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ダメ出し道場番外編

ダメ出し道場の応募がなかったため、スタイルイー太田さんによるダメ出し道場番外編をお届けします。

夏休みを挟んで気付けば9月。日中はまだまだ蒸し暑い場所もありますが、朝夕は涼しくなって秋の足音が聞こえて来ましたね。

欧米では9月は新年度の始まり! ということで(やや強引ですが(^^;))、今回は個別のお店を取り上げるのをお休みして、皆さんに初心を思い出していただく機会の号にしたいと思います。

さて…
「私!脱サラしてネットショップを始める!」
私がネットショップに関わり始めた1996〜7年頃には、そんなことを言う人はまだごくごくまれで、相当なチャレンジャーだと思われていました。

それが今では、
「へぇ〜、お前もかぁ〜、オンラインショップって簡単に開けるんだね」
「ネットショップ? あぁ、こないだもそんな話聞いたなぁ〜」
っていうくらいに当たり前になって来ました…

「じゃあ私もやってみようかなぁ…」と、ブログやSNSのように、趣味でも始めるような気軽なモノになって来ているかもしれませんね。
おちゃのこショップの店主さんたちにもこういった方は少なくないのではないでしょうか?

また…個人事業に限らず、企業においても新規事業を始め、新たな商品を新たな市場に販売開始する際に、「ネット販売」という手段を考えない企業はもはやない! と言っても過言ではないでしょう。
「我が社の新規事業の販路はネットで開拓しようと思います…」
「事業立て直しには、ネットによる受注UPが不可欠です!」
などと「倍で返す」ようなドラマにも出てくる話ですね。(^^;)

それはつまり、何かを売る際に、「ネットで販売する」は、もはや当たり前の手段になっているということです。

「ネットで売ってみる」は当たり前だが…


EC仙人 太田

「売る物」があれば、まずは「ネットで売ってみる」は当たり前になって来ましたが…

しかしながら、多くの起業者、事業者が勘違いするのは、「ネットで販売する」ことと「事業としての商売が上手くいく(儲かる)」はまったく別物だということです。ネットで売れば何でも簡単に売れる、そんな甘い話はありません。

売れる商品をしかるべくして売れるように上手に売っているお店が売れているのであって、それでも、利益をしっかり得て儲けて売っているかどうかはまた別物なのです。

日本最大級! のあの大手モールでも、かなりの初期投資をかけて出店したものの、セール! セール!、広告! 広告! と追い立てられて、安売りに走る(走らされる)お店も多く、きちんと黒字経営しているお店は過半数どころか、かなりの少数比率だと聞きます。

一方、大手企業でのネット販売となると…自社ドメインの自社サイトでサーバーから決済システムに加えプロデザイナーによる質の高いサイトデザインまで…と高額なIT投資を行い、マスコミ発表までして鳴り物入りでEC(電子商取引)事業としてスタートさせても…

開店以来、大して商品も情報も更新されず…あぁあ、ただの巨大な自販機になってしまってる! なんてサイトも珍しくありませんね(^^;)

しかしながら、おちゃのこネットでお金をあまりかけずに小さなオンラインショップをオープンしたけれど…商品もあまりなく、集客も少なく、月に数件も注文が来れば良い方…ほとんど毎日0円行進…なんて話もまた多いのが事実です。

成功する店としない店…何が違う?


EC仙人 太田

考えてみてください。何か「売る物」を持っている人が 最も安価に手っ取り早く商売を始める方法は?

途上国でも人通りの多そうな路上にゴザを敷いて 商品を並べ、値札を書いて 通りを行く人に「いらっしゃーい!」と声をかける。
これが 商売の基本でありもっとも手軽な起業ですよね!(^^;)

ゴザさえあれば?(なくても)1分で開店できます。うまく行けばそれでも1日で黒字化できる可能性も十分にありますね。
しかしながら、ゴザショップの皆が儲かって成功する! そんなことはあり得ませんよね。

良い立地、良い商品、良い見せ方、良い接客、良いサービス、安心、安全などなど売れる条件はいろいろあるはずです。

例えば…
砂漠地域の電気のない暑い国の露店で、高級電気ストーブやヒーターを売っていても売れるでしょうか?
イスラム教徒が100%の国で「高級豚肉を使ったジューシーな肉まん!」とか、インド(ヒンズー教徒の国)で「日本のビーフ100%カレー!」と看板をかかげても商売になるでしょうか?
お年寄りに人気の巣鴨にネイルショップ、若者の町 原宿竹下通りに仏壇仏具屋を開店させて儲かるでしょうか?
物珍しさで1件や2件は売れるかも知れませんが経営として成り立つとは考えにくいですね。どんなに内外装にお金をかけて、キレイで素晴らしいお店を作っても、高品質な商品を並べても、市場ニーズと商品が合わなければ経営は成り立たないのです。

