AYTURK

カテゴリ:アクセサリー、時計

AYTURK

SEO対策ができていないのか、アクセスが伸び悩みです

みなさんこんにちは、食いしん坊の太田です。(^^;)

さて、世界三大料理ってご存じですか?
フランス料理、中華料理はすぐに出てくるかと思いますが、あとの一つは!?

ヒントは親日国でも有名なあの国…そう、トルコ料理です!
私はトルコ料理が大好きで、関西にあるトルコ料理レストランは、パッと思い出すだけで10店は行ってます。

コロナなどですでになくなったお店もありますが、時々ふと思い出してはどこかのトルコ料理店に食べに行っています。

トルコのグルメといえば、ケバブサンドや伸びるアイスクリームなど屋台系のものを思い出す方も多いかもしれませんが、世界三大料理といわれるゆえんは、オスマン帝国時代からの宮廷料理です。

当時のトルコはヨーロッパから北アフリカ、アジアに至るまでの広大な帝国を築いていたため、各地から食材や料理人を集め、新しい料理が研究されて発展したそうです。

現代のトルコ料理にも、インド、ネパール、中華料理にも通じるマントゥと呼ばれる肉まんや、皮の厚い餃子に似た料理があったり、北アフリカ・アラブ料理にも見られる豆や焼きナスのペーストがあったり、ラフマージュンと呼ばれる小麦粉を練って薄く伸ばした生地の上にトマトソースベースでお肉や野菜を盛り付けたイタリアのピザに似た料理があったり(ラフマージュンにはチーズは使わない)と、東西南の広い範囲の国々の料理と通じ、影響を与え合った形跡を感じることができます。

イスラム教の影響で豚肉は使いませんが、羊肉、牛肉、鶏肉、魚介、ヨーグルト、チーズなど乳製品を使ったレシピも豊富にあります!

甘い物がお好きな方には「世界一甘い」といわれるヴァクラバというデザートをトルコチャイ(紅茶)でいただくのもオススメ!(^-^)

味付けや油脂も控え目で、理屈抜きにトルコ料理は野菜も豊富でカラフルでヘルシーでバリエーションも多く、とにかく美味しいんです!

召し上がったことがない方は、ぜひお近くの「トルコ料理」のお店を探して行ってみてください!

さてさて、今回のお店はトルコ料理のお店ではありませんが(^^;)、トルコは世界遺産で有名なカッパドキア在住の日本人店長さんが経営する、トルコの伝統工芸であるOYAというレース編みのスカーフやストール、アクセサリーなどをデザインから製造販売する専門店さんです。

それでは、「ダメ出し!道場」始まりです!

第一印象:第一印象とインタビューで分かった事のギャップ


EC仙人 太田

何が強み・特徴でどこのどんなお店なのかがよくわかりません。

実は、電話インタビューをさせていただいてわずか数日なのですが、気の早い店長さんが私のダメ出しを元にすでにサイトを修正・リニューアルされていまして…(^^;)

ダメ出し前の状態が一部見られなくなっています。

数日前は看板画像が「AYTURK」の店名だけでしたし、メニューの「About us はじめまして」もなくて、どこの何のお店で何をウリにしているのかも曖昧でした。

店長さんにとってはトルコのカッパドキア在住で、伝統工芸OYAレースの技法を使って自店デザインのオリジナルで製造〜販売していることは「当たり前」の日常なのですが、初見・初来店のお客様には、すでに削除されていますがトルコの伝統工芸品のランプや刺繍品など単純仕入れ商品のカテゴリーバナーもあったので、漠然とトルコの雑貨やアクセサリーを売っている(仕入れ販売?)お店として見える状況でした。

ブログやSNSからすでにお店のことや店長のライフスタイルをある程度知っているお客様だけが来店するお店、という意識が強かったようですが…

トルコ雑貨、トルコ工芸品、トルコ土産などのキーワードで集客したいわけではなく、「オヤレース」というレース編みの手芸工芸技術を用いていますし、伝統的なスタンダードデザインのモチーフも使っていますが、あくまで商品としてはすべて店長自らのオリジナルのデザインと現地のプロのオヤレース職人さんたちの手によるプロダクトだそうです。

そして、店長は、「伝統工芸品」を押して売りたいのではなく、OYAレースの精緻な技術と美しさをベースにしつつも、あくまで自らの感性でデザインした現代の日本や(トルコ外の海外)で通じるファッションアイテムとしてアクセサリーや服飾雑貨を販売したいという思いでAYTURKを運営しているとのことです。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

