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ゲファレンオート

マニアックなオイル等ケミカル品等の販売ですが売り上げがいまいち上がりません。何か良いご提案がありましたら宜しくお願い致します。

その他サイト
・自社サイト https://www.ge-fal-len.co.jp/
・Blog https://ge-fal-len.co.jp/car/blog/
・Facebook https://www.facebook.com/osamu.satake
・twitter https://twitter.com/gefallen_

先日、Youtubeを見ていたら、どこかの理系学生Youtuberさんがおもしろい実験配信をしていました。

「風船に水を入れて、下からライターの火であぶったらどうなるか?」
という実験です。
これは小学校や中学校の理科の実験でやったことがある方もいるかもしれませんし、「水が対流して熱をどんどん奪っていくから割れない」ということを知識としてご存じなら、割れないとおわかりだと思います。

そのYoutube動画では、次に「水の代わりに炭酸水や熱いお湯を入れた風船を同じように火であぶったらどうなるか?」という実験もしていました。

さて皆さんはどうなると思いますか?

実験の結果は…
「炭酸水とお湯が入った風船はすべて割れました」

今の若い人たちなら…
「風船 お湯 火」
「風船 炭酸水 火」などと検索して、ネット上に答えがないか探すかもしれませんね。
実際、似たような実験はいろいろな人がやっていて、Youtubeにもいくつかありましたし、ブログや理科、科学系のホームページなどでも答えはすぐに見つかります。

なぜ水では割れず、お湯や炭酸水だと割れるのか?
その理由をちゃんと解説したサイトも結構ありました。
「熱いお湯や炭酸水は気泡が生じ、泡がついた部分だけ対流が起きないので、熱を奪えず温度が上がり、ゴムが溶けてそこから破裂するから」
というのが理由です。小学校の理科の知識があれば、なるほどな! と納得できますよね。

では、ここで問題。「水の代わりにサラダ油を入れた風船だとどうなる?」

はい、ここでもしネットがつながらなければ?
今までの知識や情報を元に考えるしかありません。
知っている知識や情報をつなぎ合わせて「洞察」「考察」するのです!
これこそが科学であり、考える力ですね。
(答えはメルマガの最後に)

重力波の発見でノーベル物理学賞を受賞したカルフォルニア工科大学のキップ・ソーン教授はこう言っています。
「知識の限界を超えた答えを得るための方法は、断片的な情報を深い洞察でつなぎ合わせること」

ネットが普及する以前は、まず知識自体をたくさん頭に詰め込んでいることが賢さの第一段階。その上でそれを元に考察、洞察する力が第二段階でした。

今はほとんどの人がスマホやPCでネットを使えれば、たいていの情報や知識は検索一つで表示されます。つまりは第一段階は、検索スキルさえあれば誰でも同じ情報にありつけるのです。

でもネット検索しても表示されないことについてはどうするのか?

山のような情報の中から必要なものを見つけ出し、結び付けたり組み合わせたりしながら考えて、新たな答えを導き出すこと。その能力こそが現代における知力ではないでしょうか。
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さて〜、今回は実は3年前にも登場していただいたことのあるお店です。

アメリカ、バーダル社のエンジンオイルや添加剤など自動車用のケミカル製品の専門店さんです。

2018/08/25日号 バックナンバー
https://www.ocnk.net/advice/index.php?id=110

当時は電話でインタビューは行っておらず、あくまで外からお客様目線でお店を拝見しましたが、今回はお電話でじっくりお話を聞けました。

またネットビジネスの環境もいろいろと変わってきていますので、それを踏まえながらあらためての「ダメ出し!道場」です!

ホームページの中身よりも、誰に何をどう売るのか? 基本的な考え方や戦略、方針についての「ダメ出し」です。話を聞けばとても素晴らしいものをお持ちなのに、それが全然アピールできていない…もったいない…

第一印象


EC仙人 太田

3年前当時は「ダメ出し!道場」へのお申込みが多く、ゲファレンオートさんにはお申込みから半年近くお待ちいただきました。そのせいか、メルマガを見逃されたのか、「ダメ出し!道場」後、特にショップページの改善はほとんどなされていないようです。

「メーカー品、既製品、型番商品は、ネット検索すればライバル店との価格競争になるから、物だけ売ってもダメ! 物+ノウハウや情報+オマケまで合わせてお届けせよ!」とダメ出しさせていただきました。

また「メーカー商品だからこそ、お店の視点からの生のセールストーク(店長の言葉でのオススメ)が必要だ」と申し上げました。

その部分は商品ページにいくつか見られるようになっていますが…
どうしても文字だけだと印象も弱く、伝わりにくいように思います。

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当時も申し上げましたし、今もそうですが…取り扱いのブランド「バーダル」について…