成功したければ…
砂漠地域の電気のない暑い国の露店で日本製の丈夫な扇子や団扇を。
イスラム教徒が100%の国なら「ハラールフード」(イスラム教のルールにのっとった食事を証明する)のマークを付けた日本食店を。
インド(ヒンズー教徒の国)なら「日本で人気の100%野菜カレー!」
それならかえって興味をひきつけて流行るかもしれません。

巣鴨には 「きみまろさん」をキャラクターにした縁起物のパワーストーンのアクセサリー屋さん。
原宿には 有名モデルタレントさんが身につけていた数珠ショップ!
なら大ヒットするかも知れませんね! (^^;)
儲かる商売とはこういう考え方が大事なのです!

誤解を恐れずに申し上げるならば、「おちゃのこネット」はいわばネット上での ゴザショップ開店システムかも知れません。
最初から大きなビルが建てられる企業はおちゃのこネットを使わないでしょう。

小さな事業者が最も低コストで手っ取り早くまずはモノを売る場を立ち上げる仕組みという意味で、「おちゃのこネット」は最適なゴザショップ開店支援システムですね。

戦後の闇市から…、または、震災後の露店から…、
私たち日本人はそんなゴザショップからコツコツと努力して…
屋台→プレハブ小屋→店舗→ビルや多店舗へ…
と成長して行くお店や企業を多く見ている筈です。
ではそのように成功できたお店は何が違っていたのでしょうか?

・他店とは違う魔法のような販売テクニックがあったのでしょうか?
・世界に唯一、最高品質の商品開発ができたからでしょうか?
・絶対的に有利な立地条件があったのでしょうか?
・最初から美しい店舗や内装があったのでしょうか?
・豊富な資金と在庫・品揃えがあったのでしょうか?
・多くの集客をするための広告宣伝費をかけられたのでしょうか?
・カリスマ的な容姿を持った美男・美女の販売員やモデルがいたのでしょうか?
・政財界に強力なコネを持って推薦・応援してもらえたのでしょうか?
・etc.,

ひょっとするとこのうちのいくつかの要素を持っていたお店や企業はあったかもしれませんし、ないよりは有利になったことでしょう。

しかしながら多くの成功店もこれらの要素を最初から持っているわけではありません。ゴザショップ(のような初心)から始まって、コツコツと商品、パッケージ、サービス、店舗内外装、広告手法、集客、スタッフ育成、物流、会計、立地などなど、一つずつの要素を、少しずつ少しずつレベルアップして成長して行ったのです。

「なぁーんだ、当たり前の話じゃん!」
そうおっしゃるかも知れません。
でも、その通り! 「当たり前の話」なんです。
オンラインショップであれ、実店舗であれ、商売で成長、成功するのは、まずは
「当たり前のことが当たり前にできるお店になる!」
そういうことなんですね。

逆の見方をすれば、そういう当たり前をできずに、ホームページのデザインを一生懸命美しく仕上げることばかりにこだわっている。
カッコよくオシャレな写真を撮ることばかりにこだわっている。
SEO対策をやって上位表示することばかりにこだわっている。
とにかく他店より安く売ることばかりにこだわっている。
そんな上っ面ばかりのお店は成功できません。

おちゃのこネットのお店には…もちろん業暦何十年の法人さんもあれば、脱サラしてつい先日起業したんです! というベンチャーさんまでさまざまです。

「どんなホームページのデザインにしたら売れますか?」
「どんな写真にしたら売れますか?」
「値段はもっと安いほうが売れますか?」
「SEOはどうすれば売れますか?」
はいはい、皆さん同じ事を聞かれます。

もちろん、個々のお店について、そのお返事や答えはあります。
しかしながら多くの場合、それらがそのお店にとっての「最優先事項」ではないということです。もっと大事な点がまだまだ未熟で低レベルなのに、店主は一生懸命、小手先の見た目やテクニック論に走ってしまっている。

成長・成功出来ないお店に共通のポイントはここなのです。
言い換えれば
「当たり前のことが当たり前にできた上で…大事な点への気付き」
これがあるかないかなのです。

事業としての資本・資金の差、人材・人員の差など最初からの能力の差で有利・不利はあって当然。豊富な資金、優秀な人材はあればあるに越したことはありません。しかし、ベンチャー、中小にはこれらはないのが当たり前。ない前提で、じゃぁどうするか? それを考えて創意工夫で本質的な部分に注目して一歩ずつ進んでいくことが大事なのです。

限られた資金や人材、商品の中で今、何を最優先で取り組み解決して行くか、それに気付いて手を打っていくことこそがオンラインショップ経営なのだと思います。

例えば…


EC仙人 太田

他にはない良い製品を作れるけど、十分な広告宣伝費を持たないがため、多くの人に知ってもらえない会社は、いかに多くの人にその良さを知ってもらえるように努力するか!

