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プロ御用達の包装資材店 In The Box

お世話になっております。
パッケージアート(in the box)の小林と申します。
http://www.in-the-box.jp/
2008年の出店当初はダンボールを中心に販売していましたが、現在は他の包装資材も多く扱うようになり、あれもこれもと盛り込み過ぎた結果、見にくく、まとまりも欠けてきてしまったように感じています。
(”売れ筋商品別” ”業種別”に絞っての支店展開も検討しています)
商品ページにつきましては、カタログ的なページもありますが、価格勝負になりやすい性質の商品のため、なるべく画像や動画を使っての特長説明を意識しています。
また、資材の多くはご希望サイズや材質でのオーダーメイドが可能なので、直接的な商品購入の他、問い合わせや見積もり依頼をいただくことも目的としています。
この機会に客観的なご意見をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

「なんだかなぁ…」
あ、すみません(^^;) 今日はしょっぱなからマイナス発言です。

「いったい何が?」「何のこと?」と思われたと思いますが…
「宅配便」に「なんだかなぁ」なんです。

我が家でもご他聞に漏れずネット通販の利用度は年々増えており、それだけに日々宅配で届く荷物はどんどん増えております。
ほぼ毎日のように黒猫さんや飛脚さんや民営化さん?(^^;)などの宅配会社さんのドライバーの方々が荷物を持って来てくれます。

ほとんどは注文時に日時指定をしてはいますが、我が家が配送ルートのハズレにあるせいか? なかなか時間通りには来てくれません。

かと言って個々の荷物の到着を意識して家で待機し続けるわけにも行きませんので、外出して不在時に配達に来られ、帰ってみるとポストに不在票が入っているということも日常茶飯事です。

そのたびに再配達を電話やネットでお願いしては、また時間通りに来られず外出して再配達の繰り返し…なーんてことが日本中で繰り広げられているのかと思うと… 「なんだかなぁ…」なんです(^^;)

我が家はとくに坂の上の高台にあるので、トラックの燃料も多く必要でしょうし、ウチより上には家はほとんどないので、来ては帰り、また来ては帰りというのは本当に申し訳ない上に、燃料の無駄、CO2排出量の増加、ドライバーさんの時間、人件費、さまざまな無駄を生み出している気がして余計に「なんだかなぁ…」の罪悪感なんです。

こんなにITや技術が進み、個々人が通信端末(携帯電話やスマホ)を持って荷物一つ一つの追跡までできる時代なのに、最後の荷物を受け渡しするところだけは超アナログの無駄の量産…

オートロック式の高級マンションなどでは宅配ボックスの配置も進み、入るサイズであれば入れてくれるようですが、まだまだ戸建や古いマンションではそうもいかず、かと言って荷物を置き去りにもできず、在宅時に当たるまで何度も再配達をするしかないのでしょうが…

もう少しモバイル技術を使うなどして配達時の在宅確率を上げたり、集配センターやコンビニ受け取りなどのメリットをつけて推進を図ったり、配達の多い家庭にはロック式宅配ボックスを無償貸与するなども、サービスや制度として考える必要があるんじゃないかなぁと思います。

一宅配業者の効率化、コストダウン化という話だけでなく、国家的規模で時間とコストとエネルギーの無駄を抑えるため、地球規模的な環境保護の観点からも検討して欲しいですね(^^;)

ちなみにそんな観点から宅配便の規模を調べてみたところ…
国土交通省発表資料によると、平成25年度の宅配便取扱個数はなんと、36億3668万個!

国民一人当たり年間30個、4人家族の家なら年間120個! 3日に1個はなんらかの荷物が宅配されてくる計算です。
下記 1990年からの推移のグラフを見ても
http://goo.gl/SFfbnE

23年間で11億個→36億個と3倍以上に成長しており、とくにネット通販が普及した1999年辺りでグーンと宅配便個数も増えているんですね!

さて、今回のお店はそんな宅配便にも大きく関係するお店です。
前回は100号記念特別号でしたが今回が本当の記念すべき100店舗目! さてさて、どんなお店でしょうか!?