「バーダル? 知らない…聞いたことないなぁ…」
「いったいどんな客が見つけてきて買うのだろう?」
「車好きには有名なのかな? マニアなら知っていて当たり前なのかな?」
「なんか、性能や機能的には凄そうなんだけど…」
「エンジンオイルはわかるけど…添加剤? それもいろいろな添加剤があるぞ…」
「うーーーーん …よくわからんなぁ…」

やはり率直な印象はこんな感じです。

私は車の運転歴は36年、マイカーも10台以上は乗り換えてきました。
車は毎日運転しますし、まぁまぁ距離も走るほうだと思います。
若い頃は自分でオイル交換もしていたし、添加剤なども使ったことはありますが…

今はすっかり車のメンテはディーラー任せで、オイルのグレードなどは特にこだわりもありませんが、不自由、不具合は感じていません。
そんな平凡(平均的な)ドライバーの自分には、パッと見た限りでは正直なところ特に興味や魅力は感じられませんでした。

車好きの友人、知人にも聞いてみましたが、皆、知りませんでした…

現状では、バーダルや製品を知っていて、検索して指名買いするお客様が来て、他のバーダル取扱店と価格比較して安ければ買う…
そんな限られたお客様だけがターゲットのお店だと思います。

にもかかわらず、Googleで「バーダル 添加剤」で検索しても、90番目くらいにやっとエアコンの添加剤が1件ヒットするだけです。

「バーダル オイル」「bardahl オイル」「bardahl 添加剤」では100位以内にもヒットせず、Googleにバーダルの専門ショップとして十分に認知されていないようで、残念ながら比較の土俵にも上がれていません。

インタビューで浮き彫りになったこと


EC仙人 太田

いつものように社長にお電話でお話を聞くと、いろいろと見えてきました。
社長の佐竹さんは自動車整備の業界で修業中に、師匠と仰ぐ尊敬するある会社の社長から「バーダルのオイルや添加剤などケミカル製品はとても良いよ!」と薦められたのをきっかけにいろいろと勉強し、本当にその品質の高さに惚れ込んだそうです。2006年、ご自身の自動車整備業での独立の時からバーダルの販売元と契約し、代理店になってバーダルのエキスパートとして車のメンテナンスと共にバーダル製品を販売されてきたそうです。

バーダル(BARDAHL)はアメリカのメーカーで、アメリカにおいても実は一般の量販店などではほとんど売られておらず、やはりプロの自動車整備の方々に支持されている上級の製品だそうです。

エンジンオイルの価格を目安にするならば、バーダルのオイルは一般的なカーショップで売られているオイルの4倍くらいの値段がする高級品だそうです。

でもその品質や耐久性、信頼性の高さは本物のようです。なんとNASAのロケットや米軍の車両などでも採用されている製品もあったり…
それほど過酷で信頼性が求められる環境でも性能を発揮する製品であり、「知る人ぞ知る」ブランドであるようです。

今のお店ではアピールされていませんが、知らなかった方でも、これを聞いただけで製品の良さがなんとなく伝わるのではないでしょうか。

また、佐竹さんの会社ゲファレンオートさんは、実店舗ではオイルやケミカルだけでなく、板金、塗装、タイヤやホイール、ライトなど自動車全般の整備を主業務とされています。

佐竹社長はお電話で話すととても穏やかで、誠実で好感の持てる方です。
そのお人柄もですし、車への愛情と技術への自信、お客様優先の考え方などもあってか、仙台のお店にはなんと遠くは名古屋や東京からも多くのお客様が整備を頼みに来られるそうです。

そういうお客様はオイル交換だけなどというのではなく、多くはエンジン内部、オイル系統、ラジエター、ブレーキなど一度にいろいろなところ、車全体のメンテをされるので、客単価が数十万円になることも珍しくないとのこと。

人間でいえば、名医に診てもらうためにわざわざ遠方の病院に行き、全身の人間ドッグを受けて治療してもらうような感じなのではないでしょうかね。

ダメ出し…ネットショップのターゲットと目的を明確に


EC仙人 太田

話を聞いていると、ゲファレンオートさんは、例えるなら…
今のおちゃのこショップは、ちょっと変わった海外の珍しい市販薬を専門に販売するドラッグストアになってしまっているが…