人気の商品を安く大量に仕入れ、他店より安く販売しても利益を確保できる、そんなお店は有利な仕入れ条件を確保、維持することが強みですね!

まだ日本ではあまり知られておらず、入手しにくい海外の良い商品を販売するお店は、並行輸入や海外通販サイトとの差別化をする付加情報や専門店ならではのレア物の品揃えや、親切丁寧な質の高い対応やギフト包装などのサービス、その商品のプロならではのアイデアや提案が差別化ポイントになるかも知れません!

スイーツや惣菜など一般的な認知があるけれど、他店とは一味違う! と自信のある商品は、試食レビューなどの口コミが強い味方になるでしょう!

などなど…

しつこいけれど「強み」!


EC仙人 太田

ただ、店を構えて商品を並べているだけ、ではなく、個々のお店の強みや特徴を踏まえて「強み」を創造し、それを生かし、適切な方法でアピールする!

多くの経営者さんは、言われなくともコツコツと、試行錯誤、トライ&エラーを繰り返し、一歩ずつ階段を登って行かれるものです。

しかしながら、無駄なエラーの数を減らし、その「気付き」を得るために、私のようなオンラインショップのプロの目に相談し頼ることも成功への「近道」「特急切符」だと思ってください。

コツコツとお金は掛けずに時間をかけて、5年、10年かかって成功すればいいのか? 多少の投資をしてでも1年2年で成果(黒字化)を出したいのか? それこそが経営判断です!

「ネットで販売する」は当たり前になって来ました。
でも「ネットショップは成功する」は決して当たり前ではありません。
むしろ「ほとんどのネットショップは成功できない」が当たり前になっているのです。でもそれは決して、ホームページデザインが下手だから、SEOやシステムの話が苦手だからではありません。
「強みを生かした良いショップ経営」がなかなかできないからなのです。

起業の際、開店の際、あなたの中にはきっと「強み」「勝算」があったはずです。その「強み」をどう生かし、どう成長させ、どう発展させるのか?
それをお金に変えるビジネスモデルをどう築くのか?

ありとあらゆるさまざまな商品・業種のあるオンラインショップのことを一般論で語るのは、正直容易ではありません。食品店のノウハウがそのままアクセサリーショップでは生かせないこともあるからです。
同じ食品店でも老舗の佃煮屋さんと新進気鋭のパティシエのスイーツ店では演出の仕方は違って当然だからです。
パパママショップで目標月商100万円! のお店と大企業の新規事業で目標年商10億円! では取り組み方も人員もまったく違います。

それでも共通して言えることは、
「強みを生かした良い経営」ができるところは成長・成功するということです。

え?「強み」がない?
それに今気付いてしまった店主さんが もしいたら…
素直にあきらめて撤退するか、「強み」を見つけに私に会いに来てください(^^;)。あなたの中に眠る「強み」を一緒に見つけ出しましょう!

「ダメ出し!道場見ました!」の件名にて、メールにて直接お気軽にご連絡くださいませ。
( info@style-e.com 太田まで。)

「当たり前〜」な話に終始してしまいましたが…

どうか おちゃのこ店主の皆さん!
今一度「自社・自店の強みを生かした経営とは?」を考え直してみてください。そして気付きが得られたら即行動! 気付きが得られない! とお悩みの際はどうぞ勇気を持って「ダメ出し!道場」までご連絡ください。

なお、その際はぜひとも、貴店の「強み」「特徴」「起業の思い」「悩んでいる点」などできるだけ具体的に詳しく、店長の「本気度」をぜひお聞かせください!
原則として受け付けた順番にダメ出しいたしますが、熱意のあるお店は優先して取り上げ、熱意の薄いお店は後回しになることもあると思いますが、ご了承ください!(^^;)

皆さんぜひ「ダメ出し!道場」勇気を出して奮ってご応募ください!
今回はここまで!

総評

番外編のため、総評はありません。

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。