はい!ダンボール箱を中心とする創業60年以上の包装資材の専門店さんです。こちらのお店の販売量もグーンと増えているのでしょうか!?
それでは「ダメ出し!道場」第100弾 スタートです!(^-^)

まず一瞬で自社の強みを伝えよ!


EC仙人 太田

ダンボール箱屋さんはネットのお店の中でも早くからBtoB(Business to Business)、つまりビジネス用途の企業間取引のECサイトとして確立して来た業種ですね。
それだけに競合企業も多く、価格競争も激しい業種だとも聞きます。

かといって全国的に一般消費者まで誰もが知っているような有名企業があるわけでもなく、通常使用のダンボール箱であればそれほど決定的な品質や機能の優劣があるようにも認識されていません。(おそらく業界内、プロレベルではそれなりの差があるとは思いますが)

そうなると、個々のお客様によって、価格を優先するのか? 品質や印刷などの仕様、防水性や断熱性、強度といった機能を優先するのか? バランスなのか? と、優先度は違っているでしょうし、必要に応じて業者を使い分けしたり、業者を変えているようなことも十分にありえると思います。

恐らくは、In The Boxさんでも新規起業した会社やお店、一見の個人客ばかりでなく、歴史ある企業がダンボール箱の仕入先を変更するケースも獲得したいという意図もあっての、ネットショップ運営だと思います。

お客様にとっては、アクセスした最初は、大きなダンボール屋さんも小さなダンボール屋さんも、ホームページだけを見ると同じダンボール箱が並んでいる箱屋さんにしか見えません。

そこで最初に求められるのは、「この箱屋さんは何が得意で、何ができて、どのくらいの期間で、いくらくらいでウチの欲しい箱を売ってくれるのだろうか?」
要するに強みと特徴を一瞬で知りたいんですよね!

私が貴社のサイトをざっと見て行っても、創業61年、商品登録数だけでも5000点以上、実績も豊富、事例、サンプルも豊富! 外箱だけじゃなく、内箱、化粧箱、ギフト箱、箱以外の緩衝材、資材なども豊富!

とにかく、「箱のことなら相談すればなんらかの提案が返ってきそうだ!」ということを感じました!

トップページからも、その豊富な取扱い商品ジャンルと「いろいろできそうだ!」は漠然とは伝わってくるのですが…メリハリがなく、膨大な情報量がダラダラと横並びで書いてあるので…

「なんだかプロっぽいお店だとはわかるけど、どこの何から見たら良いかはさっぱりわからん!」でもあります。

いわゆる、アイキャッチと客導線が不明確で、お客様がお店の入り口で立ち尽くしてしまう感じです。

最初の挨拶、第一印象、具体的な自己アピール、そしてどんなお客様に何を見て(して)欲しいのか?

これだけでもトップページの最も目立つ場所でひと目でわかるようにしましょう!

「創業60年のダンボール&包装資材屋、商品数は5000点以上の品揃え!」
「既製サイズのダンボール箱なら5枚、10枚からでも販売します」
「オーダーメイドも得意です! 個人のお客様から企業ユースの大量発注まで臨機応変にお造りします!」

「『よくわからんからとにかく相談したい!』という方も、お気軽にこちらからお問合せください!」
↓↓↓↓↓
問合せフォーム+ TEL番号(時間帯)

こんな挨拶と導線が用意されていれば、せっかちなお客様や急いでいる成約確率の高いお客様を逃すことが減るのではないでしょうか?

専門店、専門企業だからこそ、ついつい品数が多くなり過ぎ、専門的な情報も多過ぎて、素人のお客様を迷子にさせたり、諦めたりさせがちです。

「よくわからん、なんだか難しそう」と思われた方を救う導線を用意しておかなければ、「戻る」ボタンを押されて、せっかくの来客を逃してしまいますよ!

