道産小麦粉の生ラーメン製造元

カテゴリ:食品、飲料

道産小麦粉の生ラーメン製造元

(有)山畑商店の山畑です、製麺工場を運営していますが、特殊な麺類を製造していますので、広く全国展開を夢(?)見て楽天市場に、1年間出店して、Web通販の厳しさを感じ、経費も捻出出来ない思いをするので、経費を掛けずにサイトを公開してキーワード検索で売り上げに結び付く様にと、工夫を重ねてきましたが、イマイチ結果がでません!
辛口の診断を仰ぎたいものです。
宜しくお願い致します。

新年初売り、成人式、バレンタイン…と今年のイベントも一つずつ過ぎて行ってますが、皆さん順調でしょうか?
イベントやギフトに強いお店もあれば、日用品や通常の食品など、日常買いのリピーターさん比率の高いお店もありますね。
今回はそんなお店のようです♪

第一印象


EC仙人 太田

私はぶっちゃけ、こういう「ダサダサだけど、食品を一生懸命作って、見た目より中身! 美味しさをひたむきに伝えているお店」は個人的には大好きなんです!

…でも…う〜ん(悩)

一般のお客様には…
え? これお店? 食品のお店?

美味しそうな画像が全然無いじゃん…大丈夫?
と見えるのでは無いでしょうか。

山畑さんにとっては、もはや当たり前の商品やパッケージも、お客様から見れば、ただの箱や袋であって、美味しそうなラーメンには見えません。

言い換えれば、「買いたい! 注文したい!」と思う以前に、「うまそうっ! 食べたい!」という気持ちが全然起こらないトップページです。

上部の「田舎の小さな製麺工場が…」のキャッチコピー画像に隠れるような小さな料理画像と、下にスクロールすればようやく目に入る「小さくて暗くて無機質なラーメンやそばの料理画像…」

この写真で100人の方が来店して、何人の方の食欲を刺激できるでしょうか?

実店舗(ラーメン店)であれば、匂いや音、他のお客様の表情など「視覚」以外の五感も刺激されて食欲や購買欲も駆り立てられますが…

要するに…

商品画像や調理後の料理イメージ写真は、とんでもなく重要だということです!

どんなに中身(質や味)が素晴らしくても、まずは第一印象としての見た目が悪ければ、興味すら持ってもらえない可能性が高いのです。

例えるなら、すごく性格も良く才能あふれる男性でも、お見合いの日に風呂にも入らず、髪の毛ボサボサ、フケだらけで汚れたり破れた服を着て無精ヒゲを生やして行けば、まずほとんどの女性に興味すら持ってもらえないのと同じです。100人いれば1人位は人物重視で中身を知りたいと思うかも知れませんが、そんな女性は相当なマニアですね(笑)

私は、ある意味ネットショッピングしつくして来たマニアですので(苦笑)、個人的には山畑商店さんの商品には興味を持ちましたが、100人に1人ならまだしも、数千人、数万人に1人しか買ってくれないお店では、残念ながら商売にはなりませんね。

とにもかくにも、食べ物、料理としてのイメージ画像、調理画像には力を入れて改善しましょう!

何がどうごだわっているのか?誰が作っているのか?


EC仙人 太田

『こだわりの食品』を販売されているショップは星の数ほどありますが…

いったい、何がどう素晴らしいのか?
普段一般の方がスーパーで買える商品とは何がどう違うのか?
いったい、どこのどんな人が何を思って作っているのか?

こういうことが伝わらなければ、わざわざネットショップで食品は買ってもらえません。また、口に入れる商品である以上、顔の見えない得体の知れない会社や人が作ったモノは買いたくありませんよね。

「作り手の人柄や思い」が感じられる、それに関心、感心、共感、共鳴できるときに、お客様は→「ファン」になって買っていただけるのです。

それには…

「美味しい麺の出来るまで!」のページなどは、もっともっと前面に押し出してアピールされないと、山畑商店さんの特徴やこだわりが感じてもらえませんよ!

↓↓↓↓↓
http://menya.ocnk.net/page/5

また、製麺が本業でいらっしゃるので麺へのこだわりはわかるのですが…スープやつゆへのこだわりは何もないのでしょうか?

今の情報だけでは、興味はそそられても決め手に欠ける片手落ちだと思いますよ。なんだか残念な印象です。

最初の一口をどう食べさせるか?