店長の高木尚子さんは、かつては日本の大手旅行会社の添乗員として世界中を訪れておられました。縁があってトルコの有名な世界遺産の町カッパドキアのホテルに転職。観光の目玉である気球体験に携わるものの、気球ツアーは朝だけなので、それ以外の時間に何かしたいと考えていた矢先、元々ハンドメイド好きであった高木さんが出会ったのがOYAレースというトルコの伝統的なレース編みの工芸でした。

自らも習う中、先生であった方のお店のネット販売を担当してビジネスをスタートし、先生は高齢で引退されましたが、そのお弟子さんやお仲間たちを作り手の職人さんとして、高木さんがデザイン・企画・マーケティング・販売を行い、現地に法人も設立して、日本やアジア、欧米もターゲットとして、それぞれに向けてネットショップやモール、マーケットプレイスに出店・出品して販売されているとのことです。

高木さんのデジタル(パソコン)で作るデザインを、パソコンなどほとんど使えない職人さんたちに製作してもらうコミュニケーションやノウハウは、独自に共に創り出した手法なので、容易に他社は真似できません。

伝統工芸品から脱却したオリジナルデザインのオヤレースは、正にオンリーワンのプロダクトであるようです。

おちゃのこショップは基店・メインサイトとして考えてはいるものの、実際の販売は他のハンドメイドサイトなどの方が売れており、おちゃのこサイトへの集客や販売方法に悩んでいるというのが現状。

作る方のスタッフは10名程度いますが、ネットの運営やSNS、ページ制作、マーケティングは高木さんお一人なので、優先順位や労力不足にも悩んでおられるご様子です。

ほとんどは個人客への小売通販とのことですが、海外のセレクトショップさんからセミオーダー、カスタマイズ、オリジナルなど、卸売りのまとまったオーダーもあるそうで、この成功体験は今後のB to Bへのきっかけ、ヒントにつながりそうです。(総評でコメントします)

具体的なダメ出し


EC仙人 太田

まずはお店の自己紹介。すでに看板画像に「伝統伎で作る、AYTURKのオヤレース。トルコのカッパドキアからお届けします」と入れたり、メニューに「About us はじめまして」を用意されて、お店の概要は作り始められてはおられますが…

初見のお客様目線で見てみると、「AYTURKって何て読むの? どんな意味?」から始まって、オヤについての説明はありますが、客観的な事実だけで面白味もなく、お客様の興味や関心が湧くような内容ではありません。

「店主でありデザイナーである高木尚子とはどんな人間なのか?」「なぜカッパドキアに暮らすことになったのか?」「どんなきっかけでオヤレースに関わったのか?」「オヤのどんなところに魅力を感じて惚れ込んだのか?」「伝統工芸を伝えたいのか? それとも自分のデザインしたアクセや雑貨を世界中の人に使って欲しいのか?」などなど、今までの経緯やお店・店主の経験や歴史、オヤや職人さんとの出会いに関するストーリーやエピソード、お客様方に知ってほしい、伝えたいメッセージ(思いや意思)がありません。

生活必需品であればこうしたものも不要ですが、趣味・嗜好・アートやファッションなど思考や思想、「好き!」という動機が買い物に影響する商品の場合は、店主の思いやライフスタイルから発せられるメッセージ性が重要です。それらに「共感」「共鳴」したお客様が「共有」=「購入」したくなることが受注・売上につながります。

実店舗への来店で接客すれば、なんとなくの感覚(右脳)でそれらを感じて、衝動買いも起きやすいのですが、左脳で冷静な判断をされがちなネット通販では、事実や理屈と価格だけではお客様の心・気持ちをなかなか動かせません。

ぜひ、ご自分の言葉で「思い」を伝えてお客様の「心」や「感性」に感じさせてあげてください。

これはお店の自己紹介でもそうですが、店長やスタッフ、職人の紹介にも有効で、知れば知るほど親近感や信頼感も湧きますし、商品そのものの外観やスペックだけでなく、作り手の意思や思いを知った方がよりその商品への思いも強く(欲しく)なるものです。

何の説明もない絵画や美術品よりも、作り手のプロフィールや生い立ち、ストーリー、思いなどを知れば、高額な作品も売れるようになるのと同様です。

AYTURK は単に小売店のとして「店名」ではなく、Oya lace fashion items designed by Naoko Takagi の「ブランド名」であると思います。

