モリマサ商店

カテゴリ:食品、飲料

モリマサ商店

北海道で放牧豚の養豚を営んでいます。 生産開始から一年、今年9月から販売を始めました。 悩みは売上が立たないことです。 知名度が低いのか、何か購入までの動線上に問題があるのか、売上が伸びません。 ご指導ダメ出しよろしくお願いします。

ぐっと気温も下がり秋めいてきました。食欲の秋ですねぇ!
(私の場合1年中が食欲の春夏秋冬ですが…(^^;))

寒くなると、お鍋が食べたくなりますねぇ〜
皆さんはどんなお鍋がお好きですか?
魚介系の鍋、お肉系の鍋、水炊き系、醤油系寄せ鍋、みそ仕立て…
ちょっと洋風のコンソメや鶏ガラでトマト鍋とかカレー鍋…
豆乳や牛乳仕立て、チーズ等のこってり鍋などなど。

お鍋料理はお出汁・スープと具材、調味料との組み合わせ次第で、もう無限∞と言って良いほどあるのではないでしょうか〜!?

私がいろいろな味付けのお鍋の中で必ずと言って良いほど入れる大好きな具材は、なんと言っても豚肉です!
どんな野菜や調味料とも合いますし、豚肉自体から出るイノシン酸や脂肪の甘味も格別ですね〜。
鶏肉や魚介を入れるときでも豚肉は絶対欠かせません(^^;)

まぁお鍋以外でも豚肉料理は、豚カツ、生姜焼き、ステーキ、しゃぶしゃぶ、酢豚や八宝菜、野菜炒め、肉じゃが、豚汁、角煮、餃子にシューマイ、肉団子、肉まん、ポークチャップ、ピカタ、肉巻き串焼き、ポークカレーに豚バラ大根…

ハムやベーコン、チャーシューに加工されればサラダやチャーハン、オムレツ、オムライス、パスタ、ラーメン等々、いろいろな国のいろいろな料理に合いますね!

一見脂身が多く、高カロリーで太りやすそうに思われがちな豚肉ですが、脂の質の良い豚肉なら、牛の脂より低温で溶けるので体内に入ってからも比較的流れ出しやすく、体脂肪にもなりにくいとか。

またビタミンB群が豊富で疲労回復、糖質燃焼、代謝促進など、「元気の源!」と言うべき食材でもありますよね!

さてさて…
前回は鹿児島の豚を使った豚とろチャーシューがウリのラーメン屋さんでしたが、なんと偶然にも今回も豚繋がり!?
でも今度は日本列島をうーんと北上した、北海道は釧路市阿寒町の養豚場さんの産直ショップです。

養豚業を起業してまだ1年、ネットショップもオープンしてまだ1か月の新規ホヤホヤショップさんです!

では「ダメ出し!道場」スタートです!

第一印象:北海道の自然の中での放牧養豚場のイメージは良し。だが…


EC仙人 太田

トップページにアクセスすると、大きなスライドショーで流れる豚さんたちの画像。「自分たちが食べたいお肉を作る」「子供たちに見せたい牧場づくり」「地域との共生」などのコピーと「モリマサ放牧豚」「モリマサ商店について」など。

自らの紹介、メッセージが語られており、放牧での養豚へのこだわり、自然の草、地元野菜、道産穀物、昆布など餌のこだわり、阿寒の清らかな湧水。抗生物質など薬剤をできるだけ使わず、運動もたくさんさせて、良い環境でストレスなく元気に育つ豚たち。

まさに、愛情込めた養豚への熱い思いをしっかりと語られています。
その点では、とても良いサイトだと思います!

「健康的で良い豚が育つだろうなぁ〜」というイメージは与えられているとは思うのですが、どうしても「食肉通販ショップ」として見るときには、大きく気になる点が…

それは「豚さんたちの顔写真」です。

個人客への産直 BtoCショップとして見た時に、豚さんたちの可愛い顔がアップで写る写真の数々は、どうしても可愛い愛玩動物的な感情移入をさせてしまい、特に子豚たちに対しては、「可愛い〜」「ペットにしたい〜」といった気持ちを抱く方も少なくないでしょうし、ひいては「え、こんな可愛い子たちを殺して食べるのかぁ…!?」といった罪悪感さえ感じさせてしまいかねません。

