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SKY OCEAN

・ショップ運営状況
設立6年目のファッションブランドです。
サマーカジュアルブランドなので、春夏に売り上げが集中しております。
基本的にネットショップなのですが、ファッションブランドということもあり、昨年横浜市内に実店舗もOPEN致しました。
完全日本製で、筋肉質な男性向けのタイトでウエストシェイプ、逆三角形なシルエットのファッションを販売しております。
・悩み
最大の悩みはアクセス数です。
まず、サイトを立ち上げて6年経つにも関わらずYahooやGoogleなどの検索に引っかかってきません。
とくに6年間続けているブログの内容が検索に引っかかった試しがありません。
検索に引っかからないので、訪問者様は口コミなどでいらっしゃる方がほとんどで、アクセス数の伸びに限界があります。
現在、SEO対策をしているのですが、対策ワードの「タンクトップ メンズ」で検索してみても10位以下です。
タンクトップに興味がある人がタンクトップというワードを検索するわけですから、上位表示されればそれだけ売り上げにも繋がると思うのですが。
ブランドの認知度を上げるために、広告も考えてはいるのですが、広告料も大して出せないため、どこに出せばいいのか、模索してばかりです。
とにかくブランドの認知度を上げるためには検索の順位を上げることと広告だと思うので、その対策と、その他できる対策がありましたらご教授いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。m(_ _)m
SKY OCEAN阪本

まだ梅雨明けではないですが、いよいよ真夏日が増えてきましたね。

この原稿を書いている今夜も蒸し暑く、私も汗をかきつつTシャツ1枚、袖をまくってパソコンの画面に向かっています。

夏の薄着になると気になるのは…たるんだ身体。鏡を見るのが情けない(苦笑)

今回のお店はそんな残念な体型の私とはまったく縁がなさそうな、筋肉質で引き締まった身体の男性ファッションに特化したブランド(メーカー)の直営店ネットショップさんです。

自分用の服を探しにくる男性客だけでなく、彼氏やダンナ様にプレゼントを! 引き締まった体の男性が好き! という女性客にとってもモデルさんたちの着用画像を見ているだけでも目の保養!? になるようなお店ですよ!(^^;)

では「ダメ出し!道場」第83弾 スタートです!(^-^)

ブランドとしてのコンセプトはOKでもビジネスポリシーは?


EC仙人 太田

実は、SKY OCEAN 代表の阪本さんには、先日の品川で開かれたおちゃのこセミナーで直接お会いしてお話しする機会がありました。

そこで、単なる仕入れ販売のショップではなく、オリジナル商品を企画デザイン製造販売されているブランドであり、メーカーであることをお聞きしていました。

事前に聞いていたので、ブランド、メーカーであるという観点で当ネットショップを見ることができたのですが…

はてさて、何も事前に知らなかったらどうでしょう?
http://www.mensfashion-skyocean.com/

このトップページこそ
「筋肉質な男の為のタイトなシルエットの日本製メンズファッションブランド」と書いてあるのでちょっとブランドっぽいのですが…

カテゴリーをクリックするとすぐにショップ(売り場)に入って行きますので、多くのお客様は、オリジナルブランド、メーカーだと気づかずにいるかも知れません。

オンラインショップ として見た時には、ダイレクトに売り場へ導線ができ、少ないクリック数で購入まで行けますので悪くはないのですが…

ブランドとしての認知や、イメージ戦略上はちょっとあけすけで、「いざ、売らんかな!」が前面に出すぎているような印象も受けます。

これは、阪本さんの狙いや戦略をお聞きできていないのでわかりませんが、お申し込み文でも「ファッションブランドです。」や「ファッションブランドということもあり」など ブランドであることを強調されていることからすると、このサイトでの目的を不等号で表わすと、
「ブランディング」>「小売」
なのではないかと思うのですが…
「ブランディング」<<<「小売」 と見えるのが現状です。

「最大の悩みはアクセス数です」
「サイトを立ち上げて6年経つにも関わらず、YahooやGoogleなどの検索に引っかかってきません」
「現在、SEO対策をしているのですが、対策ワードの『タンクトップ メンズ』で検索してみても10位以下です」

お悩みのポイントとしても SEOを上げられているのは、ブランドとしての認知やブランドイメージを意識してのことだと思うのですが…

検索にひっかからないとのお悩み…
そもそも、どのキーワードで検索にヒットすれば良いのでしょうか?

「タンクトップ メンズ」では確かに上位ではヒットしませんね。
実際に貴社でタンクトップの商品ページは Googleで14位にヒットしている下記ページで6商品のタンクトップがあります。
http://www.mensfashion-skyocean.com/product-list/4

でもよく考えてみてください。たった6商品のタンクトップのページが、「タンクトップ メンズ」で1位になると思いますか?