EC仙人 太田

対面で試食させられない、それどころか、匂いすら嗅がせてあげられないのがネットショップですね。

そんなネットの食品ショップの永遠&共通のテーマがこれです。
↓↓↓↓↓
【最初の一口をどう食べさせるのか?】

「一口食べてさえもらえれば! きっと買ってもらえる!」

商品には自信があるメーカーさん、料理人さんの多くが、ネット通販を始められる際におっしゃることです。でも、食品ショップにとっては、それこそが最初で最大の壁・ハードルなのです。

過去、私どもでネットショップ立ち上げ時からお手伝いし、短期間で成果を挙げた、ある食品メーカーさんのネット直販では、商品・味には絶大なる自信がある! とのことだったので、思い切って…商品代だけで600円相当の商品を送料込みで『送料無料のお試しセット』としてワンコイン(500円)で用意しました。

とにかくまずは1食を食べていただいて、追加注文〜リピート注文へと誘導したのです。

実際には送料はかかりますので、単品ではこの『送料無料のお試しセット』は赤字なのですが、それを十分にカバーできるだけ、追加の注文率が高く、現在まで10年以上、それを継続されています。

本当に大勢の方に受け入れられる味だと自信を持った商品ならば、こういう方法は有効でしょう。決して通を唸らせる美味! ではなくとも高確率で大勢に受け入れられる味であればできる方法です。

一方、嗜好性の強い珍味や高級食材などの、絶品だけど、ごく一部の舌の肥えた方にしかわからない、レベルの高すぎる商品の場合は、美味でもこの方法は不向きです(注文率が低く赤字をカバーできないので価格設定が難しい)。

また、種類が多く、どれを買えば良いかわからないのでとにかく全種類を少しずつ試食して試してみたい!というような商品の場合は、

トップページの目立つ場所に、お店からの提案として

『迷ったらまずはコレ! お試し全種類セット』

を用意し、お一人様1回限りで赤字にならない程度で利益をぐっと抑えてでも試していただく必要があるでしょう。

もちろん、リピートしてもらえる自信があることが大前提ですし、十分に後から追加オーダーを頂いて採算が取れるのであれば、「試食」と割り切って赤字覚悟で用意しても良いでしょう。

試食用に、量の少ないミニセットなど特別パッケージを用意するのも製造業であれば可能ですね。

家具や雑貨、家電など1回買えば当分はリピートしない商材やお店と違い、食品(特に麺類など日常的に食べる食品)はヘビーユーザーになれば毎月どころか月に何回もリピートしてくれる可能性があります。

そして、こういうお客様をどれだけ作れるか? が食品ショップが成功できるかどうかにかかっているのです。

整理すると

1)新規客をいかに捕まえるか? の仕組み

2)初回購入客→リピーターにする仕組み

最低限この両方を構築しないと食品ショップはサバイバルできません。

その上で、

3)リピーターを飽きさせない、新商品やイベント

4)業務卸の大口客

5)リアルの飲食店を開設して料理を販売

などステップアップの展開もあれば大きく飛躍できますね。

成功している食品ショップさんはもれなくこれができています。

そして、楽天など大手モールで自社の経営が十分成り立つ位に多くのリピーターを捕まえた上で、モールから退店し、コストの低い「おちゃのこ」(自社ショップ)でリピートと口コミで営業を継続するというのが、中小食品ショップの理想的なパターンですね。

前出の食品メーカーさんも今は大手モールから退店され、まさにコレをされております。

でも…言うは易し、行うは難し


EC仙人 太田

そんなことはとっくにわかってるよ! とおっしゃるかも知れませんが…

食品製造販売において、ホームページより写真より、演出より、メルマガより何より大事なのは、商品そのものです! 美味しくなければ何をどうしようが売れないのです。

そして味覚とは、絶対値がなく、嗜好や地域性、育った環境など、人によって好みが違う微妙なものです。

有名な話ですが、うどん、そばのつゆ一つとっても、東京と大阪で全然味付けは違いますし、大手コンビニのおでんは全国で10種類近くも違う味が用意されているそうです。

全国を相手にある程度のシェアを狙うなら、関東向け、関西向け、東北向け九州向けなど微妙に味を変える工夫も必要かもしれませんね。

「食」は唯一ネットで直接販売できる、人間の本能にダイレクトに訴えられるジャンルですので、とてもシンプルでもあり、でも、奥も深い業種なのです。

今からでもまだまだ可能性のあるジャンルです。頑張ってください!

総評

とにかく、今まで考えてきたことをひたすら追記して出来上がったお店、ページだという感じが強いです。情報過多で整理整頓されていない。メリハリ・演出・優先度付けが出来ていない雑多なお店。
でもおいしい麺をこだわって一生懸命作ってお客様に届けたい姿勢は強く感じられます。
【強み】をきちんと整理して上手に演出すれば、必ず右肩上がりになるお店だと感じます。遠いですがいつでもご相談会にいらしてください!(^^;)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。