドの養蜂家鈴木さんブランドのものと、インドネシアやマレーシアのハリナシ蜂のPOT HONEYブランドのものがあるようですが、それぞれのブランド(シリーズ)ページのようなコンテンツは見当たらず、それぞれの特徴がわかりにくいです。

個々の商品ページでは説明はありますが、生産者や地域性、商品共通のこだわりなどはブランドページがあると集約された情報としてわかりやすく、また、SEO対策にも有効です。

今後、他のブランドハチミツが増えてくる場合も、ブランドごとの概要説明ページ+商品一覧があるとわかりやすいかと思います。

総評

ネットショップとしての商品撮影やページ作りなどの基本スキルは十分にお持ちのお店ですが、全体のコンセプトやストーリー、メッセージ性が弱いので、自販機的なお店止まりです。

ブログやSNSからの誘導がメインの集客ルートだと思いますが、それだけだとその都度集客になってしまいますので、お店サイトにもコンセプトやストーリー、メッセージをちゃんと明記したコンテンツを用意して、足元をしっかりと固めておきましょう。

せっかく自社サイト、本店をおちゃのこネットに持っているのですから、そこを疎かにするのはもったいないです。

新規客を若い層だけに絞らず、店長と同世代や上の世代も獲得できないか? 一度に多くではなくSNSを活用し新規客を一人ずつ獲得するアイデアや策は? とチャレンジしていくことが大切だと思います。

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また MINRYO(民間療法)というコンセプト、店名からすると、まだまだ情報や関連商品不足は否めません。商品は一朝一夕には増やせないでしょうが、少しずつ新たな商品で新たな客層を増やすつもりで新商品企画も進めていきましょう。

ご自身も開業前に感じられた、良い品でも量が多く価格が高いと容易にお試し購入しにくいので、ハチミツも種類が多いだけに数種類の少量お試し(味見セット)のようなものがあると、比較検討、購入トライしやすいと思います。

メーカーさんに交渉してそういう小容量パッケージができないか? メーカーができない場合、MINRYO豊中さんで詰め替えできないか? なども検討されると良いと思います。

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また、店名の由来である民間療法についての情報は、クエン酸やハチミツだけでなく世界中にはいろいろな伝承民間療法がありますので、そうした民間療法紹介をするコンテンツ(民間療法辞典)はいかがでしょうか?

日本だけでも、風邪を引いたら首にネギを巻いて寝るとか、たまご酒とか。今では生姜湯などは風邪に効くとは書いても言ってもないですが、食品としていろいろなメーカーから販売されていたりします。

よもぎの葉を乾燥させた「もぐさ」でのお灸など、民間療法から鍼灸師として認められる療法になったものもあります。

食したり飲んだりだけでなく、温泉療法なども民間療法の一つと言えるでしょう。古くから湯治として傷や病気を癒すと信じてこられました。

海外でも薬草やハーブ、動物の部位から昆虫や爬虫類、魚介類の乾物、樹脂や樹液、鉱物、マッサージやアロマテラピー等々、いろいろなものや手法がさまざまな病気や不調に効くとして使われたり行われたりしている例が各国ごとに数多くありそうですよね。

もちろん一部には大学や研究機関で成分分析され、有効成分や科学的根拠が特定されて医薬品や治療法となったものもたくさんあります。

まだそこまで研究されていないけれど、昔から伝わり、実際に今でも療法として使われているものや手法は星の数ほどあると思うので、そういう情報を一つずつでも調べてひも解いていくのはいかがでしょうか?

もちろん中には呪術師のおまじない的な科学的根拠とはほど遠いものも混ざっているので注意は必要ですが、そうしたものもウンチクコンテンツとして紹介するのも面白いと思います。

商品販売やアピールとはまったく別に、世界の民間療法を調べて国別やテーマ別に紹介するようなコンテンツを充実させれば、MINRYO としてのちょっとしたポータルサイトとして検索アクセスアップの助けになるかもしれません。

その際は単に検索して引用ではなく、あくまで牧さんの言葉、文章でできるだけ科学的根拠や成分などの解説しながら紹介していけば、魅力あるコンテンツになると思います。

MINRYO豊中さん&牧さんのライフワーク! となるかもしれません。(^^;)←好き勝手無茶ぶり言い放題でスミマセン!

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今後の展開などで悩まれましたらいつでもお気軽にご相談ください(^-^)

以上、「ダメ出し!道場」でした。

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【あとがき】
私のコロナ 自己流民間療法紹介(^^;)
冒頭コラムでお話ししましたように、コロナで完全自宅療養でとにかく咳と鼻づまり、痰がらみ、食欲減退に苦しんだ中、とにかく楽になりたいのと栄養補給しなきゃの一心で、自己流療法。

はちみつ:口内殺菌?、喉の奥〜鼻の奥の粘膜の炎症や不快を改善。食欲減退でカロリー、ビタミン、ミネラル補給の足しにも。

りんご、りんごジュース:りんごは医者いらず という言い伝え。水分、糖分(カロリー)補給。味覚、嗅覚障害でも不快感軽減。

緑茶:温かい濃いめの緑茶をゆっくり飲む。口内・喉の殺菌? 深部体温、胃腸を温め免疫力のUP。

ミント(薄荷)の飴や、ガム:唾液の分泌を促し、鼻づまりからの口呼吸で口の渇きや喉の渇きと不快感を軽減。喉の炎症を楽に。

ネギ+豆腐+玉子の味噌汁:味噌のビタミン、塩分、ミネラルとうまみ成分での食欲不振改善。ネギの揮発成分で粘膜の炎症緩和、タンパク質、アミノ酸補給。

その他:ビタミン類のサプリ飲む。

結局は、コロナも風邪。体温高めて、免疫力アップして、栄養補給して、自分の回復力で治すしかない。若くて健康な方は基礎体力が高いので症状も軽く短期に回復するようですが、基礎疾患持ち、体力の落ちている高齢者などは本当に油断せず、身体に良さそうな民間療法や予防法で気を付けて健康維持していきましょう!
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※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。