私は牛肉も豚肉も鶏肉も食べますし、食肉としては好物ですので、キレイごとを言うつもりはありませんが…

「食肉」ではなく「動物」「生き物」として顔写真を見せられると、どうしても「可愛いなぁ」と思いますし、ペットのように擬人化して感情移入してしまいそうになりますので、気持の中にかなり食品購入にとってはマイナスな感情(罪悪感、かわいそう、心苦しさ等)が生じてしまいます。

もし焼き肉店や焼き鳥店で、「この子をさばきました!」と牛さんや鶏さんの顔写真が飾ってあったら…ちょっと引いてしまいますよね(汗)

水族館に行くと大水槽の前で、「ウマそー、腹減ってきた〜」などとブラックジョークを飛ばすオジサンをたまに見かけますが、元気に遊んでいる豚さんたちの顔を見て即、「美味しそう! 食いてー! 買いた〜い!」と思う人はかなり少数派だと思います。

自然環境の中での放牧の様子を見せる写真は絶対に必要だと思いますが、できれば個々の豚さんの顔が見えない距離感、横や後ろからの遠景写真などにして、豚さんたちのカメラ目線のアップ写真は避けるようにしたほうが良いと思います。

InstagramなどSNSならば、即購入ではないので時々なら良いと思いますが、購入を促すショップでは避けるほうが良いでしょう。

豚肉販売のためには「旨そう」「美味しそう」「食べたい」と思わせる必要がありますので、「可愛い」と感情移入させてはダメなのです。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

いつものように店主の盛政様にお電話にてインタビューさせていただきました!

盛政さんは実は元自衛官。それも30年弱もの長きにわたって第一線の部隊で勤務され、その間には阪神淡路や東日本大震災などの災害派遣を何度も経験され、極限の状況の中で肉体も精神も鍛錬され、また「食」の大切さも痛感されてきたそうです。

また、二人のお子さんが持病を持っていることをきっかけに、「病気を治したい」「少しでも痛みを和らげたい」「彼女たちを笑顔にしたい」と「身体にいい食材」に関心を持つようになり、また大自然の中に農場を作り「子供たちが帰れる場所を作りたい」と、約30年勤務した大好きな自衛隊を退職し、畜産での新規就農を決意されたそうです。

退職されてすぐに乳牛、豚、羊、肉牛などいろいろな畜産農場を回って研修、見学させてもらい、その中で出合った元北海道大学の教授で畜産農業の専門家の牧場で住み込みながら放牧養豚を学び、自らも放牧養豚をやろうと決断され、半年後には自らの農場と子豚を購入して養豚をスタートさせたそうです。

その行動力、意欲、短期間での決断力、実行力は素晴らしいと思います。とはいえ「商品」として売れるまで育てるには1年を要し、ようやく今年の9月にお肉の販売を開始されました。1年目は25頭の豚を育てられたそうです。

おちゃのこネットを拠点に、既にInstagram、Twitter、Facebook、YoutubeといったSNSに取り組んでおられます。おちゃのこショップ内のBlogも書かれています。

立ち上げには家族や友人やお仲間のご協力・お手伝いもあったようですが、現在の日々の運営はお一人だけでなさっておられるとのことで、養豚の実作業とネットショップの運営、SNSなどの更新となるとかなり手いっぱいで、なかなかやりたいこと、やるべきことをサクサクと…とはできていないようです。→今後の課題。

具体的なダメ出し


EC仙人 太田

既に養豚業を学んで実践されている盛政さんにとってはもう当たり前の知識や常識も、お客様にはまだまだ当たり前ではありません。

盛政さんにとって修業中に「当たり前」になってきたことをふり返りながら、一つずつ要素ごとに整理して説明するコンテンツを整えていきましょう。

「部位の違い」
例えば ロースやバラくらいは知っていても、シンタマってどこの部位でどんな肉質なの? など、部位の場所ごとの固さ・柔らかさやどんな調理に向いているのか? 旨味や脂肪分の多い・少ないは他の部位と比べてどうなの? など、「豚」の専門店としての情報がありません。

「普通の養豚場とモリマサ放牧養豚との違い」
狭い豚舎でストレスフルな中、穀物飼料で量産される一般的な豚と自然放牧で運動量豊富で草や地場野菜など多品目の餌を食べてストレス少なく育つモリマサ農場の豚との違いを比較表、イラストや写真などで素人である一般消費者にもわかりやすく説明するコンテンツが欲しいです。