これは、企業としてどこまでやるかの判断になりますが、24時間365日お問合せ対応できるような窓口勤務体制なども、場合によっては検討の価値ありかも知れません。

ネットのお客様は必ずしも平日9時〜5時に買い物行動するわけではなく、夜中や休日に検索、検討する方も少なくないですから、その時間にさっと答えてくれるお店と、翌日や週明けまで返事のこない店とでは、受注チャンスが変わることも少なくありませんよね。

もちろんそこまではできない場合でも、少しでもお客様を逃がさないように、簡易で容易な問合せフォームや見積もり依頼フォームなどを用意しておくなどは必要だと思います。

お客様のニーズ・知りたい!に沿った表示の工夫


EC仙人 太田

実は先日、私の身内があるサイズの段ボール箱をまとめ買いしたいと探していると聞いたので、貴社のサイトを伝えて購入してもらいました。

貴社を知る前にも何店舗か他店でも検索していたようですが…
残念ながら他社では独自のシステムを組み、縦×横×高さを入力すると
それに近いサイズの既製ダンボール箱が一覧されるというサイトになっており、探しているサイズの箱が見つけやすかったけれど、貴社ではひとつずつサイズを確認して自分で合うサイズを見つけなければダメで、全部見る前にギブアップしていました。

結局は私の紹介と依頼ということもあったので、オーダーメイドで作っていただき、品質と価格には満足してくれたようですが、そうでなければわかりやすい他店舗に行っていたと思います。

おちゃのこネットのシステムの機能だけでは、3サイズを入力して類似サイズを一覧するような仕組みは作りこめないと思いますが…
品名のつけ方の工夫や、サイズ探しのためだけの一覧表をフリーページに用意して、そこから買い物カゴに飛ばすなどの工夫はまだまだ可能だと思います。

また、お客様にとっての優先事項である価格も、すべての既製商品に単価表示を商品名に入れておくと、お客様にとってとても便利になると思います。
例)規格ダンボール箱#1「10枚」235×150×105mm[kikaku1]545円
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規格ダンボール箱#1「10枚」@54.5 235×150×105mm[kikaku1]545円

A0サイズ対応 クラフトポスターケース「80枚」[kposta0-80] 9,411円
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A0サイズ対応 クラフトポスターケース「80枚」@117.6 [kposta0-80] 9,411円

小規模事業者さんが箱を仕入れる際は、「1枚あたりいくらなの?」が最大関心事ですからね! またこうしておけば、10枚買うときと80枚まとめるときとの価格差、お得感なども一瞬で理解しやすいと思います。
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また、これは私も常々思っていたのですが…

ダンボール箱のサイズ表記は…恐らくダンボール箱業界の常識では「内寸でミリメートル表記」だと思うのですが…宅配便や運送業界では「外寸でセンチメートル表記」ですよね。

貴社でも ≪サイズ一例≫
・宅配便60サイズ  →  規格#2
・宅配便80サイズ  →  規格#5
・宅配便100サイズ →  規格#9
・宅配便120サイズ →  規格#12
・宅配便140サイズ →  規格#15
・宅配便160サイズ →  規格#18
のように表示されていますよね。宅配便60サイズとは箱の外寸が縦+横+高さ合わせて60cm以内だと思います。

であれば、貴社における商品表示でも 従来通りの「内寸でミリメートル表記」に加え、「外寸でセンチメートル表記」も併用されてはいかがでしょうか? 色を変えるなど工夫すればひと目でわかりやすくなると思います。また三辺合計が重要なので、合計値も品名に入れるとか、宅配便サイズとの比較が重要なら全商品の品名に
【宅60】、【宅80】 など明記しておくと、これもお客様にとっては探しやすく見つけやすいアシストになると思います。

プロにとっては当たり前のことも、シロウトには馴染みのないわかりにくい情報となってしまうことが多々あります。お客様にわかりやすく判断しやすくする情報の提供やサービスは常に意識したいところです。
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品名も同様に一般のお客様にとって馴染みのない業界用語や品名だけでなく、シロウトが探しそうな品名やキーワードも入れておくことも必要ではないでしょうか?
例)ミラーマット
http://www.in-the-box.jp/product-list/70

私もこの呼び名は初めて知りました。私なら上部の説明のところにある「メーカーによって、ライトロン、ミナフォーム、フォームクッション、発泡シートなどとも呼ばれます」の中にある「発泡シート」で検索すると思いますが、残念ながら「発泡シート」で検索すると1点もヒットしません。

プロや業界人が呼ぶ呼び方だけでなく、「一般のシロウトさんならなんと検索するだろう?」という視点から、全商品ページにもそのキーワードを入れておかなければ、見つけてもらえないことになります。

それは店舗内だけでなく、総合的なSEO対策にもなりますので、全体を再度見直してみましょう!

