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手作りドッグフードで右肩上がりの実店舗&ネット店「ランフリー」

東京都内に2店舗と工場、配送センター。そしてネット上には創業以来おちゃのこサイトを展開している「ランフリー」さん。自由が丘のお店に代表取締役の曽我部裕さんを訪ねました。

きれいなお店ですね

2つある実店舗のうち、この自由が丘は新しいほうです。
いろいろとマスコミの取材を受けて知名度が上がってきたので、人気の町自由が丘にきれいな店舗を出したらどうなるかな、と試してみました。
家賃が高いだろうと言われますが、駅から離れた交通不便なところなので、それほどでもありません。
通りがかりの人に買ってもらう商売ではないので、立地は重要ではないのです。1軒目の武蔵境の店も不便なところにあります。
でもお客様には最初に探していただくだけで、あとは覚えていただけるので、高い家賃のところは必要ないんです。それよりもスペースを確保して、お客様にしっかりと応対できることのほうが大事です。

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ネットショップは最初から?

はい。11年前の創業の時に、おちゃのこネットさんで通販をスタートしています。
私は前職もペットフード業界で、この商売には通販が欠かせないことを知っていました。
ですから一緒に店を立ち上げたスタッフにサイト構築を任せたところ、「おちゃのこネットにしましょう」と提案されたので、決めました。
決めた理由は、われわれ素人でも作りやすいということと、わかりやすくてシンプルなサイトで、管理するほうも手間が入らないというところです。もちろんランニングコストの安さも魅力でした。

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ライバルとかは?

通常ドッグフードメーカーは大量生産ですが、弊社は手作りの少量多品種なので商品特性という面ではライバルは少ないかもしれません。
うちの商品を買ってくださるお客様は、とにかく愛犬愛猫を大事にされていて、できれば3食ご自身で作ってあげたいと考えておられる方々です。
そういう人たちが納得して買っていただける商品ですから、人間が食べてもまったく害のないものを提供しています。
実際、創業当時は業界の人から「バカか?」と呆れられるような価格設定でした。ですからずっと競合はなかったのですが、うちがこの調子で3店舗目、4店舗目を出していくと、わかりませんね。

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どういう方がお客様なのですか?

価格が高めなので最初は富裕層の人たちかなと思っていたのですが、実際は人間の食費を抑えてでも、家族である愛犬愛猫にはちゃんとしたものを食べさせたいという意識の方が多いですね。
最近では犬のアレルギーや生活習慣病が話題になっています。大事な家族と少しでも長く暮らしたいなら、人間以上に食事のことを考えなければなりません。
そういう方がお客様で、実際に食べてみてワンちゃんたちが気に入り、毛づやとか健康状態が良くなってくると、リピーターになってくれます。それだけでなく、クチコミでお客様を紹介してくれます。
獣医さんからの紹介というのもありますし、獣医さんからのオーダーで商品を納めることも多くなってきました。

どういった商品なのでしょうか?

商品ページに出しているのは定番商品だけなのですが、それでもかなり多岐にわたります。大きく分けるとドライフード、ウェットフード、生鮮生肉、ジャーキーなどで、メインになるドライフードはパピー用、成犬用、ライト、シニア、食の細い子用、関節サポート、リン・マグネシウム調整食、中形・大型犬用、お肉トッピング用、グレイン&グルテンフリーといったように分かれ、それらが食材や栄養価でさらに分かれていきます。そのほかにオーダーメイドがありますので、全部で1万種類近くなるのではないでしょうか。

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創業以来、右肩上がりの成長が続いていますね?

初めは武蔵境店しかなくて、そこのバックヤードで作っていたんですが、3年目に作りきれなくなり、都下の瑞穂町に工場兼配送センターを作りました。
しかし数年でそこも狭くなり、倉庫と配送センターを近くに移しました。
これでやっとひと息つけると思ったら、工場の責任者が私の顔を見るたびに「新工場はいつ作ってくれますか?」と。
ですから常に次の投資のことで頭を悩ませています。

当面は関東中心ですか?

実際のお客様が関東中心なので、次にお店を出すにしても関東と考えています。工場や人の問題もありますから、遠くに行くのはむずかしいですね。
お客様は関西にもいらっしゃるのですが、とても手が回らないので、卸先にお願いしています。

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現在のネット担当者は何名?

今は8名でやっています。スタッフ全体で60名近くいますから、通販部門ではそのくらいの人数が必要ですね。
当然かもしれませんが、スタッフは全員犬好きで、これが一番の採用条件かもしれません。
あとは「ペット栄養管理士」などの資格を持っている人。ない人には、採用してから取ってもらいます。

ネットショップでとくに力を入れていることは、お客様の顔が直接見られないことを補うために、こちらからの情報発信をできるだけひんぱんにすること。
それから、私は「ネットだけのお客様」「実店舗だけのお客様」というように分けるのがいやで、お客様にはなるべく両方を体験してもらいたいと思っています。
たとえば、ネットのお客様に「お店でこういうイベントをやりますよ」とか、「お困りのことがあれば、お店に相談に来てください」と呼びかけたり。

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おちゃのこの機能で便利なことは?

私にとっては、受注の件数とどのジャンルの商品がどれだけ出ているかがすぐ見えるところです。次の経営戦略が立てやすいので、とても助かります。
実店舗はデータの把握に時間がかかりますが、少なくとも通販で買ってくれている方たちの傾向が見えるだけでも、ありがたいです。

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※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。