肉質(各種アミノ酸の比率)や脂質(飽和・不飽和脂肪酸の比率)など成分が違うのであれば、科学的分析エビデンスも掲載できればかなり説得力が加わると思います。
今後ブランド化していくなら、これは優先順位高だと思います。

「餌の違い」
豚も人間も「食べる物」で身体は作られます。
一般的な養豚場の量産飼料と、モリマサ農場での野草や木の実、木の根っこに地場野菜やカツオ節や昆布などと、何といっても良い「湧き水」で育つ豚の肉質は、その栄養価や成分の違いだけでなく、豚にとっても美味しい物をいろいろ食べることは毎日が楽しみで心地よく、ストレスの少ない状態のはずですよね。

人間の子供もストレスフルで運動不足で甘い物ばかり食べていれば、不健康でぶよぶよと脂肪太りして体形も体質も悪くなってしまいますし、運動して多品目の食材をバランスよく食べる子供は、健康的な体形だけでなく心・精神状態も良く、すくすくと成長すると思います。

どんな餌・素材をどんな比率で組合わせて食べさせているのかなどは企業秘密もあるでしょうが、できる範囲で写真を添えて見せることで、「そりゃこんな餌を食べてたら健康的に育つだろうな!」と想像させることに繋がります。

「成長のペースや脂肪:肉比率」
電話インタビューで一般的な養豚ではたくさん食べさせ、たった半年間で子豚を115kgまで大きくしたら出荷するところを、モリマサ農場では1年をかけて100kgから150kg位まで時間をかけて育成し、成熟した味わいのあるお肉に仕上げているそうですが、成長曲線・グラフや脂肪と肉の比率などもある程度わかりやすく紹介できたら、お客様にも違いがわかりやすいと思います。
同じ100kgでも 脂肪比率が高い、低いの差がありそうですよね!?

「病気や死亡率、健康度」
これもインタビュー時に教えていただいたのですが、一般的な集団豚舎での養豚場では、過剰なほどの消毒や無菌で抗生物質を使って育てるため、免疫力が弱く、出荷までの半年間で数%の比較的高い比率で病気にかかり、病気になった豚は治療もせずに処分されるそうです。(治療費は高コストになるため)

でも、モリマサ養豚場では、もし調子の悪そうな豚を見つければすぐに隔離し、ちゃんと獣医さんに診てもらって治療し、短期間の投薬などで元気に回復させているそうです。

そもそも自然環境で野草やいろいろな食材を食べ、運動し、土にまみれて育つ豚さんたちは、自然免疫が付くので免疫力が高く、病気になりにくいそうです。

魚でも養殖モノより天然モノのほうが丈夫で身や脂の質も良く、旨味が強いのと同様に、天然・野生に近い環境で育てられる放牧豚の肉質が良く、旨味も強いのは納得ですね。その辺りはもっと詳しく比較説明されるべきです。

近所のスーパーの豚肉よりずっと価格も高く、遠くて送料が高くても、それでもお取り寄せして食べてみたい! と心から思わせるだけの魅力がちゃんとあるのですから、しっかりと伝えて見て知っていただきたいですね!

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SNSなど情報発信について…
Instagram、Twitter、Facebook、YoutubeにおちゃのこショップのBlogもと、情報発信に一生懸命に取り組まれておられますが…
中身を拝見すると、とりあえずはまずやってみる! という域をまだ脱しておられず、フォロワー数、ユーザー数を増やして、それを実際の購入客にまで育てることができていないようです。

いずれも、写真・動画をほとんど無編集で短い言葉やハッシュタグを添えてただ掲載している投稿が多く、伝えたいこと、伝えるべきことが説明できていません。
見る人が勝手に何か感じてくれればよい! というドキュメンタリー番組ではないので、お店として意図を持って見た人たちがいずれは「購入客」となり得るような説明文なりメッセージを添えて投稿しましょう。

「いいね!」だけでなく、リツイートやシェアしたくなるような投稿をして拡散してもらわないと、新しいユーザーに知ってもらえません。

Instagram は拡散の機能はないので、できるだけ多くのハッシュタグとそれを補足するような説明文やメッセージを書き込んでおきましょう。(過去の投稿も編集できるので、見直し追加修正しましょう)

例えば…単にエサやりの写真や動画投稿だけでなく、
#エサに野草 #エサに道産野菜 #エサに道産昆布 #エサにカツオ節

一般的な飼料だけでなく多品目の北海道の自然の恵みをアウトドアでバランス良くたらふく食べて、運動してどろんこ遊びしてハッピー気分(^-^)でノーストレスですくすく育つ豚さんたちなのです!