「ブランド」には物語やメッセージが重要です。

そこを今一度考えて、自己紹介に盛り込んでいきましょう。

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●質感の見せ方

ネックレス、ラリエット、ブレスレット、ストール、スカーフなどある程度大きくて、身に着ける過程や、付けていても動きのあるものはその「動き」や「質感」を伝える工夫も大事です。

現状は静止画の写真ばかりですが、どんな生地感、糸の質感、柔らかさ、固さ、ハリやコシ、揺れ感、ドレープ感であるかを数秒でよいので短い動画も使って商品ページで見せることで購入確率(転換率)を高めることができると思います。

Instagram でもぜひリール動画を使って質感を見せつつ、新規フォロワーを増やしていきましょう。

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ブランドサイト として進めていく際にはイメージ作りも重要です。
現状は置き撮りやマネキン撮りだけですが、モデルさんの装着イメージカットも必要です。

いろいろな服装とのコーディネート提案や事例で、対象となる流通小売店の幅も変わってきます。(いろいろな年齢層やファッションタイプ)

従来通りの自社でプロのモデルを雇い撮影という方法も有りですが、地元への旅行客や留学生を着ている服ごとスポットで安く雇うとか、Instagramで自撮りの上手なモデルさんを見つけてオファー・契約し、商品を送って、リモートで撮影してもらうなども検討の価値ありです。(いろいろなタイプ、ファッション傾向のモデルさんを数人契約)

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SNSに関しては Instagram をメインに発信していくのが良いと思いますが、リール動画投稿をメインに新規フォロワーを増やす。個人だけでなくファッション業界のバイヤーの目を意識した投稿内容やハッシュタグを付ける。英語、中国語(台湾語)のハッシュタグや投稿文もできるだけ添える。バイヤーやテレビ局、ファッション雑誌などからの取材や相談DMをwelcome と毎回アピールするなどの工夫も必要です。ハッシュタグや説明文に手を抜いた投稿は無意味です。

総評

プロダクトのデザイン洗練度、精緻な作りの商品のクオリティは本当に高いと思います。トラディショナルだけどデザインは古臭くて工芸品の域を出ない作品ではなく、リアルな現代のファッションシーンの中での実用にかなうアイテムだと思います。

なので自らがハンドメイドの工芸品としての検索キーワード対策や個人向けマーケットでの小売りに留まることなく、おちゃのこサイトはブランドサイトとして小売よりもコンセプトやストーリーやメッセージを優先し、服飾雑貨・アクセサリーブランド・メーカーとして小売り店や流通業のバイヤーさん向けを意識して、直売小売りは別商号で各国向けの外部モールやマーケットプレイスでされるのが良いかと思います。

商品そのもののアピールはモチロンですが、「私たちAYTURKにできること」「何が得意か」「なにができるか」オリジナル、色変などカスタマイズやアレンジ、モチーフ製作・変更、小ロット複数バリエーション対応など、できるだけ具体的に事例なども含めてアピールしていきましょう。

価格帯に関しても、もっと強気に高価格シフトしてハイブランド化し、卸売りでも自社も卸先も十分に利益の出るようにしていく必要があると思います。(ショップ経営者やバイヤーはデザインは好きでも儲からない商品は扱いたくないもの)

低価格で個人向け通販を一人で行うのは、すぐに労力的な限界が訪れてしまいます。十分な量を小売販売するには、人的資源や物流投資が必要ですが、B to B製造卸へのシフトであれば、今の製造キャパでも販売は高木さん一人体制でも数倍の売上規模にはできると思います。

得意な部分(企画、デザイン、営業)を活かすにもB to Bに力を入れてアピール、アプローチされてみるのが良いと思います。

特に日本市場に力を入れたい場合は、帰国の頻度を増やして営業するか、日本国内で動いてく入れる営業マンを雇うか、いっそ代理店を募集・面談して任せられるパートナーを見つけるなども一案だと思います。

いずれにせよ、メーカー・ブランドとしてとてもポテンシャルの高さを感じます。Instagram でコラボ先やインフルエンサーを募集してみるのも一案かも知れませんね。(契約内容、方法は十分慎重に吟味してください)

その他具体案、具体策でお悩みの場合はまたお気軽にご相談ください。

以上「ダメ出し!道場」でした!

さてさて、週末はトルコ料理を食べに行こうかな! っと(^^;)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。