そもそも、検索エンジンは、検索するユーザーの利便性、目的満足度を想定して改良されてきました。「タンクトップ」で検索する人はたくさんのタンクトップを見たいか、タンクトップとはどんなものかを知りたいかです。それを達成できるサイトが上位にくるのは当然です。

でも、貴社の目的はそこですか? たくさんのタンクトップを見せることですか? タンクトップとは何かを事典のように説明することですか?
違いますよね。

試しに、「スポーツカー」で検索してみてください。

いくつかのニュース記事で名車の名前こそ見えますが、あのポルシェも、フェラーリも、ランボルギーニも、世界的を代表するようなスポーツカーのブランドサイトはまったく上位表示もされません!

では彼らが、「スポーツカー」で上位表示されないんです…と嘆くでしょうか? そんなことはないでしょうね(^^;)

なぜなら、それらのスポーツカーを求める人たちなら、「スポーツカー」ではなく、「ポルシェ」、「フェラーリ」、「ランボルギーニ」で検索するからです。そしてそれらのキーワードで検索すれば、みごとにそれぞれのメーカーサイトが上位表示されるはずですよね!
これこそがブランディングであり、ブランドSEOだと思います。

では貴社は…?
「SKY OCEAN」「SKYOCEAN」「スカイオーシャン」「スカイ オーシャン」
いずれで検索しても貴社は1位表示されています!
「筋肉質 ファッション」でも1位表示です。
ちゃんとGoogle に一定の認識はされているようですよ!

では、「マッチョ ファッション」では?
34位にようやく下記モデルさん紹介のページがヒットしています。
http://www.mensfashion-skyocean.com/page/19

ようするに何が申し上げたいかというと…
SEO 検索対策とは、きてほしいお客様が検索しそうな的確なキーワードをどれだけ事前に推測、想定して、それぞれのキーワードでヒットするようにページ内の文章にそれを自然な形で盛り込んでおけるか?が大切なのです。

ビッグワードといわれるような漠然とした「タンクトップ」「スポーツカー」のようなキーワードでは、上位表示は当然困難になるだけでなく、検索するユーザーの意図も、貴社がほしい客層とは異なる確率が高く、意味を成さないということです。

何がなんでも「タンクトップ メンズ」で上位表示したいなら、日本一タンクトップの商品をたくさん並べて説明したページを作れば良いのですが、それはできますか? またビジネス目的と合致しますか?

そんなことに労力やコストをかけるより、「筋肉質 ファッション」から派生して、「筋肉 ファッション」「筋肉 服」「筋トレ ファッション」などなど、こんな言葉で検索する人たちにアクセスしてほしいなぁと思う言葉を網羅して、それを上手にサイトのページに盛り込んでみてください。

その上で、Yahoo リスティング広告や、Google Adwords広告などのキーワード広告も 出稿すれば効果的だと思います。

ブランドとしての戦略は?


EC仙人 太田

ショップよりブランドです、メーカーです! という意図であるならば、さて販売方法、ルートに関しての考えはどうなのでしょうか?

現状、サイトのどこを見ても、個人客を対象にしただけの小売店にしか見えないのですが、ブランド・メーカーとしてリーテイル(retail:小売)だけでなくホールセール(wholesale:卸売り)はされるつもりはないのでしょうか?

コンセプトが明確で、品質やデザインにも自信があるならば、企業・メーカー・ブランドの意思として「卸もやります!」を宣言すれば、全国の小売店から取扱いをしたい旨の引き合い、問合せがくる可能性は十分にあると思います。
しかしながら、現状サイトのどこにも、それについての説明がありません。

これは、単なるサイトの「ダメ出し!」という話ではなく、ブランドとしての戦略やビジネスモデルとしての戦略にかかわる話ですので、安易にどうしたほうが良いとは言えませんが、「SKY OCEANはブランドだ!」とアピールされるなら、ぜひビジネススケールを広げるチャレンジは検討される価値があると思います。

品川セミナー後に少しお話した際に、「Made in JAPAN」であることをお聞きして、それのアピールが足らないことをもったいない! もっとアピールすべき! とご指摘したのですが、それに加え、「Made in YOKOHAMA」もしくは「横浜 YOKOHAMA」のブランド(製造は他府県であっても)である点も「強み」だと思いますよ!

住んでいる阪本さんにとっては当たり前なことかも知れませんが、ファッションにおいては、地域の持つオシャレなイメージは重要です。
銀座、原宿、渋谷、横浜、神戸、こういったオシャレな街のイメージの強い地域ブランドは、それだけでもひとつのブランド価値だと思います。

ファッション以外でも、農産物や海産物で北海道、日本酒なら新潟や神戸灘、京都伏見、焼酎なら、熊本、鹿児島、梅干なら和歌山のように、商品が地域名と結びつくイメージのあるものは迷わず地域ブランドを天からの授かり物と思って使いましょう!

