BMX CAVE

実店舗とネットで展開する「BMX」の総合ショップ

BMX SHOP CAVEは、「BMX」という競技用自転車の専門ショップ。パーツ、完成車、関連商品の販売を実店舗とネットで行うほか、修理やコンサルティングにも対応。競技活動をしている選手のサポートも実施しています。実店舗は駅から徒歩5分でBMX専用コースのある「うみかぜ公園」にほど近い好立地にあり、休日などには遊びがてら店を訪れるお客様で賑わいます。今月で創業20周年を迎えるこのショップの過去、現在、未来について、代表取締役の福田秀樹さんにうかがいました。

BMX CAVE

今月で20周年だそうですね。

直近では予定がありませんが、今年中にはイベントを何かやろうと考えています。

BMXという商品は、自転車の中でもマニアックなものだと思いますが、これをご商売にされて20年というのはすばらしいですね。

BMXはアメリカ発祥の競技用自転車ですが、今ではオリンピック競技にもなっているほどポピュラーな存在です。世の中に知られるきっかけは、1982年のスピルバーグ映画「E.T.」でした。あの映画を見て「あれ、カッコいいな」と爆発的に人気が出て、日本でも流行するようになりました。
私がこの商売を始めたのは映画から17年後のことです。最初はマウンテンバイクとBMXを半々で扱う実店舗でした。今ではマウンテンバイクはほとんど扱っていません。
通販を始めるようになったのは、お客様からの「BMXはどこで買えるのか」とか、「送ってほしい」という要望に応えるためです。当時は自転車の情報を総合的に扱う雑誌があって、そこに広告を出していました。そのうちにインターネットが普及してきて、今はインターネットだけで情報発信をしています。

通販といっても当初はメールと振込というやり方でした。それから試行錯誤でネット通販に移行し、おちゃのこネットに落ち着いたのが2005年のことです。

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お客様はBMXのマニアばかりですか?

いえ、初心者から競技に出るような方まで、幅広くいらっしゃいます。
また、BMXとひとことで言っても奥が深く、競技用から街乗り用までいろいろな商品があります。競技用でもいろいろな種類があって、ジャンプ台や障害物を使って、飛んだり技を決めるスタイル、平地でバランスを取りながらダンスのように回転するスタイル、スタートしてゴールに先に着いたほうが勝ちというレースの、大きく分けて3種類。細かく分けると、乗る場所によってさらに分類されます。それぞれ使う自転車が違い、初心者の方だと見分けはつかないかもしれませんけど、詳しい人が見ればまったく違います。
初心者の方は競技というよりは街乗り用に完成車をお求めになりますが、かなり年数をやられている方だと、パーツを集めてそれを1台に組み上げたものを使っています。

街乗り用にお使いになる方には、前後ブレーキを装着した状態でお渡ししていますが、競技をされる方の場合は、スタイルに合わせて後ろだけブレーキを付けたり、ブレーキをまったくつけなかったりします。レースなどで競技的に乗る場合は、フロントブレーキが付いていると危なかったりするんです。

おちゃのこネットを選んだ理由は?

当時働いていた若いスタッフが、「おちゃのこネットを使ってみたい」と言ってきたんです。OKを出して使ってみたら使いやすかったので、以来ずっとおちゃのこネットにお世話になっています。モールとかもやってみたのですが、商品アップひとつとっても難しくて、使わなくなりました。やはり慣れたシステムが一番ですね。

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ネットショップの運営は何人で?

基本的には私ともうひとりの2人です。私が商品アップやイベント的な施策の立案をやっていて、デザイン的な部分や画面の作り込みは、もうひとりの担当です。

店頭販売もしているので、お客様が大勢見えるとなかなかネットに対応できなくて、結構しんどいことになります。毎日注文がありますから、なるべく早く対応するようにしています。品出しは休業日以外、毎日やっています。

自転車を送るのは大変そうですね。

箱に分解して入れていますが、箱が大きいので宅配便では送れません。ですから完成品はそれなりの送料がかかります。パーツは箱が小さくなるので送る手間は少なくなりますが、商品を取り違えることのないように細心の注意を払っています。商品の中には輸入物などで1点しか入荷しないものもあるため、間違えたら大変です。輸入品は、おもにアメリカからのものです。アメリカ発祥のスポーツなので、競技人口もアメリカが圧倒的に多いです。

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お客様はどういう年齢層の方ですか?

比較的十代前半が多いですね。小学生や中学生です。そこから入って長く続ける方もいらっしゃるし、40代、50代で初めて買われるという方もいらっしゃいます。女性のお客様も、少ないですがいらっしゃいます。

ネットショップで力を入れているところは?

熱心なお客様が困らないように、在庫を切らさないように注意しています。熱心な方は「毎日乗りたい」「壊れたらすぐ直したい」という方が多いので。
初めてBMXを見た方は、シンプルで頑丈そうに見えるので、壊れるところなんてあるのかと思うかもしれませんが、BMXは普通の自転車では考えられないような乗り方をするので、びっくりするほど壊れます。普通の自転車だったら30分で壊れてしまうような激しいことをしますから。

フレームを数カ月で折ってしまうくらい乗り込んでいる方もいらっしゃいます。チェーンやタイヤはもちろんのこと、全部が消耗品です。乗り込めば乗り込むほど部品の交換が出てきますし、お客様の傾向として、壊れてしまったらより強い部品をお求めになります。

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おちゃのこネットのこれは便利という機能は?

商品の掲載が1つの画面でできるので、やりやすいんですよ。スタッフが新しく入ってきても、教えればすぐに使いこなせるところがありがたいです。作業効率が良くて、新しい商品を登録する時間も少なくてすみます。

おちゃのこネットの便利なところと不便なところは?

いい点は、もともと持っている決済手段が使いやすいこと。あと、それぞれの機能が比較的まとまっているところですね。
不満なところは、古いテンプレートで作ったページを最新のものにしようとしたとき、移行の方法がよくわからないこと。

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これがあったらいいなという要望は何かありますか?

在庫関係の、たとえば店舗で実際に持っている在庫と、Webショップで表示する在庫を別で管理できたりすると便利と思います。

また、別のアカウントとの連動か、もしくはトップ画面を2、3種類作れるとうれしいです。同じBMXでもジャンルの違うお客様には違う見せ方をしたいですし、アパレルをご購入に来られる方にはアパレルがメインで掲載されているトップ画面を見せたいですし。検索のランディングページを変えるというか、いろいろな方向から見ていただけるようにしたいと思っています。

ショップに登録されている選手の方は、専属契約的な感じなんですか?

サポートという形で、彼らの競技活動を整備などで支援しています。彼らにはお店の宣伝をしていただいているので、お互いに持ちつ持たれつです。だいたい10人前後の選手をサポートしています。

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日本でも有数のBMXショップなんですね。

自転車のスポーツ店として日本のトップを目指してきましたが、それがBMXだったという形です。とらえ方によって違うと思いますが、日本では3本の指に入るくらいの存在ではないかと自負しています。

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※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。