心斎橋 法善寺あられ

カテゴリ:食品、飲料

心斎橋 法善寺あられ

お世話になります。
おちゃのこネットへ出店して3ケ月になります。
楽天では5年程経験があります。
自身では分かりにくいところを第三者からの客観的な意見を宜しくお願い致します。
◆◇ 心斎橋 法善寺あられ ◆◇
本店 河原 巧二
http://www.rakuten.ne.jp/gold/houzenji-arare/

街を歩けばビルがあり、横文字の看板があふれ、TVでも新聞雑誌でもカタカナやアルファベット名の商品名が当たり前の現代の日本。

しかし、一方で お寺、神社、着物、お米、醤油、味噌、日本酒…
いわゆる「和」の良さ・魅力を持ち続ける物や場所も依然としてあり続けます。多くの方が、海外にいる家族や友人に何かを送ったり手土産を持っていくなら、こういった「和」を感じるアイテムや食材を送るのではないでしょうか?

ワインや洋菓子のウンチクを語るおしゃれさんやグルメな方は多いですが、逆に外国からお客様をお迎えして、どれほどの日本人が日本酒やお米、醤油、味噌などの伝統食文化について説明できるか不安です。

今回のお店さんは、「お菓子のお店」と言ってしまえばそれまでですが、ある意味、日本のお米文化の一端を担う伝統的な「あられ屋」さんです。

それでは「ダメ出し!道場」第35弾スタートです!(^-^)

しっかり作りこまれた「きちん」としたお店


EC仙人 太田

創業大正9年(1920)の歴史をちゃんと感じるキチンとした軸のあるお店のつくりですね。「ブランド」とは一朝一夕にできるものではありませんが、まさに百年弱、餅米菓子一筋で続けてこられ、一本通った「筋」を「きちん」と感じさせるお店だと思います。

おごらず、出過ぎず、でも主張すべきところはきちんと主張する。
会社概要、店舗案内、製造責任者のこだわり、店長の部屋 いわゆる商品アピールではなく、企業・店舗というブランディングのアピールがしっかりとできており、何を大切にして営んでいるかという【強み】が明確なお店ですね!

強いて言うならば、島影社長、製造責任者の宮垣さん、そして店長の河原さんのお写真、いずれも真面目な表情が硬い、硬すぎます!

以前にも書いたと思いますが、お客様にとって見知らぬ男性の真面目な表情は、「マジメ!」という好印象よりも、「コワそう」「近寄りがたい」という印象になりがちです。

やや本人にとっては大げさなくらいの笑顔の写真でちょうど良いくらいです! ぜひお写真を撮り直しなさって差し替えてみてください。

写真の大きさ解像度不足なものもある


EC仙人 太田

すべてではないのですが、いくつかの商品では、肝心の中身の写真が少し小さくて(クリックしても大きくならず)よくわからないものがいくつか見受けられます。

例)
http://www.houzenji-arare.co.jp/product/191
http://www.houzenji-arare.co.jp/product/94
クリックしても拡大せず

http://www.houzenji-arare.co.jp/product/168
袋に入ったまま(無添加シリーズ全部)

これはまるで、せっかくのおいしそうなあられを1〜2m先からしか見られないようなもどかしさを感じます。

グラム表記だけではお客様目線からわかりにくい


EC仙人 太田

鬼サラダ 95g、えびの華 85g、ギュー辛せん 75g…
食品販売ですので、内容量表示として重量が明記されているのは当然ですね。でも、現物の袋や箱を手に取れず写真でしか商品パッケージを見られないお客様にとって、この重量表示だけで内容量を正しくイメージできるでしょうか?

河原店長やスッタフにとっては毎日見て当たり前のあられ商品の数々も、お客様にとってはたまに買って食べる商品で、重量と容積の関係までは常識として覚えているほどのものではないと思います。

実際に届いてから…「思ったよりたくさん入ってるのね」「一粒の大きさがイメージと違う」「あ、意外と少ないんだ」「もっとたくさん入ってるかと思った」とがっかりされるお客様もいれば期待以上で喜ばれるお客様もいらっしゃるでしょうが、いずれにせよお客様は「グラム表示」だけではわかりにくいものです。

見た目、パッケージとしての袋入りの写真は必要ですが、中身の量もしっかりわかるように、一袋丸ごとお盆や鉢に出して見せるような工夫もあっても良いかもしれませんね。

袋入り写真もなんらかの比較物があればより大きさがイメージしやすくなると思います。

実店舗であれば手に取ればわかるものも、ネット店では写真だけで判断するのは意外と難しいものです。一工夫を考えましょう。

マジメで丁寧だが親しみやすさは無い


EC仙人 太田

サイト全体、店舗全体の雰囲気はとてもマジメで清潔感もあって決して悪い印象ではないのですが一方で、陽気さ、楽しさ、親しみやすさのような印象もありません。

シンプルに言えば「笑顔」を感じられないドライな印象です。

これはサイト全体を通じて人の気配「人気(ひとけ)」が感じられないからだと思います。

オンラインショップは決してメーカーカタログではありません。
あくまでショップ=「売り場」です。

実際の 法善寺あられさんのお店には、スタッフやお客様の笑顔が溢れているんじゃないですか?

そういった接客のワンシーンを写真で載せるも良し、お客様の声を笑顔の写真を添えて載せるも良し。食べているお客様や子供の笑顔のシーンを載せるも良し。

あられを食べたい、あられを買いたいという直接的な利点だけではなく、その先にある「美味しいあられを食べながら家族が笑顔になりたい!」「美味しいあられを送って先様に幸せな笑顔になれる気持ちをお届けしたい!」という一歩進んだ"価値"を売る店になれば、より完成度の高いオンラインショップになれると思います。

あ、最後に私の個人的な希望なのですが…

企業秘密などもあって難しいのかもしれませんが、味付けに用いている砂糖、醤油、味醂などの原材料の明記、こだわり、アレルゲン表示などもはっきりできれば、よりお客様に親切ですし、使う調味料次第では新たな付加価値を持った商品ができるかもしれませんね。

では、本日はここまで!

総評

老舗店のオンラインショップとしての基本はできていると思います。しかしながら、実店舗と違い、地元の方のリピート、大阪に来た方のお土産物、大阪から出かける方のお使い物という、実店舗での需要だけでなく、今後、客数を増やし、売上げを伸ばしていくことを考えるなら、「当たり前レベルのあられ屋」ではなく「驚きや感動のあるあられ屋」として新たな需要を掘り起こしたり作り出す工夫がなければ、オンラインショップとして十分な収益を作っていくのは難しいかと思います。

今回ご指摘した部分の改善を行ったうえで、今後はオンラインショップとして実店舗ではできない販売方法やパッケージ形態、受注体制など小手先論ではない本質の改善ができれば次のステージに進めると思います! それを期待して70点!(^^;)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。