実は薬局ではなく専門治療を行う名医のいる人間ドッグ&クリニック!
という印象を受けました。

でも残念ながら、その名医や治療の素晴らしさはショップページにはほとんどアピールされておらず、バーダルというブランドの薬の良さだけが書かれている…そんな印象です。

患者(お客様)が欲しいのは単なる薬(製品)ではなく、病気や体質に合った治療法(車の調子を良くすること)のはずです。

薬だけ買ってもらって自分で飲めば(使えば)効果の出る患者さんはそれで良いですし、そんな患者さんを増やせば良いのですが…

それよりも、お店まで来てくれて、診察(車の整備)を受ける患者(お客)さんを増やす戦略や工夫を明確にしていく必要があると思います。

具体的なアイデア・策


EC仙人 太田

・「お客様事例+お客様の声」
まずは本当に名医である、名クリニックであることを知ってもらうために、今まで来店して整備したお車やお客様の事例を紹介するコーナーを作り、ご協力いただけるお客様にはコメントや写真の使用などを許可していただく。

そこまでできない場合も、嘘にならない範囲で、
「名古屋A様、車種●●、持ち込み整備、内容は………その結果…」
のような整備の詳細、使ったバーダル製品、概算、Before・Afterの効果などを説明する。

事例、実績、お客様の声は多ければ多いほど、次のお客様にとってイメージがしやすくなります。

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・Youtubeの活用
整備士目線でバーダルの製品とカーショップなどで買える一般的な他社製品の比較検証実験動画をどんどん作って配信する。

メーカーの人間ではなく、あくまで自動車整備のプロの第三者的な目線での比較なので、本当にバーダルの機能、性能が優れているのであれば、見た人への説得力は高く、お店へのアクセスや問い合わせアップにつながると思います。

実際の車に使ったわかりにくい効果よりも、例えば…金属の摩耗を防ぐとか保護するというのであれば、実際に鉄板やボルトなどをやすりや刃物でこすって傷がつくのを、バーダルの添加剤やオイルを塗ると傷がつかなくなる、などもし実際にできればとても効果的。他社製品との比較もぜひ見たい。

もちろん、実際に車に使って洗浄したらこんなに汚れが出たとか、エンジン音が変わったとか、排気ガスの黒煙が減ったとか、燃費が数値でこれだけアップしたなど…そんな動画もぜひ欲しいですね(手間はかかるでしょうが)

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・SNS 特にtwitterの活用
車にある程度のお金をかける客層でなければバーダル製品も買わないし、ゲファレンオートさんには来ないでしょうから、twitter で車を趣味にしている人や高級車や輸入車、ビンテージカーなどの趣味のサークルなどのアカウントを検索してフォローして行き、上記のYoutube動画など車を大事にする、趣味の人達が見たら仲間に伝えたくなるような情報を投稿して拡散されるのを期待、仕掛けていく。

広告費などかけられるようであれば、Facebook広告もエリアや興味のカテゴリーを絞れば効果があるかもしれませんが、広告費をかけられない場合は、FacebookやInstagramでの新規客獲得は難易度が高いと思います。

総評

今のおちゃのこショップは、正直なところバーダル製品の魅力も、それをプロとしてお薦めして実際に整備するゲファレンオートさんの魅力も、どちらも残念ながらちゃんとアピールができていません。

ただ、バーダル製品を陳列した自販機になってしまっています。
それなら仕入れさえできれば誰でも運営可能なお店です。

そうではなく、整備の技術、ノウハウ、経験、車への思いなど、佐竹さんのゲファレンオートだからこそできるアピールをしていきましょう。

それもただ、おちゃのこネットの機能の中だけでなく、今の時代に合ったスマホやSNSや動画と組み合わせて! 数年前にはできなかったことも、今はスマホで簡単にできます(動画撮影や編集加工など)

SNSだってもはや当たり前。ブランド認知が低くても、口コミで広がって行くものもたくさんあります。

ダイソンの掃除機やデロンギのヒーター、パーミキュラの炊飯器やアラジンのストーブ、ケルヒャーの高圧洗浄機など、ネット時代になって後発で新たに日本に入って来たり、誕生したたブランドが、大きなテレビCMなどしなくても徐々にネットの口コミからメディア取材などが起こってだんだん有名になったり、高級ブランドとして普及した例も多くなってきました。

バーダルもそんな可能性を秘めたブランドの一つかもしれませんし、それをゲファレンオートさんが仕掛けることもできると思います。
ノウハウのある整備士、技術者だからこそ言えること、できることを今風の見せ方でちゃんと見せていけば、きっとファンが付いて口コミも広がり、うまくすればメディアからの取材なども期待できます。お客様も少しずつ増えていくと思います。

お店においてこんなことをやっていけるスタッフの体制づくりやノウハウの勉強をしていきましょう(外注なども含めて)


※上記内容は、取材当時の内容の場合があります。最新の情報はショップページ内でご確認ください。