SKY OCEANサイトの良い点


EC仙人 太田

その1)独自ドメイン
さて、皆さんお気づきだと思いますが、このSKY OCEANさんのサイトはおちゃのこショップであるにもかかわらず、アドレスが
http://www.mensfashion-skyocean.com
と独自ドメインです。

多くのおちゃのこショップさんは
http://sky-ocean.ocnk.net のように
後半が ocnk.netですが、こちらはちゃんと独自ドメインで運営されています。

いままであまり触れたことはなかったですが、やはりお店のブランド認知の意味でも、企業としての本気度の現れとしても、独自ドメインであるほうがお客様その他利害関係者へのアピールにはなります。

ネットをビジネスとして本気で取り組むなら、独自ドメインくらいの経費は惜しまず、当たり前の覚悟として取得してほしいものです。

その2)特定商取引法表示
http://www.mensfashion-skyocean.com/info
すべてのおちゃのこショップにあるはずの特定商取引法表示のページですが、こちらでは、電話番号、メールアドレス、代表者氏名ともちゃんとテキスト(文字)になっている。

スパムメール対策にメアドを画像にされている店も多いのですが…
絶対ではありませんが、私はあれが嫌いです。いざ、何かお店にメールで聞きたいとき、お店のメアドを見にくるのはこのページですし、そのときメアドが画像だとコピペできず、いちいちメールアドレスを入力しなければならない!

お客様に連絡先を教えるはずのページでお客様にストレスを与えているだけでなく、心証としても、名前が画像になっていたりすると漠然とではありますが、逃げの姿勢を感じてしまいます。このお店は正々堂々と名前をさらす勇気もないのか? と不安や不信を感じるお客様もいるはずです。

「スパムがくるから」というのは、その通りかも知れません。でもそれはお客様には関係のない話です。スパムメール対策は、自社の受ける側でメールの振り分け機能やなんらかのツールを使うなどの工夫して、ちゃんと情報はテキストで載せてほしいものです。

オマケ:以前にも書いたことがあるかもしれませんが、実はこの特定商取引法表示のページは、意外と多くのお客様が確認のために開くページでもあります。
にも関わらず、ほとんどのお店はこのページに淡々と必要最低限の情報しか載せておられません。実にもったいない!

ここは、いわば会社、お店の自己紹介ページです。住所やTEL番号、メアドだけじゃなく、お店のコンセプトや代表者の挨拶、自己アピール、今イチ押しの商品やキャンペーンなど、お店のトピックスを見ていただけるチャンスのあるページとして、改善の余地があるのではないでしょうか?

「特定商取引法表示」ではなく、別途、フリーページを使って「会社概要」「当店のご紹介」などとしてコンテンツを充実させているお店もときどき見かけます。

一度ぜひご検討ください。

スマホ対応はお早めに


EC仙人 太田

対象顧客層が比較的若く、スマホ普及率の高い客層だと思われますので、早めのスマホ対応をオススメします!

口コミもしやすくなるので、とくに貴社のようなお店は集客効果も高まると思いますよ!

細かなダメ出し


EC仙人 太田

商品を見ていくと…
どの商品ページも何カットもモデルさんの着用画像があって、いろいろな角度から服や着た際のイメージが見られて良いと思いますが…

逆に商品そのものの細部の拡大写真や、生地の質感など、通販ならではの商品を手に取れない不安やストレスを補う商品写真がないのが残念です。

http://www.mensfashion-skyocean.com/product/208
特にニットなどは生地の透け感なども手を入れて光にかざすなどの工夫、見せ方が必要かと思います。ブランドタグなども見せたいところですね。

http://www.mensfashion-skyocean.com/product/230
このベストなどはボタンや金具も細部を見たいですね。

総評

ショップとしての全体的なクオリティの高さは評価できますが、ご懸念の「ブランドとして」の部分では根本的にブランディングの戦略や販売ルートを考えた上で、コンテンツの意図を明確にしてのリニューアルが必要かなと感じます。

ネットショップとしてはセンスも制作スキルも十分なレベルですが、今まではなんとなく体裁を整える感じが強いですが、今後は、企画力とマーケティング(どう売るか?)を考えてネットの特徴を活用する必要があると感じます。

SEOも含め、集客にも少し広い視野で、ターゲットとする客層が反応する媒体選びやリスティング広告などで小さく、早く試行錯誤されることをオススメしたいと思います。

いずれにせよ、貴社の今後の進みたい方向が見えない現状ではあまり具体的なことは提案できませんのでぜひ一度、相談会に来ていただければきっと目鼻が立つのではないかと思います。

ご連絡をお待ちしています!(^-^)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。