> > ダメ出し道場バックナンバー
ダメ出し道場番外編

ダメ出し道場の応募がなかったため、スタイルイー太田さんによるダメ出し道場番外編をお届けします。

今回は、「ダメ出し!道場」を1回お休みさせていただき、最近、私自身が実体験したネットショッピングに関する感想、コラムとさせていただきます。

どちらかと言うと普段は衝動買いの多い私ですが、今回は久々にメチャメチャ検索して比較検討、考えまくっての本気買いの体験です。

まずは私ごとで誠に恐縮ではございますが、年明けから家族に身近な友人に、知人、そしてペット(愛猫)と病気が続いて、お見舞いや看護で個人的に慌しく、精神的にも連日緊迫した日が続いたためにメルマガも1週お休みさせていただきましたことをお詫び申し上げます。

家族、友人、知人と人間の病気に関しては、進んだ医療技術、病院施設や体制、保険制度のおかげで、病院や医療者に任せておけば安心ですし、本人も自分の病気を理解していますので、努力やガマンをして闘病してくれるため、付きっきりまでは行かず、まずは安心です。

そして日本は本当に安心して医療を受けられる国であることを感謝し、あらためて感心いたします。日本全国、あらゆる診療科の病院・クリニックがあり選択肢も豊富ですし、入院さえしてしまえば本人も家族も安心して医者、看護士をはじめ医療従事者に身を任せる(患者を預ける)ことができます。

一方海外では、十分な数の医療機関がない国も多いですし、先進国でさえ(先日テレビで見た話ですが…)国民医療保険制度のないアメリカでは、盲腸(急性虫垂炎)の手術でさえ4〜500万円超の費用がかかるとか!

これでは庶民はうかつに病気も入院もできませんね! 病気よりもお金のストレスで参ってしまいそうです。

日本では高額な手術費用や療養費がかかっても、高額療養費限度額の適用で、保険適用範囲の薬や治療法であれば、実際には数百万円かかっても本人の負担は数万円〜数十万円ですむという素晴らしい制度があります。

保険証さえ持っていれば、お金のことが心配で医療を受けることをためらう心配はあまりありませんね。

私も過去に命に関わるような手術と1カ月以上の入院で総額で300万円以上の医療費がかかる大病の経験があるのですが…その際もこの制度のおかげで実際に支払ったのは数十万円ほどで済みました。

病人を代表して!? この国の医療保険制度と、知らず知らずに病人の分もご負担をしてくださっている健康な国民の皆さんに感謝です。(^^;)おかげさまで今ではすっかり元気に暮らせています!

さて、人間に関してはそんな感じで安心できたのですが…

実は私の愛猫君(6歳♂)も、今年の年明けから調子が悪く、膀胱炎から尿道結石となり、徐々におしっこが出なくなってしまい、1カ月以上毎日通院したにも関わらず、ついには尿路閉塞となり腎臓が悪化、急性腎不全で命の危険なところまで行ってしまい、今月に入り緊急入院して大手術となりました。

なんとか一命をとりとめ、今週ようやく退院して自宅療養ができるまでになりました。

ペットや動物を飼ってない方には今ひとつ共感いただけないかもしれませんが、この子を溺愛する私にとっては我が子も同然なので、今年に入ってからは仕事もそこそこに猫に付きっきりで看病でした。

人間でも動物でもオシッコが2〜3日出ないと腎不全を起こし、命に関わりますし、ダメージを受けた腎臓はまず回復しないので…オシッコがちゃんと出ているか? 本当に毎日が気が抜けず、夜もろくに寝られずで緊迫しておりました。

とにかくこの子のためにできることならなんでもしてやりたいと必死でした。

人間なら子供であっても自分の病気や状態もある程度は理解して、おとなしく入院、闘病してくれるでしょうが、猫にとっては入院や痛い治療は一方的な拉致監禁・虐待・拷問を受けているようなもので、大きなストレスになります。

入院させるとストレスで何も食べず…見る見る痩せて弱っていくので、前半はできるだけ入院させず、毎朝・毎晩通院して注射や点滴を受けさせました。

ネットの活用。何はともあれ検索!


EC仙人 太田

まずはかかりつけの獣医さんで病気がわかった時点からはインターネットの出番です!

動物病院の口コミサイトで、近隣で設備も揃って医療レベルの高い動物病院を探して手術など高度医療に備え、治療を受けることはもちろん、そこに通いながらも、最新の治療法や新薬がないかなど連日、寝る間も惜しんで検索しまくっていました。

インターネットとスマホの普及のおかげで、高度な最新手術の技法から獣医学論文のデータベースや、日本にはまだない新薬の情報、実績のある代替療法・民間療法の存在まで見つけることができました。

ホント、ネットに感謝です。

幸いにも我が家の猫は地元の良い動物病院において、最新ではありませんが実績のある手法での手術にて無事に治療を受け、現在はなんとか回復に至っております。
──────────────────────────────
前置きが長くなりましたが…

このひと月半の間に、インターネットの情報検索によって膨大な情報や知識を得られたことは、20年前なら考えられなかったことですし、ここ数年のスマホやブロードバンドの普及で、どこにいても即情報検索できるようになったことは、本当に素晴らしい時代・環境だなぁと痛感いたします。

そして(ここからがコラムの本題です(^^;))、実際に猫の病気に関係する療法食フードや代替医療・民間療法のサプリメント、そして病気の猫の看護・介護に関するグッズや猫用の暖房器具などなど、この1カ月の間に10軒以上のオンラインショップでかなり多くの買い物をしました。