チャレンジ精神は素晴らしい!


EC仙人 太田

In The Box さんを運営するパッケージアート株式会社さんは、おちゃのこ店舗だけでなく、
http://www.in-the-box.jp/

自社サイト
http://www.packageart.co.jp/

楽天ショップ
http://www.rakuten.co.jp/226-art/

Yahoo!ストア
http://store.shopping.yahoo.co.jp/in-the-box/

そしてYoutubeの動画チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCxqEi-yEILzhhDbsbOFRo2w

Facebookもされているようで、その熱心さとマメさには頭が下がります。すばらしい!
ただ残念ながらまだうまく効果をあげているようにも見えません。

動画は製造過程や品質、事例などを見せるのに非常に効果的だと思いますので、とくに自社、おちゃのこサイト、Facebookなどでは活用していきましょう!
Facebookなどのソーシャルメディアではとかく「宣伝してやろう!」と一方通行になってしまいがちですが…逆にお客様、お友達からアイデアをいただいて、それを試作したり商品化するようなイベント、トライをすると、自然発生的に口コミが起きたり、運がよければ本当に新商品案が出てくるかもしれません。

例えば、「ダンボールを使った使い捨てペットグッズのアイデア募集!」などすれば、ペットを飼っている方なら「こんなのあったらいいなぁ」なんてアイデアがいっぱい来そうですよね!

ネコの爪とぎ、キャットタワー、プチ小屋、迷路、トンネル、月代わり週代わりの使い捨てトイレなどなど…

僕だけでも「こんなのあったらなぁ」はたくさんあります(^^;) ただし安価でお願いします(笑)

モバイル対応が手付かず…


EC仙人 太田

一応、おちゃのこネットスマホ対応のご利用はされているようですが
http://www.in-the-box.jp/phone/
トップページを見る限り何も手付かずのご様子。

スマホでダンボールを注文までする人はまだまだ少ないかもしれませんが、少なくとも、業者探し、問合せまでの検索をスマホでする方はむしろ増えていると思います。

最後(買い物カゴ)まででなくとも、貴社の特徴、強みと、商材の範囲だけでも知っていただいて、とにかくTELをいただく、問合せフォームで「何を入れるどんな箱をいくつくらい、どのくらいの単価でいつまでに必要なのか?」だけでも送信してもらえば、商談に入れるケースも増えるのではないでしょうか?

すべてをネットで完結させることを考えるより、まずは「ご縁を作る!」を優先して考えると取り組みやすくなると思いますよ!

総評

圧巻の商品登録数にネットへの取り組みは高く評価します。とはいえ、まだまだ社内での理解不足に店長さんは苦労されていて、十分な広告予算やシステム開発予算、ネット人材確保や育成など思うようにできず、孤軍奮闘されているのかな? と感じました。(勝手な憶測ですみません)

まだまだネットのダンボール業界はどんぐりの背比べだと思いますので、他社との差別化、競争に勝てる余地は大きいと思いますし、何らかのジャンルや商材に強みを作り出すことも可能だと思います。

冒頭で触れた宅配業界の成長など、ダンボール箱需要はますます伸び、市場規模もまだまだ拡大しますし、品質や納期や細かな仕様リクエストの関係で中国や東南アジアからの安価な競合品も比較的入り込みにくい業種のようにも思えます。

とはいえ大量生産、大量消費は大手さんに寡占され、中小事業者は多品種小ロット短納期対応が生き残りと利益率確保のキーワードになってくると思われます。また応用商品開発なども必要になってくるかもしれませんね。宅配サイズを意識した内容物に応じてサイズを可変できる箱などのニーズも可能性があると思います。一度お時間を作って、こうしたブレストにご来社いただければ幸いです。(^-^)

※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。