#シェフ達に知って欲しい #こだわり料理人と繋がりたい #グルメな人にこそ知って欲しい #農場見学大歓迎 #業務用お問合せ大歓迎
↑↑↑↑↑ こんなコメントを添えるようにすればチャンスは増えると思います。

Youtube も投稿数はまだ少ないですが、ダラダラと冗長な動画ばかりなので、1分〜3分程度の短い動画に編集し、テロップを入れたバージョンも作って、ちゃんと説明文とおちゃのこ店へのリンクは忘れずに入れましょう!

テロップは喋っている内容をなぞるだけでなく、無言の作業風景などは、何を何のためにしているのか? や、餌の配合等はそれぞれ何を混ぜているのか? とか1日何回やるのか? 1頭当たりどのくらいの量を与えているのか? などもテロップやアフレコで解説するとわかりやすいと思います。

Youtube のための動画と、おちゃのこ店掲載のための動画は分けて長さや編集・テロップなどのパターンを変えたほうが良いと思います。
おちゃのこ用は短く、テロップ、キャッチは大きくわかりやすく!

盛政さんがシャイで、カメラの前で話したりするのは苦手意識があるのかもしれませんが、店主・オーナーの人柄や考え方、取り組み方こそ産直サイトの魅力の一つでもあるので、その辺のセルフプロデュースや演出は工夫のしどころです。

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商品構成…現在は主要な部位ごとのカテゴリー分けで0.5Kg〜1.7Kg程度のブロック肉単位での販売のみになっています。
相手が肉に詳しい料理人や食品店のバイヤーならそれだけでも良いかも知れませんが、個人客をターゲットにするなら複数部位を少量ずつ組み合わせたセット商品…
例)ロース、肩ロース、シンタマ、ウデ、バラ 各500g×5種(計2.5Kg)で1万円(送料込み)お買い得お試しセット! とか…

夫婦やカップル2名さま、家族4人さまなどお客様のディナー1回分を意識してセット組みするとイメージしやすいかと思います。

その他BBQ焼き肉パーティーセットなど量を増やして客単価を上げつつ、ややお値引きしたお買い得なセットも用意したいですね。

養豚〜精肉〜加工→商品化に関しては控え目で真摯な「生産者」の顔であっても、小売り通販に関してはきめ細かく痒いところまで手の届く「商売人」の顔にならなければなりません。

ただただ大きな塊をろくな説明もせず勝手に買ってけ! では、ただの「高い豚肉自販機」です。なかなか「買おう!」にはなりません。

「豚肉」という単なる「食品」を買うなら近所のスーパーで安く買えます。

わざわざ高い送料をかけてまで北海道阿寒からお取り寄せするだけの「価値」を説明し、その「高いけど素晴らしいお肉」を部位ごとにどう調理したらより美味しくいただけるのか? までアドバイスしてこそのプロではないでしょうか?

盛政さんにとっては当たり前の「部位や調理法」であっても、それこそがお客様にとっては高い価格に含まれる「知りたい価値」なのです。

また現状は部位も少なく、生肉だけの商品ラインアップですが、例えば道産の樹木のチップで燻製したスモークハムとか、そこまでの加工はできないなら、お客様が自分でできるように道産の樹木のチップと塩をセットにしたようなアウトドア・キャンプを意識した商品企画もありだと思います。

自衛隊経験があり、狩猟もされる正にアウトドアのエキスパートである盛政さんの企画した「アウトドアで美味しくいただくためのセット」は、【強み】を活かした商品企画になるのではないでしょうか?