有名メーカーの量産品などはもちろん大手ショッピングサイト(AとかRとか(^^;))で探して安価で迅速に購入もしましたが…、珍しいサプリやフード、レアな看護グッズなどは個人のブログで教えてもらったり、紹介されたりしている小さなオンラインショップで発見、購入しました。

これらの小さなお店はろくにSEO対策もされていないので普通に検索しただけでは上位表示もされないのですが、過去に同じ病気で苦労された飼い主さんたちの闘病記、治療記などのブログで紹介されており、まさに「口コミマーケティング」によってアクセス、購入に至ったのです。

たとえば…
療法食フードは大手サイトならケース単位で買えばお買い得ですが、好き嫌い、嗜好性の偏った猫なので食べてくれるかどうかわからないため、何種類ものフードを少量ずつお試し購入できるフード屋さんを探して購入とか。

尿道結石を防ぐにはおしっこのpH(酸性〜アルカリ性)をチェックする必要があるので、いわゆるリトマス試験紙のような、濡らして色の変化でpHを計る試験紙があるのですが、化学実験と違っておしっこの微妙なpHの差をph5〜8くらいの範囲で0.1程度の誤差で測れるものが必要なので、特殊な試験紙を探して購入とか。

日本の獣医学界ではまだ未承認で使われていないが海外のある国では使われている動物用の治療薬があることを知り、個人輸入で扱えるお店を発見とか。

ある西洋のハーブが猫の病気改善にかなり効果があるが、日本にはそれを含むサプリや輸入元はない。海外から個人輸入している同じ病気で苦労した経験のある猫オーナーの個人事業主さんがやってるショップで購入とか。

体力や食欲が落ちた猫に水や流動食を飲ませるためにシリンジ(プラスチック製の注射器)を使うのですが、先が固いので猫も嫌がりますし、暴れた際に口を中を傷つけたりする恐れもあります。シリンジの先にシリコンゴム製のチューブを着けて与えると柔らかく傷つける心配もないですし、熱にも強いので煮沸消毒もできます。ニオイも味もしないので猫も嫌がらず飲んでくれます。そんなシリコン製チューブを探して購入とか。

猫のお尻周りを広範囲に切開・縫合手術したので、傷が癒えるまでの間は座る場所も衛生的にキレイに除菌して感染症を避けないといけませんが、傷もあり、またペットですので舐める可能性も高いため、刺激の強いアルコール系や塩素系の除菌スプレーは使えません。そのため低刺激で舐めても安全だけど除菌力の強い、かつ量を使うので低価格の除菌剤を探して購入とか。

手術後、傷を舐めたりしないためにエリザベスカラーと呼ばれるラッパ型のプラスチックのカバーを首に着けられ頭を覆われるのですが、これがあると通常の餌入れ、水入れで飲み食いすることができません。カラーを付けていても飲み食いしやすい容器や給餌しやすいスプーンはないか? 特殊な形状や材質の容器や食器を探して購入とか。

などなど、他にもまだまだたくさん買い物したのですが…。どれもこれも普通のペットショップにはない商品ばかりで、かなり考えてあれこれ探しまくりました。

私の場合は自分で散々探して、考えて、工夫して、こんな商品があれば!? と検索しまくって、既存の商品にない場合は材料を個別に買って組み合わせて自作したりなど、できるだけ安価に済ましたりしましたが…

健康なペットのためのお店はたくさんありますが、看護や介護の目的に応じて提案型でアドバイスもできるようなお店というのは、まだまだ少ないんだなぁというのも感じました。

ウチの猫が通っている動物病院は、郊外の住宅街にありながら5つの診療室、6名の獣医さんがいる評判の病院で、待合室も常に20〜30匹待ちは当たり前です。

それだけ病気のワンちゃんネコちゃんがいて、飼い主さんたちは病院での注射や治療だけでなく、自宅でも看護・介護をしているでしょうに、病院ではせいぜい療法食フードやサプリくらいは販売していますが、介護・看護グッズなどは売っていません。

一方で町のペットショップにも普通のグッズやフードはいろいろ売っていても、看護・介護グッズや、ましてその使い方やアイデアなどはまだまだ不足していると思います。

冒頭に、人間の場合は素晴らしい医療制度、設備があると書きましたが、看護や介護に関しても人間の場合はさまざまな商品・グッズもあり、ビジネスチャンスも広がっています。

人間ほどではないでしょうがペットも増加、高齢化や長寿化で看護や介護が必要な子も増えているようです。単に売れ筋商品を品揃えするだけなら大手サイトになかなか太刀打ちできませんが、今回の我が家の猫のように困ったところ、かゆいところに手の届く、細かなニーズを助けてくれる商品やサービスには、まだまだ小規模ショップ、小規模サイトにもチャンスがあるなぁと実感いたしました。

今回は私事、ペットのことを中心に書かせていただきましたが…

──────────────────────────────

【結論】申し上げたかったことは…

小規模オンラインショップさんは、大規模ショップと同様に、量産品の品揃え、大量販売、価格競争と正面から真っ向勝負をしても勝てません。

ですが、少量ずつあれこれお試しできるようなセット組や、定番品+αの組み合わせによる使用法提案、用途提案による付加価値で、「こんなのあったらいいな!」「こんなのできたらいいな!」とお客様のかゆいところに手が届く差別化、強み作りができれば、お客様の信頼を得て固定客やリピーター、ファンを増やせますし、そこに小規模ショップの生き残るチャンスがある! と強く感じました!

総評

番外編のため、総評はありません。

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。