エゾシカの狩猟〜解体もされる盛政さん。安定した量を確保するのは難しいでしょうが、ジビエ(狩猟野生鳥獣の食肉)はブームでもありますので、不定期、時価であってもメニューに加えておくとモリマサ商店ブランドの価値・魅力になっていくと思います。

総評

まずは今回は個人向けの小売店としてダメ出ししましたが、生産量の少なさ、人員・労力不足、小売り通販なら多売・多出荷が求められることを考えると、ターゲットは個人客よりむしろオーナーシェフの食材へのこだわりを持った小規模事業者への業務用卸売りのほうが向いているのではないかと思います。

北海道の田舎という地理的ハンディのせいで、どうしても運賃コストは高くつくので、個人の客単価(数千円〜1万円)だと運賃比率も高くなります。逆に数百Kg、数トンのような大口業務客には、まだ生産量が対応できません。

なので、その間の1回の発注が数Kg〜数十Kg程度、1回単価にして数万円程度の注文をくれそうな個人オーナーシェフのレストランをターゲットにすれば、マッチするお店は十分にありそうですし、仮に週に3Kg=1万5000円ずつ注文してくれるレストランが10件あれば、月に3kg(1万5000円)×10件×4週=120Kg(60万円)の販売になります。
現在の規模なら適正量ではないでしょうか。価格はやや高い気はしますが、業務用は相手によって意欲や取引量やリピート次第で値引きなど差をつけても良いと思います。

いずれにせよ、リピートしてくれる業務卸があれば経営も安定しやすくなると思いますし、モリマサさんのこだわりや手間ひまも十分に理解しての取引ならば、高単価でも買ってくれるお店はあるかと思います。まずは首都圏、大都市の比較的高級なレストランに的を絞って営業をかけてみるのも良いと思います。

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新商品企画アイデア…インタビュー時には聞けなかったのですが、掲載・販売されてない内臓や耳や顔、鼻、豚足、尾など一般のスーパー等では入手しにくい部位はどうしているのでしょうか?(内臓ホルモン類は食材のBtoBモールに出品販売しているそうですが)

たとえば塩茹で冷凍など料理に使いやすい下処理済の真空パック加工をした上での商品化ができないか?
大きな塊でスモーク・燻製品・生ハムなど長期保存できる加工はできないか?
自社だけでできない場合は近場・道内でコラボ・協力事業者はないか?

その他廃棄される? 皮や骨、ひづめなども「いのち1頭分丸ごといただく」という観点から皮→革になめしてとか、骨→豚骨スープ用の骨としての販売(個人へも飲食店へも)とか、加熱殺菌した上で犬や、動物園の猛獣用の餌やおやつとして商品化できないか? なども可能性があるのではないでしょうか。

「豚ひづめ 豚耳 豚鼻 豚アキレス」などは検索してみてください。
実際にペット(犬)用のおやつとしてたくさん商品化されていますが、多くが中国産など安全面で不安のある外国産で、愛犬に与えたくないと思われるドッグオーナーも少なくありません。

国産品さえ少ない中で、「国産の放牧豚で薬品や抗生物質不使用の革、骨、ひづめ」はきっと需要があると思います。どこか小規模だけどこだわりのあるペットショップやペットフードメーカーとコラボできるかもしれません。

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現状はまだ売上、収益も軌道に乗っておらず、資金的にも、お一人という労力的にもいろいろなことを手広く積極的に取り組むことは難しいとは思いますが…

まずは商品メニューを増やし、個人客だけでなく、あらゆる業務客(飲食業、食品業、ペットフード製造業、動物園、皮革製造業、膠(にかわ)、ゼラチン製造業など)からの引き合い、相談を募集してみましょう。

安全、安心、国内放牧養豚の原材料 ということを「貴重な価値」と見てくれる「業種・業者」は、飲食業・食品店以外にも結構あるはずです。

なんなら、放牧場の豚の糞尿の混ざった土さえも、上手に発酵させれば優良な「たい肥」、「園芸用の土」として商品価値を感じてくれる業者もあるかもしれません。

モリマサオンラインショップは今はまだ豚肉だけのショップかもしれませんが、モリマサ養豚ビジネスはまだまだ成長のポテンシャルがあると思います。

ぜひ次世代のサスティナブル(持続可能)な新しい形の養豚業の先進モデルケースになっていただきたいと思います!

戦略アイデア、課題解決など相談がご必要な際はぜひお気軽にお声がけください。

以上、「ダメ出し!道場」でした!

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。